コストをかけずに補強パーツを自作しよう
走りを意識すると、出てくるワードにボディ剛性強化というのがあります。
近年の車は年々、技術の向上などでボディ剛性が大幅に上がっていますが、ボディ剛性強化というのは終わりが見えないものなのかもしれません。
社外パーツのボディ剛性パーツもいろいろあり、メーカーHPには魅力的な効果が記載されています。しかし、お値段が高い!と思う方も多いと思います。
なるだけ費用をかけずに効果的な補強パーツを自作できないか考えて見ましょう。
純正の補強パーツはだめなのか?
多くのアフターマーケットの剛性パーツは純正の補強部品と交換する形が多いです。
では、純正部品は効果がないのかというと、そんなことはありません。
むしろ、メーカーが最小限のコストや重量増の中で、考え抜かれた形状のパーツではないかと思います。
あまり見栄えも良くないし、地味な純正補強パーツを進化させましょう!
純正の補強パーツを強化しよう
ここでは当方が以前、実施した純正補強パーツを強化した例をご紹介します。
下の赤いパーツはコルト用のラリーアート製のフロントフロアブレースというものです。
色も赤く鮮やかで、純正には無いフロア下に接合する足も付いており、効果がありそうです。
このラリーアート製品に負けないよう、純正補強バーをエボリューションしたいと思います。
まずは純正補強バーをエボリューションすべく、寸法を測り、追加する足の部分の長さなどを実際に純正パーツを確認します。
つづいて、強化するための部品をホームセンターで調達します。
位置を決め、穴を開けて、組み立ててみます。
ラリーアート風の足を再現します。この時点ではボルトとナットで位置を固定します。
また、バーとバーの間に補強の板を追加します。
この状態で車体に取りつけできるか確認します。
ステー金具を組み合わせて、形にしています。
反対側も同様に。
また、補強部品のパーツが合わさっている部分の塗装を剥がします。
なぜに剥がすのかというと、そう!溶接です!
がっつりと溶接してしまいます。
溶接がすんだら位置決めのためのボルトナットは外してしまいます。
パーツの合わせ箇所もがっつり溶接で盛ります。
3mm厚ほどのステーですが、確実に強度は上がっています。
2箇所繋ぐことで、ねじり剛性も上がると思います。
純正は最小限のスポット溶接しかされていないので、追加溶接することで、強度が増します。
こんな溶接できないよ!と思われる方も多いと思います。
実はこれ、自分でやったわけではありません。近所のマフラー屋さんに持ち込んで溶接してもらいました。
ネットで「溶接加工 持込」などで検索すると、溶接加工してくれるお店がかなりヒットすると思います。
知り合いに溶接が出来る人が要れば頼んでみるのもありです。
溶接機もそれほど高くは無いので、チャレンジするのもありです。
当方の住宅環境だと、溶接はちょっと厳しいかなと思い、現状断念していますが、オートメカニックなどでも特集しており、やってみたいなとは思います。
溶接したら、今度は塗装を行います。
当方は、あまり目立たせずに、分かる人には分かる通な感じを出したかったので、無難なシルバーにしましたが、赤や青など目立たせるのもありだと思います。
下回りの部品なので、錆びないよう、念入りに塗装します。
純正の黒から、色を塗り替えるだけでも印象が変わります。
装着したのがこちらです。写っていませんが、追加した足でフロアにも接続しています。
まとめ
補強のステーなどは、たいした金額ではありませんし、溶接加工のお店では、サイズや場所の指定をすれば、依頼通り加工してくれる所もあります。
下手な社外の補強バーに1~2万円以上かけるよりも、純正を強化して個性をだすのも良いのではないかと思います。
純正補強パーツなら、ヤフオクに安価ででているので、手を出しやすいと思います。
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