ベルト回りを除電して、パワーロスを減らそう
水平対抗エンジンのベルト周りはベルトの曲がる角度もきつく、複雑なため、発生する静電気も多いのではないかと思いました。
吸気系などにはアルミテープを貼って、除電していましたが、ベルト周りにも実施してみました。
目次
- 1.取り付け場所の確認
- 2.アルミテープのギザギザ加工
- 3.アルミテープ貼り
- 4.除電ボルト装着
- 5.まとめ
取り付け場所の確認
水平対抗エンジンはエンジン前面に多数のプーリーを介し、ベルトが激しく向きを変えています。ベルトに貼るわけには行かないので、プーリーにアルミテープを貼っていきます。
ベルトの削れたものなのか、道路上のダストなのかはわかりませんが、既に汚れが堆積しています。パーツクリーナーで汚れを取り除きます。
プーリーの内側に貼るスペースを発見。しかし、こちらも大量に埃などが堆積していました。これも静電気が発生している証拠か?
アルミテープのギザギザ加工
アルミテープを鋭角な形状にすることで、コロナ放電を促し、静電気を除去します。
ギザギザ加工用のハサミをつかうのが簡単です。当方が購入したのは子供用のおもちゃ的なもので、サイズが小さいのが難点です。大きめのはさみを購入したほうが良いと思います。
アルミテープ貼り
貼りづらいですが、プーリー内側に貼るスペースがあります。
表側にも小さいですが、貼ります。
エアコンプーリーにも3箇所ほど貼ります。
静電気除去の効果があるとすればここが一番かなと思います。夏場のパワーロスがすこしでも少なくなればよいです。こんなアルミテープを貼るだけで多少なりとも効果があるのであれば、やらないわけには行きません。
その他のプーリーも手が届く範囲でアルミテープを貼っていきます。
12箇所ほど貼って完了としました。
ついでにカバーの裏側にも3箇所ほど貼っておきました。
ほこりの付着が減ることに期待しましょう。
除電ボルト装着
アルミテープ以外にも樹脂パーツに帯電防止コートを塗布していますが、もうひとつ、除電ボルトを自作して装着しています。
オルタネーターにも装着しています。
頭のギザギザの部分からコロナ放電をさせるボルトになります。
二輪ではパーツとして販売されており、評価も高いようです。
買うと高いので自作しています。
座金と鬼目ナットを組み合わせて除電ボルトを自作しています。
まとめ
アルミテープ貼りも除電ボルトも安価に簡単に施工できるため、いろいろ試してみるのが良いと思います。
アルミテープの静電気除去というと、吸気系パーツに目が行きがちですが、エンジンロスという面では、ベルト回りの静電気によるロスのほうが大きいのではないかと思っています。
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