コルト(Z27AG)7万キロと12万キロ使用のオルタネーターを分解&オーバーホール | 車な週末Life

コルト(Z27AG)7万キロと12万キロ使用のオルタネーターを分解&オーバーホール

10万キロ越えのオルタネーターが気になったので・・・

10万キロ時点で3万キロ使用の中古オルタネーターに交換していたコルトですが、その後8万キロ走行し、トータル12万キロ使用となりました。
そろそろ、不具合が出てもおかしくない距離かなと思い、分解して状態を確認してみることにしました。ついでに7万キロ使用のオルタネーターを購入したので、比較とベアリング、ブラシの交換をしてオーバーホールにチャレンジしてみました。

目次

オルタネータ分解(MN149162)

始めに7万キロ使用と12万キロ使用のオルタネーターを分解してみます。

まずは12万キロ使用の方から。

プーリーが付いてる側のボルト4本を外します。

プラスチックハンマーで叩いて外しましたが、ボルト穴の隙間からマイナスドライバーなどを突っ込んでこじって外す方が楽でした。

プーリーも外します。
ここはインパクトレンチを使用しました。

ボルトを4本外した状態で、反対側の銀の部品(エンドシールド)を抑えて手前の銀の部品(エンドシールド)を引き抜きます。

ブラシが挟まっているので、思い切って引き抜きます。

続いて7万キロ使用のほうも同じように分解します。

同様の手順で分解しました。

ベアリングは12万キロの方が回りが重かったです。
後で新品のベアリングと比較しましたが、7万キロの方も新品と比べると回りが重かったです。

左が12万キロ使用、右が7万キロ使用です。
なんとブラシの摩耗はほぼ同じでした・・・

同じく左が12万キロ使用、右が7万キロ使用。
スリップリングは12万キロ使用の方は段付き摩耗が見られました。

ベアリングは違うものが付いていました。
12万キロの方はNMB製でタイ産のようです。
7万キロの方はNTN製でSC8A37LHIと記載がありました。
両方回すとシャーシャー音がしていましたが、12万キロの方が摩耗は進んでいそうでした。

オルタネーターのフロントベアリング交換

続いてフロントベアリングの交換を行います。
スリップリングの摩耗が少ない7万キロ使用の方をオーバーホールします。

ギアプーリーを使ってローターを外します。
何の作業で購入したか忘れましたが、工具を探したら持ってました。

爪でエンドシールドに引っかけて、ローターの軸のところを押し込んでいきます。

外れました。若干サビあり。

ベアリングは裏側で蓋で固定されています。

この蓋を固定しているネジが厄介でネジの頭を舐めやすいです。
ショックドライバーで緩めることにしましたが、最初の一本目から緩まない・・・

手遅れな気がしますが、緩み剤を吹きかけます。

しかしネジは回らず、ネジの頭を舐めました。

こんな感じです・・・
残りの3本は簡単に緩みました。

アストロプロダクツに駆け込み、ネジは外しビットを購入しました。

結果、惨敗。

ならばとネジにドリルで穴を開けます。

真ん中に綺麗に穴を開けれました。

外しビットがダメな時に備えて、エキストラクターも一緒に購入しておきました。

エキストラクターを突っ込んで回そうとしたら、簡単に回り拍子抜けしました。
ドリルで穴を開けた振動で緩んだ?

これでフロントベアリングを外すことが出来るようになります。

24mmのソケットがちょうどい良いサイズだったので、ソケットを当てて叩いて外します。

ソケットに木材を当てて金槌で数回叩くと外れました。

付いていたベアリングはKOYO製の6203RD4Xのようです。

サビが付いていたのでブルーマジックで磨きました。

磨き後。

ベアリングは純正部品の型番ではモノタロウでヒットしなかったので、NTNの内径17mm外径40mm幅12mmのベアリングを購入しました。

圧入はハンマーで叩いてもよいのですが、ボルトとナットをホームセンターで購入してきました。

外したベアリングを当てて挟み込んで圧入します。

途中でボルトが締めこめられなくなりました。

ねじ山が無い部分に到達してしまったためのようです。

スペーサーとして大きめのソケットを間に入れてみました。

その後は問題なく締めこむことができました。

取り付け完了。

オルタネーターのエンドベアリング交換

エンドベアリングの取り外しにはベアリングプーラーが必要のようなので、Amazonで売れ筋の物を購入しました。

こんなツールです。

ベアリングに引っかけて、引き抜く感じです。

これまた途中までは良かったのですが、ボルトが回らなくなりました。

プーラーの先端の径が細い部分が短く、ベアリングの長さ分なく、径の大きいねじ山に接触してしまったようです。プーラーはこの細い部分が長いものを購入したほうがよいです。

しょうがないので、プーラーを叩いて引き抜きました。

無事取れました。

叩いたせいか、軸の先端が傷ついたっぽいような・・・

エンドベアリングはスバル純正部品の23721AA121を購入しました。(左側)

古いベアリングをあてがって金槌で叩いて圧入しました。

こんな感じ。
新品はシャーシャー音もなくとても滑らかな動きでした。

オルタネーターのブラシ交換

最後にブラシ交換です。
まずは外せるネジを外します。

一箇所はドライバーをまっすぐ当てられないので、エンドシールドをこじって外し、ずらしてから緩めました。

外せました。

ブラシはカバーを外すと交換できます。

最初、この部分がカバーだとわからず、ネットで検索してようやくわかりました。

半田で固定されているので、ハンダを溶かして吸い取ります。

精密ドライバーなどで力をいれつつハンダを溶かすと外せます。

外せました。

もう一方も同様に外します。

右が新品ですが、そこそこ摩耗していました。
あと5万キロくらいは使えたかもしれません。

こちらもコルト純正の型番では見つからなかったのでスバル純正品(23754AA010)を使用します。

新品をはめ込みます。

金具をしっかりはめ込みます。

半田を溶かして固定します。

こんな感じで仕上がりました。

カバーをしてブラシの交換完了です。

こんな感じです。少なくとも10万キロは問題ないでしょう。

オルタネーターの組付け

ステーター部分をエンドシールドにはめ込みます。

大きめのマイナスドライバーで均等に叩いてはめ込みました。

隙間が無くなるまではめ込みます。

ブラシを引っ込めた状態にしなければなりませんが、先端が曲がったラジオペンチで押し込みました。

裏に穴があり、細い6角レンチを入れながら、ラジオペンチで押し込みました。

2本とも6角レンチで固定された状態です。

ローターを組み込みます。

最初に外した4本のボルトを締めこんで圧入する感じにします。

フロントベアリング側もカバーを取り付け、カラーを入れて装着し、均等に4本のボルトを締めていきます。

無事取り付け出来ました。プーリーも取り付けて作業完了です。

いろいろ想定外のトラブルもありましたが、ベアリングとブラシの交換が出来ました。
取り付けはまだ先になるので、本当に動作するかはわかりませんが、大丈夫でしょう。

動画もアップしているので、よろしければご覧ください。

まとめ

7万キロ使用のオルタネーターでもエンドベアリングからはシャーシャー音が出ており、摩耗はしているようでした。フロントベアリングも新品と比べると重かったです。
一方、ブラシはまだ5万キロは使えたのではないかという感じでしたので、ブラシよりベアリングがだめになるのが早いのかもと思いました。

後付けの電装部品でオルタネーターの負担が大きかったり、高回転を多用していれば負担も大きくなるのかなと思いました。
充電制御をしている車はオルタネーターの負担が小さいのかもしれませんが、コルトは定説通り10万キロあたりでオーバーホールやリビルド品交換が安心なのかなと思いました。

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