車体のガタを減らすべく、隙間の密着度を上げてみる
トヨタが発案したドアスタビライザーのように、ドアなど、ヒンジとストライカーの部分で固定されており、その他は隙間があるところを埋める形でボディとの一体感を増すというものがあります。
ドアもボンネットも同じようにヒンジとストライカー部分で固定されていて、その他はゴム部品(ウェザーストリップ)で密着されています。
コルトの前期モデル(当方2007年モデル)はボンネットの前の方にゴム部品が付いています。
しかし、経年劣化で弾力が失われ、ひび割れも進んでいました。
今回は、このゴム部品の弾力性を復活&アップさせ、ボディとボンネットの密着度を上げてみようと思います。名付けてウェザーストリップスタビライザー(略称ウェザストスタビ)としてみます。
目次
ボンネット前方のゴム部品のウェザストスタビ化
当方のコルトは前期モデルなので、ゴム部品が付いていますが、後期モデルは半分の長さしかついていないようです。コスト削減なのか性能面的なものなのかは不明です。
15年も経てば劣化もします。弾力性はなくなり、ヒビが大量に入っています。
そこで、弾力性を上げる為に内部にチューブを入れることにしました。
ホームセンターには白いシリコンチューブや透明のチューブなど複数種類がありますが、その中でも弾力性に優れた耐油チューブを選択しました。
こちらは内径4mm、外径7mmの物です。
ゴム部品は中が空洞なので、端から入れていくだけです。
滑りが悪いので、なにか潤滑出来るものをいれるとよいですが、劣化しているので、ラバープロテクタントを吹きながらチューブを入れていきました。
最初は楽ですが、チューブの先が真ん中付近まで行くとつっかえてなかなか進みません。
逆からもスプレーを吹いて入れていきました。
反対側の端まで届きました。
弾力性は確実に上がりました。反力がすごいです。
あまり外径の大きいものをいれるとチューブの厚みで閉まらなくなることもあるので注意が必要です。
横から見るとこんな感じです。
ウェザーストリップの補修(黒ゴム接着剤)
このままでも、もともとの目的である密着度を上げることはできていますが、ひび割れを何とかしたいと思いました。ロックタイトの黒ゴム接着剤を用意しました。
こんな感じです。比較的すぐ固まる感じなので、塗り広げる作業は急いで行う必要があります。
ひび割れ部分に押し込む形で塗ってみました。
端の部分は特に劣化が酷いので厚めに塗りました。
見た目は凸凹してあまりよくないですが、劣化してボロボロ崩れるよりは全然いいです。
どうせボンネット閉めたら全く見えない部分ですし。
一通り塗り終わりました。
ちょっと乾いたところで重ね塗りしようとすると、ゴムが固まりのヘラにくっついて剥がれてきたりするので、一度でささっと塗るか、完全に乾いてから再度塗るのが良いと思います。
ずっとボンネットオープンの状態で乾かすのもどうかと思ったので、空き缶を挟んでしばらく待ちます。
ワイパーカウル部分のウェザストスタビ化
続いて、ボンネット後方部分が密着するワイパーカウル部分も同様に施工します。
ひび割れはありませんが、へこんだままで密着性は下がっていそうです。
ここはひび割れは無かったのでシリコンスプレーでゴムの弾力性を復活させることにしました。
浸み込ませて拭き取ります。
ここも同じように外径7mmの耐油チューブを入れていきます。
こちらは比較的まっすぐなので、入れる作業も楽でした。
1mm単位を複数購入したので、反対側からも入れていきました。
ボンネットの2箇所で4mmはあると余裕があると思います。
半出たところはハサミで切って完成です。
今一度シリコンスプレーでしっとり感を出しておきます。
雨が降れば流れてしまいそうですが、ひび割れる前に定期的に保護したほうが良いですね。
ボンネット開けるたびに軽くスプレーしておくと良い状態が保てるかもしれません。
まとめ
単純な施工ですが、確実に密着度は上がっていると思います。
特にゴム部品が劣化している車には効果てきめんかと思います。
多少なりとも静音、免振効果は増すのではないかと思います。
ボンネットをオープンしたときの開く音も、反力が上がったせいか、大きくなりました。
お手軽だし、元に戻すのも簡単なので、気休めとしてやってもいいと思います。
今後、ドア、リアハッチなども進めて行く予定です。