アルト(HA36S)ウォータースプレー作成(ポンプ結線、散水ノズル装着編) | 車な週末Life

アルト(HA36S)ウォータースプレー作成(ポンプ結線、散水ノズル装着編)

夏場の水温対策としてウォータースプレーを導入

週末に買い物ついでによく通る峠道の上りで高回転を維持したときの水温上昇に伴うパワーダウンが気になり、ウォータースプレーを導入しようと、前回、間欠コントローラーを作成しました。

アルト(HA36S)ウォータースプレー作成(エーモンで作る間欠コントローラー)

ウォータースプレー 間欠コントローラー

当方のアルトはNAで熱的にもそれほど厳しくありませんが、水温が100度を超えたりすると、ヘッドが熱で歪んでガスケット抜けを起こし、冷却水がエンジンオイルに混ざったりするなど、良いことは有りません。緊急時にも水温を下げれるようウォータースプレーを導入したいと思いました。

気温24度の中、いつもの峠道の上りをSモードで3000回転で上りきったら94度ほどでした。
気温30度を超える真夏だとどうなるかちょっと心配な温度でした。

今回はリアのウインドウウォッシャーポンプへの結線とラジエーターにミスト噴射する散水ノズルの取り付けをご紹介します。

目次

ウインドウウォッシャーポンプへの結線

ウォータースプレーのポンプは使用していないリアのウインドウウォッシャーのポンプを使うことにしました。汎用品もありますが、エンジンルームに設置する良さげなスペースが無かったので、既存の物を使えればよいなと考えました。

ウインドウウォッシャーのタンクはフェンダー内にあります。
タイヤハウスのカバーを外してアクセスします。

タイヤハウスのカバーはクリップのみで固定されているので、マイナスドライバーで浮かせて外します。すべて外すとカバーが外せます。

タンクが見えました。跳ねた汚れがたまっていたので、後ほど掃除しました。

タンクは下側が2箇所ボルトで固定され、上側が1箇所クリップで固定されています。

10mmのボルトを外していきます。

少々厄介なのが、上側のクリップです。スペース的に外すのが難しいです。

クリップが外せれば、下側をずらして引き抜いていきます。
当方のアルトはLEDヘッドライトのバラストやオイルキャッチタンクなど余計なものがついているので、外しにくいです。

下側に引き抜きます。
この後の配線の作業を含めると、バンパーとフェンダーを外したほうが結果的に作業は楽かもしれません。散水ノズル取り付けでバンパーを外す必要があるので、まとめて作業する場合は、フェンダーを外したほうが良いかもしれません。

配線がクリップでタンクに固定されているので、ラジオペンチなどでつまんで引き抜きます。

外せました。左側のカプラーがポンプへつながっているものです。前と後ろでそれぞれ別にあります。

リアのポンプに電流を流している配線を見ていきます。

白いコネクターの方がリアにつながっています。
この配線を加工して、間欠コントローラーで制御したプラス配線につなげます。

ビニールテープなどの被覆を剥がしていきます。
テープの糊でベトベトします。

一旦、テープなどを全部剥がしました。

キボシで間欠コントローラーからの配線に繋ぎ替えます。
これでリアのウォッシャーは使えなくなりました。噴射のホースも切り替えます。

ビニールテープとコルゲートチューブでもとあったように保護していきます。

追加した配線も熱対策としてコルゲートチューブで保護します。

アース側は純正の配線が使えるかと思っていたのですが、リアウォッシャーオンの時のみつながる様で、アースは別に取る必要がありました。
全部戻した後やり直しましたが、かなり面倒なのでやりたくない作業の一つですね。

アースはエンジンルーム内のアースポイントにつなぎました。

再びビニールテープで保護しなおします。

続いてホース側の作業です。
なんとなく耐油チューブの方が耐久性がありそうかなと思い、内径4mmの耐油チューブを使いました。ウェザーストリップスタビライザーで余っていたので使ったのも理由のひとつです。

後ろ側がリアのポンプです。

タンクを元に戻すのが一苦労です。この作業はフェンダーを外したほうが確実に楽そうです。

上側のクリップのところを通せば元の位置に戻せるので、上側から所定の位置にはめていきます。そのあと力ずくですが、押し込むと嵌めれました。

ボンネットオープナーのワイヤーに沿ってホースをタイラップで固定しました。

エンジンルームにはヘッドライト下側を通して引き込みます。

タイヤハウスのカバーを戻してポンプへの結線作業は完了です。

フェンダーを付けたままだとこのあたりの配線にビニールテープを巻くのがちょっと大変でした。

間欠コントローラーは室内に設置なので、ポンプへの電源とリレー用のバッテリーからのプラス電源の2本を室内に引き込みます。
ECUの下あたりに室内へのグロメットがあるので、こちらのビニールテープを剥がして、引き込みます。

