イグニッションコイルの性能劣化が気になる
アルトも走行距離が5万6千キロを超えました。
調子は良く問題ないのですが、最近CVTの変速がぎくしゃくすることが多くなりました。
エアコンを付けて負荷が増しているからかなと思っていましたが、点火系で問題が起きている可能性も捨てきれません。
イグニッションコイルも使用していくにつれ、絶縁性能が劣化し、電圧が下がっていき、最悪の場合はショートして破損してしまうようです。
性能劣化の目安は10万キロくらいとか、5万キロくらいで劣化が始まるとか諸説ありますが、まだまだ乗る予定なので、早めにリフレッシュしてよい状態を保ちたいと思います。
以前、ヤフオクで見つけて購入していた低走行距離のイグニッションコイルに交換してみたので作業内容などをご紹介します。
目次
イグニッションコイルの取り外し
アルトのイグニッションコイル交換は非常に簡単です。
細目のマイナスドライバーと10mmのソケットレンチがあればOKです。
こちらが交換するためにストックしていた中古のイグニッションコイル。
性能的には問題ないと思いますが、長い間放置していたせいかコイルの金属部分が若干サビて茶色になっていました。
イグニッションコイルを交換するためにはインテークダクトを外します。
クリップをマイナスドライバーなどを使い、真ん中の部分を浮かせると外せるので、2箇所外します。
インテークダクトはエアクリーナーボックス等にはまっているだけなので、引き抜きます。
続いて、右側のレゾネーターを外します。
こちらも2箇所はまっているだけなので手前のエンジンヘッドに刺さっている部分を上側に引き抜きます。
そのあとにインテークパイプにはまっている部分を手前に引くと外せます。
イグニッションコイルにアクセスできるようになるので、イグニッションコイルを固定している10㎜のボルトを外します。
固定のボルトが外れれば、あとは点火プラグに刺さっているだけなので、グイっと引き抜きます。
あとはカプラーをはずして、交換するイグニッションコイルに替え、逆の手順で戻します。
点火チェッカーで火花を確認してみた
交換前後のイグニッションコイルの性能劣化具合を確認したく、点火チェッカーなるものを用意しました。
イグニッションコイルにつけてアースを取り、セルを回すと火花が確認できるというものです。
結論から言うと、よくわかりませんでした。
アルトはヒューズを外して燃料ポンプのみ止めることはできないので、3本イグニッションコイルを外してエンジンがかからない状態でセルを回したのですが、3秒くらいセルを回しても1回しか火花を確認できませんでした。
点火チェッカーの火花間隔を2万ボルトにしても同じだったのでコイルの問題ではないようですが、アースがきちんととれていなかったのか、エンジン制御なのかはわかりませんが、あまり参考になる結果は取れませんでした。
交換前後でそれぞれ一回確認できた火花をご紹介します。
下記が交換前の5万6千キロ使用したイグニッションコイルで確認したものです。
続いてヤフオクの説明によれば走行3千キロの車両のイグニッションコイルです。
こちらの方が多少火花が強いかなという感じはします。
まとめ
アルト(HA36S)は年式によってイグニッションコイルが3種類あるようです。
それぞれカプラー形状が異なるようなので、ヤフオク等で購入する場合は、形状を確認することをお勧めします。
交換後、エンジンをかけると今までより振動が少なくスムーズになった感じがしました。
乗ってみても若干ですがCVT変速のギクシャク感が減った感じがします。
社外品の点火が強化されるイグニッションコイルも気になりますが、何分値段が高いのでなかなか導入に踏み切れません。
純正が完全に劣化している状態なら思い切って社外品に交換するのもよいと思います。
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