アイドリングストップランプがオレンジ色で点滅
とある日、いつものようにエンジンを始動すると、メーターパネルに違和感を感じました。
よく見ると、アイドリングストップランプがオレンジ色に点滅しています。
走行は普通にできるのですが、常時メーターパネル内で点滅しているので非常に気になります。黄色矢印で示したところになります。
どういう理由で点滅しているのか調べてみることにしました。
目次
- 1.アイドリングストップキャンセル加工
- 2.バッテリーの状態確認
- 3.OBDⅡからエラーコード(DTC)を確認
- 4.エネチャージの動作確認
- 5.ディーラーでの診断
- 6.ディーラー診断結果の確認
- 7.まとめ
アイドリングストップキャンセル加工
当方のアルトはボンネットオープナーのセンサーをごまかして、ボンネットが常時開いているとECUに信号を送ることで、アイドリングストップが働かないように細工しています。
別記事「アルト(HA36S)0円でできるアイドリングストップ解除」で紹介しています。
センサーを別のところに移動して導通させないようにしています。
この加工が何か関連しているのかとも思いましたが、この加工をしてすでに1年以上経過しているので、関係ないと思っていました。(結論はこの後ご紹介します。)
バッテリーの状態確認
ランプが点滅していることから何らかの異常かとは思います。
手始めに説明書に何か書いていないか確認することにしました。
説明書によると、システムに異常、エンジン部品、バッテリーの交換時期の場合に点滅すると記載がありました。
鉛バッテリーの状態を確認しました。
バッテリーは3年ほど前に交換していますが、二日に一度は乗っていますし、エンジンの始動性もすこぶるよいです。
充電器をつないで確認してみましたが、満充電状態でした。
もう一点、最近乗っていて気になっていたのが、エネチャージのリチウムイオンバッテリーの残量が増えないことです。ほぼほぼ1目盛りから増えたのを久しく見ていないなと思いだしました。
OBDⅡからエラーコード(DTC)を確認
新車購入から7年、6万7千キロ走行しています。使用状況によっても差が出ると思いますが、リチウムイオンバッテリーが劣化している可能性もあります。
OBDⅡで何かエラーコードが出ていないか確認してみました。
もしかしたらバッテリー劣化のコードが1個でるかなと思っていたら4個も出ました・・・
ネットで検索すると、以下のようでした。
B1107:バックドアアンテナ系統異常
B1134:携帯リモコン電池消耗
B1190:エンジンスイッチ系統異常
B1194:スタータリレー異常
エンジンスイッチ系統異常はボンネットオープナー加工をしているのでちょっと気になりましたが、詳細が分からないので関連があるかはわかりませんでした。
リチウムイオンバッテリーの劣化を連想させるエラーコードではなかったです。
エネチャージの動作確認
そうこう調べているうちに、いつの間にかリチウムイオンバッテリーの目盛りが0になっていました。
走行中はメーターパネルの絵を見ると右側方向に矢印が表示されています。
エンジンブレーキがかかっている場合は逆に左側方向の矢印が表示され充電されるはずですが、坂道でエンジンブレーキがかかっているのに充電されていないようです。
ディーラーでの診断
これはリチウムイオンバッテリーがだめになったのかと思い込むようになりました。
ネットの情報ではリチウムイオンバッテリー交換は10万円ほどかかるらしく、これはこのまま点滅状態でほおっておくしかないかとも思いましたが、とりあえずディーラーに見てもらうことにしました。買い物帰りにアルトを購入したスズキディーラーで症状を説明して、調べてもらいました。
ディーラーで40分ほど待っていると、メカニックの方が結果を教えてくださいました。
原因は・・・
なんと自分が加工したボンネットオープナーのセンサーのようでした。
ディーラーの機器で故障診断にかけると、ボンネットが開いているというエラーが出たそうです。センサーを導通させ、ボンネットが閉じている状態にすると、ランプは点滅しなくなったとのこと。
てっきりリチウムイオンバッテリーの劣化だと信じ込んでいたので、結果に驚いたのと、ディーラーに不要な調査で時間をかけさせてしまい、申し訳ない気持ちになりました。
ディーラー診断結果の確認
ディーラーの診断結果を確認すべく、ボンネットオープナーのセンサーを導通させ、ボンネットが閉じた状態にして確認してみました。
エンジン始動してもランプは点滅しません。
また、空表示だったリチウムイオンバッテリーも充電され目盛りが増えました。
どうやら、ボンネットが開いた状態ではエネチャージの機能自体も止まり、リチウムイオンバッテリーからの電力供給や充電は行われていないようです。
センサーの細工をし、リチウムイオンバッテリーが自然放電で残量が減ってきて、空に近づいて、ランプが点滅する状態になったのではないかと思います。
再び、ボンネットが開いた状態に化かして走行してみました。
エンジンを始動した直後は3目盛りでした。
リチウムイオンバッテリーが充電されていると、アイドリングストップランプは点滅しないようでした。
その後、21キロほど走行しましたが、目盛りに変化はありません。走行中も3目盛りから増減も無かったです。やはりエネチャージ機能は動いていないようです。
ボンネットオープナーのセンサーを加工してからいままで気づきませんでした。
ちなみにリチウムイオンバッテリーが電力を供給しているのは以下のようです。
スズキのHPより引用。
まとめ
ボンネットを開けた状態に化かしてアイドリングストップ機能を停止することはできていましたが、一緒にエネチャージ機能まで止まっているとは思っていませんでした。
オルタネーターを制御して、走行時の抵抗を減らしたりしているので、燃費は多少悪くなっていたのかなと思います。
燃費悪化もそれほど感じなかったのと、アイドリングストップで無駄にエンジン停止起動が多くなるよりはマシと個人的には感じているので、このままの状態で、リチウムイオンバッテリーが空になったら、センサーを導通させ、リチウムイオンバッテリーを充電してランプの点滅を回避するというやり方にしようかなと思っています。
市販のアイドリングストップキャンセラーも2個購入していずれも故障したので、これ以上無駄な出費も増やしたくないのですが、自作できるほど電子回路の知識はないのでどうしたものか。