要らなくなったワイパーの骨のステンレスの棒の先端にコードをテープで巻いて押し込みました。

通した後は熱対策としてコルゲートチューブで保護します。

室内側はこんな感じです。エアコンの白い部品の横辺りから出てきます。

エンジンルーム側は水が入らないように配線を下側に向けて、ビニールテープでぐるぐる巻きにします。

間欠コントローラーと装着して室内側も完成です。

ラジエーターへミスト噴射する散水ノズルの取り付け

ノズルですが、ウインドウォッシャーの拡散タイプでもよいのですが、園芸用の散水ノズルがかなり細かいミストになるようなので選択してみました。

中国から直接発送なので、ちょっと時間がかかりました。


2個ほど装着してみることにします。

外径7mmのホースが適合のようなのですが、かなりきつくて入りません。
ホームセンターを何軒も回りましたが、ちょうどいいホースは見つけられませんでした。
7mmの耐油チューブで柔らかいものがなんとかはまったのでこれで行くことにします。

外径6.4mmのチューブを中国の通販サイトで見つけましたが、ひとまずこれで様子を見ます。

試しに一個接続して噴射してみました。
結構細かい霧状になるのでよさそうです。

2個連結して確認してみました。
合わない耐油チューブを接続したら、接続部から大量に漏れ出してしまいました。
ノズルとしては問題ありませんが、使えるホースを見つけるのが課題ですね。

柔らかめのチューブで繋ぎなおし確認してみました。
ポンプの圧力が足りないかもしれないと危惧していましたが、2個程度なら問題なさそうでした。

ではラジエーターに噴射できるようバンパーを外していきます。
タイヤハウスに2箇所クリップで固定されています。

バンパー上部にボルトとクリップ、あとナンバープレート裏にも1箇所ボルトがあります。

バンパー下側はクリップが2箇所です。

バンパー外しの最大の難関はヘッドライトのメガネガーニッシュの部分ですね。
上側からフェンダー側を押し込むと外れます。

メガネガーニッシュ部分が外れたら、前方2箇所にクリップではまっているので前側に引っ張ると外れると思います。

エアコンのコンデンサーとその後ろにラジエーターが見えます。

直接ラジエーターに噴射したいので、上側の部分にノズルを装着します。
エアコンを冷やすためにコンデンサーに噴射するのも有かと思いますが、どうやら、エアコンも想定以上にコンデンサーを冷やすと、コンプレッサーの負荷になるようなので、ほどほどにしておいた方がよさそうです。

固定はアルミ板を使いました。
スポンジテープを貼って、ノズルをタイラップで固定しました。これだとノズルの角度が固定できるし、微調整も可能です。ただ、経年劣化でスポンジが劣化すると固定が甘くなるかもしれません。

重い部品ではないので、両面テープで付けることにしました。

こんな感じです。我ながらうまく設置できたと思います。

テストしてみましたが、上下の広い範囲に散布できてそうです。

出来るだけ広範囲の面積に散布したほうが効果があるので、ノズルは3個にすればよかったかと思いましたが、2個で取り付けしてしまったので、これで行くことにします。

両面テープが劣化したときのことを考え、板に穴を開けてタイラップでも固定しておきました。
耐油チューブもコルゲートチューブで保護しました。

タンクの液面よりノズル部分が低いと、サイフォン効果で水がノズルから滴りおちるので、ワンウェイバルブを装着して防止します。
こちらの3wayバルブと金属製のワンウェイバルブはポンプの圧に負けて水が漏れるので、後日別のものに交換予定です・・・

当方のアルトはアンダーパネルと今回装着したウォータースプレーと冷却水薄目の3つの対策でひとまず完結です。

まとめ

アルトのラジエーターは上部に直接アクセスできるスペースがあったので、比較的簡単にノズルを有効な場所に装着することが出来たと思います。

ウォッシャータンクへの配線やホースの取り付けはちょっと大変でしたが、問題なくスマートにウォータースプレー装着が出来たと思います。

普段の街乗りは88度~92度くらいで安定しているので、夏場の連続高負荷走行時しか使用する機会はないかもしれませんが、自己満足なのでよいかなと思います。

NAのアルトよりアルトワークスのサーモスタッドの方が開き始める温度が低いようなので、本格的に熱対策をするのであれば、アルトワークス純正サーモスタッド装着とセットで行うのがよいかもしれません。

効果については動画にしてみましたのでご参照ください。

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