まさかの路上エンスト
インプレッサG4にはイグニッションコイルへの電圧を上げる昇圧器を装着しているのですが、その昇圧器が走行中に故障し、路上でエンストし、再始動不可能な状態に陥りました。
幸い、道幅がやや広いところだったのと、端に車を寄せれたため、大事になりませんでしたが、場合によっては事故になっていたかもしれません。
昇圧器が故障した際に、自動で回路を切り替えて、電流供給できるように対策を行いました。
目次
- 1.昇圧器について
- 2.フェールセーフ装置を考える
- 3.フェールセーフ装置の作成・検証)
- 4.フェールセーフ装置の取り付け
- 5.まとめ
昇圧器について
当方が使用している昇圧器ですが、自動車用ではなく、オーディオ用のものを使用しています。ですのでもともと故障のリスクがあったわけですが、いままで特にトラブルはありませんでした。
熱対策として、室内に配線を引き込み設置していました。
ICが故障したかなと思い、交換してみましたが、アウトプット側に出力が無い状態はかわりませんでした。ならばFETかダイオードかと思い、そちらも交換しましたが、NGでした。
コンデンサーなど個別に購入し、交換すれば直るかもしれませんが、切り分けの知識もないので、一旦この昇圧器はお蔵入りすることとしました。
フェールセーフ装置を考える
昇圧器故障の際に自動でもとの12V(実際は14Vちょっと)に復旧する回路を作成することとしました。回路といってもリレーを使って実現します。
エーモンの5極リレーを使うことにしました。
下記の図の赤をイグニッションコイルに行く線にして、白と黄色をバッテリーからの電源と昇圧器からの電源の二つを入力とする形で使用します。
配線は以下のようになります。昇圧器からの出力を黄色の配線に繋いで入力とするのと同時に、リレー作動用のコイルの入力にも使う形になります。
フェールセーフ装置の作成・検証)
車の電気系の作業にはおなじみの工具&キボシです。エーモン様様です。
車両に繋ぐ前にLEDで実験しました。
昇圧器が故障したことを再現するため、アウトプットの線をはずして、バッテリーからの直に電源が供給されることを確認しました。
車両に取り付けます。
フェールセーフ装置の取り付け
エンジンをかけた状態で配線を外し、エンストせずにそのままエンジンがかかったままの状態を確認しました。これで万が一の際も安心度がかなり高まりました。
リレーや配線がごちゃごちゃしたので、プラケースに収納しました。
結構でかいですね。
G4は当方以外にも運転するので、当方しか乗らないコルトでしばらく確認します。
まとめ
イグニッションコイルへの電圧を16V化する点火強化は効果はあるのですが、昇圧器が故障した際に、すべての気筒が停止してしまうため、再始動できず走れなくなってしまいます。
今までもこのリスクは把握していましたが、故障したという記事も見かけなかったのと、当方でも3台に使用していて、いままで問題が起きなかったので大丈夫だろうと思ってしまいました。
これが路肩のない高速道路などで起きていたらと考えると非常に恐ろしいです。
こういった改造には自己責任という言葉が付きまといますが、万が一に備えての対策も合わせて実施したほうがよいと思いました。
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