劣化したヘッドライトをウレタンクリアで塗装したい
youtubeでヘッドライトのウレタン塗装の動画をたくさん見ていたところ、自分でもやってみようかなと思い立ちました。キャンディーブラックでやや黒くするとかっこいいかなとも思いつつ、準備を進めていました。
数年前から物置に放置していたスペアのヘッドライトを引っ張り出して、チャレンジしてみました。タイトル通り失敗しますが、その様子をご覧ください。
目次
劣化したコーティングを紙やすりで研磨
4年間ほど、物置にしまっていたヘッドライトを引っ張りだしました。
久しぶりに見ましたが、こんなに黄ばんでいたとは・・・
劣化したコーティングを除去するわけですが、紙やすりで削ってきます。
800番、1000番、2000番と用意してみました。
どこまで研磨するかは人それぞれ考えがあるとは思いますが、塗装してしまえば傷も消えるので、800番だけでもいいんじゃないかと思いつつあります。
まずは800番から。
水が弾かなくなり、黄ばんだ部分が除去できるまで削ります。
あっという間に水が黄土色みたいになりました。
拭き上げて、水をかけて研磨していると、水が白っぽくなってきました。
だいぶ黄ばみが取れましたね。
ヘッドライトの横の部分も黄ばんでおり、この黄色が表面にも表れて黄色く見えるので、ここも黄ばみを落としていきます。
続いて1000番。
紙やすり1枚の半分くらいを使い切るくらい磨きました。
800番から比べるとそれほど代わり映えしないですね。
最後に2000番。
水に濡れているとかなり透明度が上がってきた感じがあります。
研磨作業はここまでとします。
比べると黄ばみが落ちているのがわかりますね。
深いヒビがあり、消しきれないところもありましたが、このまま進めます。
マスカーテープでマスキング
いままで知らなかったんですが、マスキングのシートとテープが一体になっているマスカーテープという便利なものがあったのですね。今回使ってみました。
シートの部分が折りたたんであって、広げると結構な長さになります。
塗装しない裏側はこんな感じです。
良かれと思って吹いたミッチャクロン
塗装環境はこんな感じです。
以前、2液混合の缶スプレーのウレタンクリアをヘッドライトに塗装したことがあるのですが、2年後くらいにライトの上の端からはがれてきました。剥がれ防止のためにミッチャクロンを吹くことにします。youtubeの動画でも吹いていたということもあります。
捨て吹きします。しかし、霧が粗く、均一に塗装できませんでした。
気温が低いからなのか、ガスの圧が弱くなっていたのか・・・
風も強かったので、割と近くで吹いてしまい、捨て吹きではなく、結構塗っちゃった感じがありました。
時間を空けて塗装すべきでしたが、待ちきれず追加で拭いてしまったのもよくなかったのかとは思います。
ミッチャクロンの溶剤に反応してしまったのか、ヒビのようなものが発生してしまいました。
一箇所だけでなく全体的に出てしまいました。
仕方がないので、800番の紙やすりで磨きなおしました。
ほぼほぼ消えたので良かったですが、ミッチャクロンはリスクの方が大きいと判断し、塗りなおしはしませんでした。
ウレタンクリア塗装(見事に失敗)
さてウレタンクリア塗装に入ります。
こちらもセオリーとしては捨て吹きをしていきいます。
捨て吹きをし、乾燥したのちに徐々に塗膜を増していく感じにするのですが、捨て吹きが十分でない状態で厚塗りすると、シンナー成分などが反応してヒビ割れを起こすようです。
頭ではわかっているのですが、いざやってみると塗りすぎてしまったのと、10分ほど乾燥させるというのも待ちきれず、作業を急いでしまいました。
風が非常に強く、本来ならやめるべきでしたが、強行してしまい、風に流されまいと、かなり近い距離で吹いていました。
厚塗りされている部分の面積も縦に狭い感じがします。もっと広く塗っていかないと部分的に厚塗りされてしまっていると思いました。
とりあえず、厚く塗ってゆず肌じゃなくなれば、あとで研磨して綺麗にすればいいとこの時は思っていました。
とにかく塗りきろうと思い、焦っていたと思います。
このあたりから異変が起き始めます。
厚塗りしたところが何かおかしい。
徐々にひび割れのようなものが拡大してきました。
時間とともに範囲が広がってきます。
厚塗りしたところがヘッドライトの樹脂となにかしらの反応をしてしまったのだと思います。
とりあえず作業はここで中断し、一日置いて翌朝確認してみました。
ヒビが全体的に広がってしまっていました。
いままで缶スプレータイプのウレタンクリアで2回ほどヘッドライトを塗ったことがあるのですが、こんなことにはならなかったです。
シンナーの分量も多かったのかもしれません。
一番の原因は捨て吹きで表面に塗膜をつくるのに失敗したところかなと思っています。
この作業の様子の動画はこちらです。
まとめ
以前、缶スプレーのウレタンクリアでうまくいったので今回も大丈夫だろうと思っていましたが、塗装は甘くないですね。
キチンと作法に則って作業するのと、乾燥をちゃんと待つということが大事ですね。
研磨すれば再チャレンジできそうなので、次回は風の無い日を選んでじっくり余裕をもって望みたいと思います。