スロットルを洗浄してアイドリングを安定させよう
信号待ちをしているとタコメーターの回転は安定しているものの、微妙に嫌な振動がハンドルに伝わってくるようになったので、これはスロットルバルブが汚れているかなと思い、スロットルの洗浄をすることにしました。
ついでに洗浄前後でスロットル開度が変わるかどうかOBDⅡのスロットル開度の確認をしてみました。
目次
アルト(HA36S)のスロットルバルブの取り外し
スロットルバルブを完全に洗浄したいので、スロットルバルブを外します。
アルトのスロットルバルブを外すときに手こずるところはスロットルバルブがスタッドボルトを通っているため、真上に引き抜く必要があるのですが、ハーネスが邪魔で外しにくいところです。
ハーネスを固定しているクリップを外し、エアクリーナーボックスも外して、ハーネスを横によけて引き抜きます。
手順はこちらの動画を参考にしてください。
スロットルが外れました。
エアクリーナーボックス側はバルブの外周の部分がちょっと黒いかなという程度です。
インテークマニホールド側はガソリンの吹き返しや、ブローバイガスの影響かギトギトな状態でした。
ちなみに前回スロットル洗浄をしてから約1万キロ走行していました。
アルト(HA36S)のスロットルバルブの洗浄
洗浄はエンジンコンディショナーを使いました。キャブクリーナーでもよいと思います。
泡になるタイプが汚れが溶けて良いと思います。
シューっと吹きかけて汚れが溶けだすのを待ちます。
エアクリーナーボックス側はそれほど変わらないですね。
ウエスで拭き取っていきます。
汚れが溶けだし、ウエスが多少黒くなりました。
インテークマニホールド側も同様にエンジンコンディショナーを吹きかけます。
オイル分、スラッジ、カーボンの類のものが溶けだします。
拭き取りますが、一回吹きかけた程度では落としきれないので何回か繰り返します。
バルブを押して、開いた状態にして、壁面も綺麗にします。
電子スロットルはバネが強いので、指を挟まないように注意しましょう。
バルブと壁面にカーボンなどが積もって、通路が狭まると、吸気量が減少し、アイドリングが不安定になるのかなと思います。
軸付近は拭き取りにくいのでなかなか汚れを落とせないです。
歯ブラシを使って擦ると簡単に落ちました。
仕上げにパーツクリーナーで洗い流して完了です。
バルブの外周も綺麗になりました。
インテークマニホールド側も御覧の通り綺麗になりました。
スロットル洗浄前後のスロットル開度確認
OBDⅡで各種値を見るにはOBDⅡスキャンツールとスマホアプリを使います。
こちらの記事を参照してください。
「水温計代わりにOBD2スキャンツールで水温をモニタリングしてみた」
こちらがスロットル洗浄前のPレンジでのアイドリング時の状態です。
スロットル位置は12.55で安定していました。
Dレンジに変えると、若干スロットル開度が大きくなり、13.73で安定しました。
スロットル洗浄後に同じく確認してみました。
Pレンジでは11.76とスロットル開度が小さくなりました。
スロットル壁面とバルブの間にたまっていた汚れがなくなり、吸気量が増え、より少ないスロットル開度でも必要な吸気量が得られるのでECUがスロットル開度を小さくしたのだと思います。
Dレンジでも12.94とスロットル位置が小さくなっています。
洗浄前後で以下のようにスロットル開度が小さくなることが確認できました。
Pレンジ:12.55→11.76
Dレンジ:13.73→12.94
適切な吸気量とスロットル開度に戻ったので、エンジンの状態としては改善されたのではないかと思います。
オイルキャッチタンクの確認
ついでに装着しているオイルキャッチタンクを確認してみました。
前回、オイルを捨ててから2500キロ程走行しています。
オイルキャッチタンクはPCVバルブの方に装着しています。
オイルキャッチタンク装着については下記の記事を参照してください。
「アルト(HA36S)にオイルキャッチタンクを付けてみた」
オイルはそれなりに溜まっていました。
オイルをペットボトルに入れて抜いたところ、キャッチタンクの底にはスラッジが大量に溜まっていました。
抜けたオイルはこのくらいの量です。80ccくらいですかね。
キャッチタンクを付けていないと、この量のオイルミストがエンジンに吸い込まれていたということになります。
スラッジを拭き取ってみましたがどろどろでした。
まとめ
スロットルを洗浄するとアイドリング時のスロットル開度は小さくなるのではないかと予想していましたが、予想通り小さくなりました。気のせいか、アクセル踏み始めのレスポンスも上がった気がします。
アイドリングがどうも安定しないなどの症状がある場合は、スロットルバルブの汚れを確認してみると良いかもしれません。