コルト(Z27AG)16万キロ使用したセルモーターを分解・組付けしてみた | 車な週末Life

コルト(Z27AG)16万キロ使用したセルモーターを分解・組付けしてみた

10万キロを超えたセルモーターは大丈夫なのか?

当方のコルト(Z27AG)も16万キロを超えて、いろいろな部品が寿命に近くなってきています。

セルモーターは快調に回り、エンジン始動も良好ですが、さすがに16万キロともなると、いつ壊れてもおかしくないんじゃないかと思うようになりました。

中古の走行距離が短いものに交換しようかなと思い、セルモーターを外して確認してみようと思いました。



目次

セルモーターの取り外し

コルト(Z27AG)のセルモーターは下側からアクセスできます。
まずはジャッキアップして馬を掛けます。

安全のため、バッテリーのマイナス端子を外します。

こちらがセルモーターです。錆びてますね。

マグネットスイッチのコネクタを外します。樹脂部分の出っ張りを押しながら引き抜きます。

プラス配線はゴムカバーをずらしてボルトを緩めます。12mmです。

コルト セルモーター 交換

セルモーターの上部の固定のネジが外しにくいです。
いつも使っているエクステンションだと、クラッチの配管にレンチがぶつかって回せませんでした。短いエクステンションを組み合わせてちょうどよい長さにしました。

クラッチの配管を避けて緩めることが出来ました。

結構重いので、落とさないように注意しましょう。
下の潜って作業して、顔に落としたら相当危ないと思います。

上側固定のボルトにアースが共締めされています。

セルモーターが回すギアが見えます。
クラッチのダストらしき粉がすごいです。

外したセルモーターです。
マニュアル車の型番はMR994922です。CVT車とは異なるので注意が必要です。

ダストにまみれていますが機能的には問題ない状態でした。
手でギアを回しても回るので正常っぽいです。

10万キロ セルモーター コルト

セルモーターの分解

セルモーターを分解して行きます。
ネジとボルトで固定されているので、分解は特に迷わないと思います。
ネジの頭を舐めると最悪なので、ショックドライバーを使うことにしました。
頭を叩くと緩む方向に回ってくれるドライバーです。

M6サイズまで対応し、2000円以下の購入できるSK11のネジ外しビット付き インパクトドライバー SID-312Bを購入しましたが、無事にネジを外せました。


ネジ、ボルトを外せばあとは引き抜くだけです。

磁石が結構強力です。
ゴム部品もがっちりはまっているのでちょっと力が要ります。

ブラシ、磁石が付いている部品が取り外せました。
思ったよりブラシの粉は少なめでした。

このままだと白い樹脂部品で固定され引き抜けないので、マグネットスイッチを外すと、完全に引き抜くことができます。

コンミテータもそれほど削れているようには見えませんでした。

ブラシの粉は積もってました。

部品数もそれほど多くないので、分解は結構簡単にできます。

グリスも粉まみれで劣化しているようです。

スターターを回すときにギアがかみ合うためのスタータークラッチも動きは悪くなかったですが、グリスは劣化しているようでした。

コンミテータの金属間の溝のダストは取り除いておきます。
細かい目の紙やすりなので整えるとよいかもしれませんが、うっかり忘れてパーツクリーナーで汚れを落としただけとなりました。

マグネットスイッチです。

ブラシは16万キロの割には減っていないなという感じでした。
通勤メインで1日2回のエンジン始動のみが多かったからかもしれません。

気になったのはサビが結構多かったです。
ブラシを押すバネがサビサビになっていました。
バージョンRはボンネットにダクトがあり雨水が入るので、セルモーターも水浸しになっていたのかもしれません。

新品のブラシの長さはわかりませんが、摩耗限度は超えていないんじゃないかと思います。
マニュアルを持っていないので、何とも言えません。

セルモーターの清掃

続いて、清掃します。
パーツクリーナーでひたすら汚れを落としていきます。
白いウエスがあっという間に真っ黒です。

こんな感じできれいになりました。ギア部分は内部のグリスが洗い流され過ぎないよう、控えめにしました。

外観もだいぶ綺麗になりました。装着すればすぐにダストまみれになりそうですが・・・

古いグリスを出切るだけ取り除きました。

やはりここのサビが気になります。

4万キロのセルモーターと比較

入手した同セルモーターを使っているsmart forfourの中古品(4万キロ)と比較してみましたが、ブラシの量は同じくらいでした。

コンミテータも同じような感じでした。

smartの中古品を取り付けようとしたのですが、スタータークラッチ部分のサビが酷かったので、コルトの部品と組み合わせてニコイチにしようと思います。
ブラシ部分は全然錆びていなかったのでこちらはsmartのを使うことにしました。

セルモーターの組付け(ブラシの取り付け)

パーツクリーナーで洗い流したグリスを塗りなおします。
ウレアグリスがよさそうですが、持ち合わせがなかったので、ドライブシャフトブーツ交換時に余ったチキソグリースを使いました。

シャフトエンド部分やスタータークラッチの可動部分に塗りました。

セルモーターの組付けで最難関と思われるのが、ブラシの装着です。
4個同時に抑えられないので、タイラップで固定して、一個づつ嵌めてタイラップをニッパーで切っていく作戦で行くことにしました。

セルモーター ブラシ組付け 方法

出来るだけ厚みのないタイラップを使うのが良いと思います。

なかなか想定通りにすんなりいかず、悪戦苦闘しました。

飛び出ないようにコンミテータにブラシをひっかけて、ニッパーでタイラップを切っては一個ずつ嵌めていきます。

何とか無事にはめることに成功しました。

分解、組付けの模様はこちらです。

元通り組みなおしました。

シャフトも問題なく回り大丈夫そうです。

セルモーターの取り付け

あとは車両に取り付けていきます。

上側固定のボルトがなかなかうまくボルト穴に入っていきません。

アースが共締めになっていることがやりにくさを増している原因です。
下からではどうにもならなかったので、エアクリーナーのダクトを外して、上からボルト穴になんとか嵌めます。

こんな感じで穴にはまれば下からの作業で締めることができます。

上からだとハーネスなどが邪魔で工具は入りません。

しっかり取り付けて、端子をつないで完成です。
バッテリーをつなぎ、セルを回したところ、問題なく回りました。

まとめ

距離の割にブラシなどの摩耗は少なく拍子抜けでしたが、ブラシを押すバネが錆びていたのは残念でした。

中古品からブラシ周りを移植したので、しばらく使い続けることはできそうです。
分解は簡単ですが、ブラシの組付けが最大の難関ですね。
当方はタイラップを使いましたが、クリップで固定して実施している方もいらっしゃるようです。

純正部品は非常に高額で、リビルド品すら数万円なので、中古で程度の良いものを早めにストックしておくのはいいかもしれないと思いました。
コルトのバージョンRの部品は10万キロオーバーの物ばかりなので、良いで物は期待できないのが残念です

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