K&Nエアフィルターの吸気抵抗を確認したい
インプレッサG4にはK&Nのエアフィルターを装着しています。
前回洗浄後、約1万キロほど走行しました。
推奨のメンテナンス期間は3万キロのようですが、そんなに待ってられないので洗浄することにします。
洗浄前後で吸気抵抗がどれくらい変化するのか気になったのでOBDⅡの吸入吸気量の値で確認してみることにします。
いままで使用していた紙フィルターの純正互換品やフィルターオイルの塗布有無でも確認してみます。
目次
- 1.1万キロ使用のK&Nエアフィルターの吸気抵抗確認
- 2.1.8万キロ使用の純正互換品の吸気抵抗確認
- 3.K&Nエアフィルターの洗浄
- 4.洗浄後K&Nエアフィルター(オイル無)の吸気抵抗確認
- 5.K&Nエアフィルターにフィルターオイルを塗布
- 6.洗浄後K&Nエアフィルター(オイル有)の吸気抵抗確認
- 7.まとめ
1万キロ使用のK&Nエアフィルターの吸気抵抗確認
まずは前回メンテ後、1万キロ使用のK&Nエアフィルターから測定します。
紫だったフィルターオイルは茶色に変色していました。
ところどころに虫やタンポポの種のようなものがはまっていますが、それほど汚れは溜まっていなさそうな感じです。
OBDⅡから取得した値をスマホアプリで表示します。
Pレンジでのアイドリング、3000回転、4000回転での吸入吸気量を測定します。
アイドリングは1.92~2.17g/secでした。
3000回転では9.14~10.05g/secでした。
Pレンジだとアクセル開度20%、4000回転でECUの制御が入るようでした。
4000回転では14.19~15.98g/secでした。
1.8万キロ使用の純正互換品の吸気抵抗確認
続いて、K&Nエアフィルターのメンテ中に装着できるように取っておいている純正互換品のエアフィルターも測定します。こちらは1.8万キロほど使用したものです。
K&Nエアフィルターと比較するとこんな感じです。フィルターの山の高さは互換品の方があります。
アイドリングは1.99~2.17g/secでした。
3000回転では9.14~10.63g/secでした。
4000回転では14.44~15.85g/secでした。
1万キロ使用のK&Nエアフィルターと大体同じ値でした。
K&Nエアフィルターの洗浄
続いて洗浄後のK&Nエアフィルターの値を測定するため、フィルターを洗浄します。
無難にメンテナンスキットを使っています。
全体的に満遍なくクリーナーを吹き付けます。
しばらく待って空気の流れと逆側から水で流します。
空気の流れと同じ向きだとゴミを繊維に押し込んでしまうため、逆方向で行います。
フィルターが白くなるまで繰り返します。
陰干ししますが、その前にペーパータオルで余分な水分を吸い取っておくと乾きが早いです。
下側に落ちてきた水分を吸い取ります。
洗浄後K&Nエアフィルター(オイル無)の吸気抵抗確認
夏場だと半日で乾きました。
フィルターオイル塗布前なので白いです。
この状態で吸入吸気量がどうなるか確認します。
3000回転では10.4~10.92g/secでした。
洗浄前より値が大きくなりました。
4000回転では16.1~16.36g/secでした。
こちらも値が大きくなりました。
アイドリングは2.08~2.27g/secでした。
こちらも値は大きくなりました。
吸気抵抗は確実に減っているようです。ただしこのままだとゴミの吸着性能が低い状態となります。
K&Nエアフィルターにフィルターオイルを塗布
K&Nエアフィルターにフィルターオイルを塗っていきます。
当方は各面一筆書きで塗布して終わりにします。
塗れていない白いところがありますが、時間が経つと結構広がるので、この時点で何度も塗ると付け過ぎになります。付け過ぎはエアフロセンサーにオイル分が付着したりする可能性があるので、出来る限り少なく塗布するのが良いと考えます。
洗浄後K&Nエアフィルター(オイル有)の吸気抵抗確認
表裏塗った直後の状態です。
本当は数時間経ってむらなく染みわたったあとに実施したかったのですが、待ちきれないのでこの直後に装着して計測しました。
3000回転では10.51~11.1g/secでした。
4000回転では16.23~16.74g/secでした。
アイドリングはなぜかなかなか700回転以下にならなかったので、若干大きい値になっています。
アイドリングは2.14~2.31g/secでした。
オイル無の場合と比べて吸気温度が低くなっているのでそのあたりの影響かもしれません。
まとめ
結果としては洗浄後の方が確実に吸入吸気量は大きくなりました。
それほど汚れていないのかなと思いましたが、ちゃんと差がでました。
フィルターオイル無しと有りでほとんど差が無かったのは驚きでした。
K&Nエアフィルターはやはり優秀ですね。
オイル有の方がオイル無より大きいのは吸気温度の差なのかもしれません。
きちんと性能が回復して繰り返し使えるので、K&Nエアフィルターは長く乗る方にはかなりコスパのよいエアフィルターだと思います。