トラブルが起きる前にラジエターキャップを交換しよう
SPACのラジエターキャップの説明書きを見ると1年毎に交換してくださいと書いてあります。
さすがに毎年変える必要はないかとは思いますが、同じ車に長く乗られている方は一度点検して、必要に応じて交換したほうが良いと思います。
目次
- 1.ラジエターキャップの状態確認
- 2.ラジエターキャップの開弁圧
- 3.まとめ
ラジエターキャップの状態確認
まずはアルト(HA36S)から見ていきます。
この車は2015年式で6万キロを超えましたが、ラジエターキャップは一度も交換してませんでした。
純正のキャップの開弁圧は108kPaでちょっと高めですね。SAPCだとsv56が適合します。
外してみます。
エンジンが冷えてから外しましょう。走った直後だと冷却水が噴き出して火傷する可能性があります。
左が6万キロ使用で、右が新品。
ゴムもそれほど劣化していませんでした。
バネの戻りなども問題なさそうでした。
問題が起きるとしたらバネが弱くなることがありそうですが、比較しても差は感じませんでした。
続いてインプレッサG4(GJ7)を見ていきます。
こちらも開弁圧は108kPaになります。SPACだとsv54が適合します。
G4は2013年式で約6万キロですが、こちらもラジエターキャップは一度も交換していません。
ゴムのところに若干段差ができてるくらいで、劣化している感じはありませんでした。
バネも問題なし。ささっと交換します。
コルトはブリーザータンクを装着しているため、純正とは形状が異なるキャップを付けています。開弁圧は純正だと88kPaになるかと思います。
ブリーザータンクを取り付けたのが2016年で、キャップを新品にしてから4万キロ走っていました。
こちらは冷却水を何度か交換して取り外しを結構していたので、ゴム部品の段差がくっきりついていました。
ゴム自体は劣化しているわけではなさそうで、冷却水の漏れも特にありませんでした。
ラジエターキャップの開弁圧
最近の車は燃費向上のために水温を高めにしているようで、ラジエターキャップの開弁圧が高いようです。
開弁圧が高いほうが高性能な感じがしますが、純正と同じものを付けるのが良いと思います。
特に古い車などラジエターホースやラジエターの樹脂部分などが劣化していると、高圧になった時に、キャップから圧が逃げる前にホースなどの冷却経路のどこかが破裂してしまうこともあると思います。
10年を超えた車だと、ラジエターの上部の樹脂の部分が劣化していたりするので、とどめを刺すリスクがあると思います。
逆に純正が高い圧なのに、低い圧のキャップを付けると、高い圧の場合に効率よく冷やせるエンジン設計になっていたりするので、逆に冷えにくくなってしまう可能性もあります。
まとめ
ラジエターキャップが固着して、圧が逃げなくなり、冷却経路のどこかが破裂してしまうと、冷却できなくなり、エンジンブローとなる可能性もあります。
純正品でも2000円前後で買える部品なので、車検、2回か3回に一回くらいで交換しておくと安心なのではないでしょうか?
チューニング系の社外品は高いのでSPACのが個人的にお勧めです。
通販だと1000円前後で購入できると思います。
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