噴射時間長めはあまり冷えない?
ラジエーターは高負荷時のインタークーラーと違い、100℃を超えることもあまりないため、ウォータースプレーの噴射時間を長めにすると、水で濡れた状態になり、逆に冷えなくなるのではないかという疑問が出てきました。
ラジエーターには広く、少なく噴射することで、水の気化を促し、熱交換させるのが良いのではないかと思い、噴射時間を短くしたらどうなるのか確認してみました。
目次
ウォータースプレーの噴射ノズルを5連装化
前回のウォータースプレー装着時は噴射ノズルを2個にしていました。
取り付けた後にもう少し数を増やしてラジエーターへのミスト噴射の範囲を広くしておけばよかったと思っていましたが、効果を上げる為、噴射ノズルを追加しました。
噴射ノズル2個ではミスト噴射できる範囲はかなり狭かったです。
噴射ノズルを5個つなげると、それぞれの噴射の勢いが低下してしまうのではないかと思っていましたが、リアウォッシャーのポンプの能力で十分ミスト噴射が出来ていました。
耐油チューブでは水が漏れてどうにもならなかったので、外径6mmのアルミパイプで繋ぎました。これだと漏れは起きませんでした。
パイプカッターを使うと綺麗に切断できます。
最初、金切りバサミで切りましたが、円が潰れてしまうので、パイプカッターでカットするのがよさそうです。
ラジエーター横幅に合わせて5個並べてみました。
噴射ノズルが2個と5個で差がでているので、単純に噴射時間の差だけではありませんが、広範囲に短い時間で噴射し、気化しやすくするという当初目標だと、この形が良いかなと思います。
エーモンのフラッシュユニットの点滅3の短い間隔でもちゃんとミスト噴射できています。
バンパーのスリット穴からノズルがちらりと見えます。
ウォータースプレー噴射時間比較
実際の比較については動画の方がわかりやすいと思います。
こちらになります。
外気温も前回の確認時より3℃ほど高い状況でしたが、峠を上りきった時点ではほぼ同じくらいの水温で落ち着いたので、広範囲に短い時間の噴射で気化を促したほうが効果があるのではないかと思います。
上りきった後の惰性&パーシャルでの走行時の水温低下はノズル2個&噴射時間長めよりノズル5個&噴射時間短めの方が早かったです。
当初の予測通り、出来るだけラジエーターにミスト噴射する面積を増やし、気化が進むような噴射時間、間隔とすることで、ウォータースプレーの効果を生かせることがわかりました。
作成した間欠コントローラーは点滅3の噴射時間が短いパターンで固定で行こうと思います。
ノズルから水が滴るサイフォン効果対策
サイフォン効果対策として、3wayジョイントにワンウェイバルブを装着して対策をとっていたつもりだったのですが、アルミ製のワンウェイバルブだと水が漏れるのと、取り付け位置が低かったため、ウォッシャータンクの水位と同じ位置になるまで水が漏れて水量が少なくなるという事態になっていました。
ホームセンターの水槽などのコーナーで樹脂製のワンウェイバルブがあったので交換したところ、水漏れしなくなりました。
ウォッシャータンク後方の高い位置に移動したところ、噴射ノズルからぽたぽた水が滴る事象は解消できました。
まとめ
ラジエーターへのウォータースプレーの装着というところでは、効果的な取り付けができたと思います。
本音を言えば、もっと温度が下がるのかなと思っていましたが、サーモスタッドが全開にならない温度域でのウォータースプレーなのでそんなものかなと思うことにします。
効果を最大限に発揮するには82℃から開き始め、92℃で全開になるアルトワークス純正のサーモスタッドに交換するのが良いと思います。
街乗りなどではエアコンを入れると、ファンが回り92℃以上にはまず上がらないので、当方の使用状況としてはいまのところ、これで行こうと思います。
といいつつ、アルトワークス純正サーモはかなり気になっています(笑)