初心者が揃えるべき工具はなにか
DIYで車の整備やカスタム、チューニングをしようと思うが、工具は何を揃えたらいいか分からないということがあると思います。
当方が考える工具の選びかたについて記したいと思います。
下の画像は私の持っている工具の一部です。
学生の頃、原付を修理しようとKTCのソケットレンチセットを買ったのが最初で、そこからKTCを中心に揃えていき、今に至ります。
セットの工具を買ったのではなく、必要なものを揃えていった感じです。
目次
- 1.やりたいことは何かを考える
- 1-1.電気関連の作業
- 1-2.定期点検などの簡単な整備
- 1-3.エンジンオイル交換
- 1-4.ブレーキ周りの整備
- 1-5.サスペンションなど足回りの整備
- 1-6.洗車やコーティングなど
- 1-7.塗装
- 1-8.パーツの加工や自作など
- 2.あると便利な工具
- 3.レンタルするという手もあり
- 4.使い方を間違えない
やりたいことは何かを考える
車の整備、カスタム、チューニングといっても作業内容は多岐に渡ります。
メーカーやショップがさまざまな工具セットを販売していますが、自分がやりたい内容に必要な工具が無ければ意味がありません。
まずは何をしたいのか、そのためにどんな工具が必要かを知ることが大切です。
当方が持っている工具を例に紹介したいと思います。
電気関連の作業
カーナビやETC、LED照明など車内の電気関連の作業には内装を外したり、電源やアースの配線をつなぐなどの作業が伴います。
- ドライバー(プラス、マイナス)
- 内装剥がし
- ハサミ
- ニッパー
- 圧着工具
定期点検などの簡単な整備
エアクリーナーの点検や点火プラグの点検などの簡単な整備。
カバーを外したり、配線やホースを留めているクリップを外したりします。
最近の車では点火プラグも長寿命化して10万キロ交換不要というものもありますが、一昔前は1万キロとか2万キロで交換というものが多かったです。
- ラチェットレンチ
- ソケット(8mm、10mm、12mm、14mm)
- エクステンションバー
- ドライバー(プラス、マイナス)
- ラジオペンチ
- プライヤー
エンジンオイル交換
メンテナンスの主役のエンジンオイル交換。
ドレインボルトやオイルフィルターの大きさで必要な工具のサイズが異なります。
- メガネレンチ(14mm、17mm、19mm)
- オイルフィルターレンチ
廃油を受けるオイル受けやパーツクリーナー、ペーパーウエスなども必要です。
- オイル受け(オイルパン)
- パーツクリーナー
- ペーパーウエス
- 漏斗
- 手袋
また、車体下側作業となるので、ジャッキも必要となります。
オイルパンのドレインボルトを外してオイルを抜きますが、オイルレベルゲージからホースを入れて吸引して抜く上抜きという方法もあります。
- オイルチェンジャー
ブレーキ周りの整備
ブレーキパット交換やブレーキフルード交換、ブレーキホース交換などの作業。
ブレーキフルード交換はフルードとエアの逆流を防ぐ、ワンマンブリーダーという工具もありますが、私はペットボトルを使っています。
ブレーキパット交換
- メガネレンチ(10mm、12mm、14mm)※たまに13mmが必要な車もあり
- ブレーキピストン戻し
ブレーキフルード交換
- メガネレンチ(8mm、10mm)
- ペットボトル&耐油ホース
- パーツクリーナー
- ペーパーウエス
ブレーキホース交換
- メガネレンチ(12mm、14mm)
- フレアレンチ
- パーツクリーナー
- ペーパーウエス
サスペンションなど足回りの整備
足回りは締め付けトルクが大きいボルト・ナットが多いので、一般的なソケットの差込角が9.5sqのものではなく12.7sqのものを使います。
ホイールナットを外すのにもブレーカーバーがあると楽です。
- ブレーカーバー(スピンナーハンドル)
- 12.7sqのソケット(17mm、19mm)
- メガネレンチ(17mm、19mm)
サスペンション交換などは両輪をジャッキアップする必要がありますので、フロアジャッキやウマなども必要です。
- パンダジャッキ
- シザースジャッキ
- フロアジャッキ
- ウマ(ジャッキスタンド、リジットラック)
洗車やコーティングなど
手でも出来ないことはありませんが、電動工具があると作業効率が全然違います。
- ポリッシャー
- バフ
- コンパウンド
塗装
缶スプレーでもで来ますが、ハイクオリティーな塗装をしたい場合はエアコンプレッサーとスプレーガンが必要になります。
当方は小物くらいしか塗装しないので、小さいコンプレッサーで十分ですが、オールペンとかをやりたい場合は大型のコンプレッサーが必要ですね。
パーツの加工や自作など
パーツ加工や自作パーツ作成など、金属加工系の工具が必要になることが多いと思います。
- 電気ドリル
- グラインダー
- リューター
- ベルトサンダー
あると便利な工具
無くても何とかなるけど、あると作業効率や実現性などがアップする工具たち。
作業効率化系
手が入りづらいところで活躍するレンチ類。
- クイックラチェット
- ギアレンチ
- インパクトレンチ
- インパクト用ソケットレンチ
- インパクト用ホイールナットソケットレンチ
自作パーツ系
部品を連結したり、ステーを作成したり、自作パーツを作成する際に、活躍する工具たち。
- ベンダー
- リベッター
- 金切りばさみ
ケミカル系
清掃や整備で必要な各種ケミカルも必要になってきます。
その他
車に使われているボルトの形状に合わせて必要になる工具は異なります。
また、締め付けトルクを適正にするためにトルクレンチもあると便利です。
初心者の頃や、エンジン内部や足回りなど締め付けトルクをきっちり管理する必要がある場所にはトルクレンチの使用が必要です。
- ヘキサゴンレンチ
- プラグレンチ
- ディープソケットレンチ
- トルクスレンチ
- トルクレンチ
レンタルするという手もあり
すべての工具を揃えていたら整備屋さんになってしまいますし、費用もかなりのものになります。
そこで借りるという手段もあります。
電動工具であればホームセンターで貸し出ししているところもありますし、レンタルガレージやレンタルピットという場所と工具を提供してくれるサービスもあります。
知り合いに借りるという手もありますが、この場合は消耗品や破損した場合など、人間関係が壊れないよう気を使いましょう(笑)
使い方を間違えない
切削系の電動工具は気をつけないと手を切ったりと危険ですし、電気系も12Vとはいえ火災などにもつながります。
また、足回りのような高トルクの場所に細い工具を使えば破損などもします。
下記は長年ホイールを外すのに9.5sqのエクステンションを使い続けた結果、壊れてしまったものです。
使い方を誤りと工具を壊すだけでなく、怪我もする可能性がありますので、使い方を調べて正しく使いましょう。