DIYでワンオフのステーを自作しよう
コルトにはオイルキャッチタンクを装着しています。
オイル量確認のホースが劣化し、漏れが発生したので一時的に外していましたが、内部を清掃してホースも交換したので再度取り付けします。
取り付けステーも貧弱なものでグラグラしていたので、厚めのステーできっちり取り付けすることにしました。
せっかくなので、詳細な作業工程をご紹介します。
目次
オイルキャッチタンクの位置決め
オイルキャッチタンクはエンジン横のスペースに設置することにします。
当方はインマニへのオイルミスト混入を防止したいため、PCVバルブ側に配管しています。
ちょっと厚めのステーを用意し、どれくらい長さが必要か確認します。
エンジンマウントを固定しているボルト、ナットに共締めする作戦です。
ダイソーでステンレスバーを購入しました。
ステンレスですが磁石が付きました。400系の材質ということですかね。
長さを計り、マジックなどで位置決めをします。
オイルキャッチタンク側はボルト穴があるので、こちらにステーを取り付けます。
残念ながら市販のステーの穴の位置とは合わないので、一個穴をあける必要があります。
ステンレスバーの穴開け加工
最大の難関といっていいステンレスバーへの穴開け。
スチールならそれほど問題ありませんが、とにかく穴が開けづらいです。
スチールだとサビるので、ステンレスバーで行きます。
まずはポンチで開ける穴の位置に印を付けます。
ホームセンターで買ったチタンコーティングのドリルで穴をあけていきます。
最初は細目にしました。
しかし、全然喰いついてくれず、穴が開く気配がありません。
ステンレスに穴をあける場合は、回転遅めで、カッティングペーストなどを使うのが良いようです。
この時はそういった知識がなかったので、ひたすらドリルを当てていました。
刃が喰いつかないので、ポンチで叩いて変形させて、ドリルで再び削るということを繰り返しました。
細い刃だと体重かけると折れそうなので、ちょっと太めがいいかもしれません。
結構頑張っても以下のようにちょっと削れただけでした。
ポンチで叩いてドリルで穴開けを繰り返しました。
10分ほど格闘した末、なんとか穴が開きました。
径の大きいドリルの刃に替えてもよかったのですが、ドリルの刃を痛めそうだったので、リューターで削って穴を大きくすることにしました。
削りかすが手に刺さるので、手袋をした方がいいですね。
いびつになりましたが、径は大きくなっています。
しばらく格闘してだいぶ大きくなりました。
ボルトが通るようになるまで拡大します。
刃を大きいのに変えて整形します。
ボルトも通るようになりました。
ステンレスの加工はほんと大変です。
既存のもので、穴の間隔などが合うのをできるだけ選んで、加工が少なくなるようにするのが良いと思います。
ステンレスバーの切断、曲げ加工
ステーの余分な部分を切り落とします。
グラインダーの登場です。
回転数が低速、高速と選べるやつを購入しました。
というのも、なんかおっかなかったからで、低速なら恐怖は減るかなと思った次第です(笑)
グライダーを使うと熱でステーが熱くなります。安全面でも革手を用意しましょう。
切断用の刃にしてステーを切断していきます。
切断した後は、断面をなだらかに整える為、研磨用の刃に替えて削ります。
仕上がりはこんな感じです。
オイルキャッチタンク側のステーは完成です。
ボディ側につけるステーも余計な部分を切断します。
同様に切断面を整えます。
同じく、ボルト穴を拡大します。
エンジンマウント側は大きいのでちょっと手間かかります。
ステーを曲げるのにハンドプレートベンダーを使います。
これがあるとDIYの幅が大幅に広がります。
市販のL字ステーの組み合わせではなく自由に思った形にできるのは大きいです。
締め付けていくと最大90度に曲がられます。
ヤフーオークションで購入したものですが、現在(2021年2月時点)も販売しているようです。
こんな感じで高さを調整するのに曲げてみました。
逆から曲げると戻すことができます。何度もやると折れちゃいますが。
オイルキャッチタンクの取り付け
エンジンマウントの頭のナットを外します。
固いのでラチェットではなくブレーカーバーを使います。
タンクと車体側のステーはあらかじめ組んでおいてマウントのボルトにひっかけます。
位置を決めてナットを本締めします。
ホースをつなげて完成です。
以前のステーより厚みが増したのでしっかりしましたが、キャッチタンクをゆすると結構揺れます。できれば、ステーは2箇所で揺れないようにした方が良いです。
エアコンの配管を停めているボルトがあるので、そこにもう一本ステーを伸ばそうかなと思います。
動画はこちらです。
まとめ
ステンレスバーの穴開けが個人的には難関ですが、ネットで調べると簡単に穴が開けられるという記事も見かけるので、別途検証してみようと思います。ダイソーのドリルでも問題なく開けられる!という質問の回答もあったので是非検証してみたいです。
工具などを揃える必要はありますが、DIYの幅が劇的に広がるので、ぜひ興味ある方はチャレンジしてみてほしいと思います。