気休めでもいい、オイルフィルタークーラーを取り付けた
夏場を控えて、油温をもう少し低く保ちたいということで、何かいい方法は無いか調べていました。
以前から同じような製品があることは知っていましたが、Amazonでオイルフィルタークーラーを発見しました。
これを一工夫して取り付ければ多少は油温が下がるかなと思い、作成してみました。
目次
オイルフィルタークーラーの加工
購入したものは以下のようなオイルフィルタークーラーです。
取り付ける前から分かっていましたが、こちらのオイルフィルタークーラーの内径は使用しているオイルフィルターの外径よりもだいぶ大きいです。
そのまま使おうとすると片側をネジで押し付けて固定するため、フィルターとクーラーの接触面積がだいぶ少ないです。
なので、ネジ穴がある平らなところを切ってしまい、締め付けバンドでしっかりオイルフィルターに密着できるように切断します。
アルミなので糸鋸でも切れますが、楽をしたく、グラインダーの登場です。
やはり電動工具は楽ですね。こんな感じで切れました。
ここで一点問題が発生。
アルミがそこそこ厚いので、オイルフィルターの外径まで縮めようとすると、反力がかなり大きいです。
締め付けバンド一つでも一応締めれましたが、常に大きな力がかかっているのは不安なため、反力を消せないものかと思いました。
実施した対策として、オイルフィルタークーラーを最大に締め付けて、ガスコンロで熱して、霧吹きで急速冷却してみました。
2度ほど実施したら、以下のように外径が小さくなり、切った両端が手でもくっつくように抑えられるようになりました。
一部出っ張りがあるので、こちらもリューターで削り落としました。
あとはステンレスの締め付けバンドでオイルフィルターに被せて締め付けるだけです。
購入した締め付けバンドのネジの頭は7mmでした。滅多に使わないサイズですね。
ひとまず形になりました。
ヒートシンク追加のための加工
ここまでなら既に実践している方もいるので、さらなる工夫を凝らします。
中国の通販サイトのAliExpressでちょうどいいサイズのヒートシンクを探しました。
AliExpressが価格的にも安く、形状的にもいろいろあったので。
「ヒートシンク,サイズ71x41mm」
事前にわかっていましたが、微妙に大きいので、ちょうどはまるくらいに削って外径を小さくする必要があります。
棒ヤスリで削ることにしました。電動工具の方が楽なのですが、削りすぎを恐れて手作業で実施することにしました。
なかなかちょうどよいサイズまで削れませんでした。
手で持って削ると両手が疲れるので、ヤスリを置いて、ヒートシンク側を動かすようにしたところ、力も入れやすく多少楽になりました。
そんなこんなで、ちゃんと固定できるサイズに加工できました。
バリなどをカッターで削ったりして完成しました。
これだけフィンがあれば放熱効果はそれなりにあるのではないかと思います。
オイルフィルターの頭がきちんと密着するので、ヒートシンク側には熱が伝わって放熱できるんじゃないかと思いますが、どうだろうか。
オイルフィルタークーラーの取り付け
車体に取り付けてみます。
オイルフィルターに被せて、締め付けバンドで締めるだけなので簡単です。
ヒートシンクがきっちり固定されるように締め付けます。
あまり締めすぎるとオイルフィルターが変形してしまう可能性があるので注意しましょう。
エンジン側のでっぱりにフィンが引っかかって、期待した位置まで下がりませんでした。
当たる部分を斜めにカットしてみました。
数ミリですが、位置を下げることが出来ました。
エンジンルーム全体像です。
結構、大きいので目に留まりますね。
この日、夕飯食べにバーミヤンに行く機会があったので油温を確認しました。
車で15分位だと水温の方が高かったです。
帰ってきて、完全にエンジンも暖まった状態ですが、水温90℃、油温89℃でした。
気温がもっと高くなり、それなりに負荷がかかった状態でいずれ比較したいと思います。
停車時、アイドリングで油温88℃のときにオイルフィルタークーラーは74℃ほどでした。
まとめ
アルミなので簡単に加工できるだろうと思い、作成に踏み切りましたが、ヒートシンクを棒ヤスリで削る作業はかなり疲れました。
放熱はかなり出来るようにはなったと思うのですが、エンジンルーム内の温度がそれなりに高いので、低い外気をあてるなどしないと思うような効果は期待できないのかなと思っています。
今後、いくつかアイディアがあるので、そちらの効果測定など実施していきたいと思います。