オイルフィルターを分解してオイルコンディションを確認
後輩がスイフトスポーツ(ZC33S)をユーザー車検で通したのですが、点検は後で実施するということで、ちゃんと整備していなかったので手伝うことにしました。
ブレーキフルード交換などのメンテをするついでにオイルとオイルフィルターを交換しました。
3年を過ぎて走行距離も33000キロを超えたようです。
6000キロほど使用したオイルフィルターを分解して、オイルコンディションを確認してみます。
目次
スイスポ(ZC33S)のオイルとオイルフィルターの交換
オイル交換は手動式のオイルチェンジャーを使ってオイルを抜き取ります。
ドレインボルトを舐めるリスクもないし、オイル交換の後処理などで手が汚れることも少ないのがメリットですね。
3Lほど抜けました。オイル交換時は3.1L、オイルフィルター交換時は3.3Lのオイルが必要らしいので、上抜きでも十分抜けていると思います。
オイルフィルターを交換するにはアンダーカバーを外す必要があります。
全体を外さなくても下記画像の赤枠の部分だけネジを外すと、パネルの一部を回転することできてオイルパン周りにアクセスできます。
今回はクーラント交換も同時に実施するので、中央部のカバーを外しました。
装着していたオイルフィルターは純正のもので、6000キロほど使用しているとのことです。
メーカー推奨の交換時期より短い3000キロでエンジンオイル交換を行っている車両です。
フィルターレンチを使って手で緩めるくらいになるまで緩めます。
一気に緩めるとオイルが溢れてくるので要注意です。
手で緩められるようになったら、ペットボトルを半分に切ったものを使って外します。
オイルフィルター交換時に廃油受けを使わなくて済むので、オイルチェンジャーの併用で廃油受けを使わないので、オイル交換後の後処理が少なくて済みます。
こちらの記事でも紹介しています。
「手を汚さないオイル&オイルフィルター交換方法」
オイルフィルターは後輩が持参したボッシュ製を取り付けます。
赤が目立ちますね。アンダーカバーを装着すると見えなくなっちゃいますが・・・
片手で締めれるところまで絞めてから、フィルターレンチを使ってちょい増し締めします。
あまり締めすぎると次に外すのが困難になるので、締めすぎには注意しましょう。
オイルフィラーキャップを外して中を覗くと、若干オイル焼けしているような感じがします。
この辺までオイルミストはあまり来なくて、洗い流されないだけかもしれません。
後輩はあまりエンジンを高回転まで回さないので、それも起因しているかもしれません。
オイルは定期的に交換しており、可動面はきれいなので問題はなさそうです。
じょうごを使ってエンジンオイルを注いでいきます。
オイルレベルゲージはオイルを入れた直後だと、ゲージにオイルが付いてしまい、きちんと確認しにくいですね。しばらく時間が経ってから確認するのが良いと思います。
スイスポ(ZC33S)に装着のオイルフィルターを分解
オイルフィルターを分解してコンディションチェックしてみることにしました。
直噴エンジンはオイルが汚れやすいと聞きますので、ポート噴射のエンジンと差があるのか興味があります。
オイルフィルター内部にもオイルがたまっていますので、できるだけ排出します。
フィルターの小さいほうの穴からドライバーなどで弁を押すと、さらにオイルが抜けます。
オイルフィルターはパイプカッターを使って分解します。
金物と燃えるゴミに分別して廃棄することができます。
オイルフィルターの分解についてはこちらの記事でも紹介しているので参考にしてください。
「オイルフィルターを分解した結果に驚いた」
オイルフィルターの底を確認しましたが、スラッジがたまっているなどはなくきれいなものでした。
分解することで金物とフィルターを別々に処分することができます。
フィルター中央の筒の部分は簡単に外せました。当方が愛用しているモノタロウ製とは違って、金属とフィルターの分別は楽でした。
フィルター側面が接着剤で固められているので、そこを切り落としてフィルターを伸ばしてみます。
鉄粉やカーボンの粒があるんじゃないか?と期待していたのですが、何もなく状態は非常に良いようです。
もはやフィルター付けなくてもいいんじゃないか?というほど何もありませんでした。
後輩は高負荷運転はあまりしないので、高回転まで回している車両は状況が異なるかもしれません。
エンジンオイルは3000キロと一般的な目安より早めに変えているので、このような結果になったのかもしれません。これでインテークのカーボンがたまるのさえなければなぁと思ってしまします。
インテークのカーボン堆積問題についてはこちらを参照してください。
「スイフトスポーツ(ZC33S)のカーボン堆積確認とオイルキャッチタンク取り付け」
金物についてはパーツクリーナーで油分を落として金属ごみとして廃棄します。
作業の動画はこちらです。
まとめ
直噴エンジンはエンジンオイルが汚れやすいと聞いていましたが、3000キロ交換している状況であれば、エンジンにはまったく問題がなさそうだなと思いました。
オイルフィルターも拍子抜けなくらい何も捕獲されていなくちょっとがっかりでした。
環境問題などを考えると5000キロ交換くらいにするのが良いのかなという気もしますが、そこは各人の考え方などもあるの何がベストか決めるのは難しいですね。
後輩に3000キロで交換しろと洗脳したのは当方ですが(笑)