やれてきた純正シフトノブを交換してみる
17万キロも乗っているといろんなものが劣化してきますが、シフトノブもだいぶやれてきました。
シフトノブを交換してみたので、ご紹介します。
目次
- 1.シフトノブの選定 MOMOのSK106に決定
- 2.純正シフトノブとSK106の比較
- 3.MOMO SK106の取り付け(通常編)
- 4.MOMO SK106の取り付け(ねじ込み式加工編)
- 5.まとめ
シフトノブの選定 MOMOのSK106に決定
シフトノブといっても種類が多く、何がいいのかかなり悩みます。
ちょっとネットで調べてみても多すぎてさらに迷います。
金属製の物は夏は熱く、冬は冷たいという弱点があるので、純正と同じ革製が良いかななどと考えていました。MR2純正やFITの青いものとか他車流用も良いなとかも考えました。
上記二つはネジ径やピッチが異なるので、装着は難しそうだったので、ランエボ10の赤ステッチが入ったものにしようかなとも考えました。
しかし、すでに交換している人もいるので、ネタとしては面白くないなと思ったところ、木製のシフトノブがクラシカルで良いなと思い立ちました。
その中で比較的リーズナブルなMOMOのSK106を選んでみました。
1000円前後の安いものもありましたが、安すぎるのも不安なので名の知れたMOMO製に落ち着きました。MADE IN ITALYでした。
材質はマホガニーで純正のシフトノブとほぼ同じ形状です。目立ちませんがMOMOの文字も入っています。
純正シフトノブとSK106の比較
純正シフトノブとSK106の比較をするために、純正シフトノブを外します。
ひび割れ、くすみが発生していますね。ミンクオイルを塗ってもすでに手遅れでした。
コルトの場合はネジ式なので、反時計回りに回せば緩みます。
車種によっては接着剤で固定されていて、ドライヤーで温めて引っ張らなくてはならないものもあり、外すのが大変なものもある様です。
取れました。ちなみに三菱はM10のネジピッチ1.25が主流のようです。
日産、マツダも同じようなので、この2社だと流用も可能と思われます。
ミンクオイルで手入れをし始めたのが遅かったので、保護しきれなかったようです。
さて、比較ですが、こんな感じです。
ほんの少しSK106の方が大きいです。
重さもほぼ変わらず。
この時のSK106は加工しており、鉄製のボルトを埋め込んだので、本当はもっと軽いです。
MOMO SK106の取り付け(通常編)
こちらの製品は汎用品なので、純正と同じ取り付け方法ではなく、ネジ部分にゴム部品を装着し、固定はイモネジで締め付けることで固定します。
正直、緩みやすそうでこの取り付け方法はできればしたくないところです。
一旦、どんなもんか取り付けしてみます。
付属のゴム部品をネジの頭に装着します。
シフトノブを被せます。
イモネジ取り付け箇所が3箇所あるので、シフトのネジのロッドに締めこみます。
コルトの場合、取り付けで一つ問題が発生します。
シフトブーツの先端がストッパーでこれ以上下げられない点があります。
なので、装着するためには、4mmほど浮かせた状態でイモネジを固定することとなります。
イモネジを締め付けて固定します。
下側の部品も締め付けて完成です。
取り付け位置が4mmほど高い位置となるため、純正より高い位置となりました。
シフトブーツとの隙間もあり、固定も不安定になります。
MOMO SK106の取り付け(ねじ込み式加工編)
ということで、しっかり固定できるようにするため、加工することにしました。
まずはネジサイズ変換パーツを用意しました。
三菱に合うM10×P1.25のサイズのものになります。
これをエポキシパテでシフトノブに埋め込んでネジ式固定に変えようという作戦です。
傷と接着剤が付かないようにシフトノブをマスキングして、2液を混合します。
接着剤をシフトノブに流し込みます。
一度、こんなもんかと思い、ネジを埋め込んだのですが、量が足りていなかったので、追加で流し込みました。チューブの1/3位使いました。
位置を真ん中にするため、付属のゴム部品をカットして、中央の穴をアルミテープで塞いで変換パーツに装着します。
これをシフトノブに入れます。
ズレないようにマイナスドライバーで押し込んで、位置を微調整します。
こんな感じです。
想定では下から接着剤が上がってきて、側面も埋まる予定だったのですが足りなかったようです。
なので、上から流し込みます。
マイナスドライバーで誘導して、側面の隙間に流し込みます。
ヒートガンなどで温めると流し込みやすいです。
なんとか隙間に充填できました。
真ん中のネジ山のところに接着剤が入ってしまったので、ストローなどで掻き出しました。
下側のゴム部品との密着が甘くてそこから入ってしまったのかもしれません。
固まるまで一日放置します。固まるのが早い速乾性のボンドを選ぶと、微調整が効かなくなるので、ボンド選びには注意しましょう。
翌日、たまたま別件でM10×P1.25のタップを持っていたので、ねじ山をさらってみました。
予想以上に接着剤が内部に入って固まっていました。
接着剤もカチコチに固まったので、装着出来そうです。
それでは装着してみます。
イモネジで固定する必要はないので、あらかじめ下側の部品も装着しています。
ねじ込んでいきます。
シフトノブの位置決めがどうなるかなと思いましたが、微妙にずれたところで固定されました。じわじわ固くなる感じもなく、唐突にとまるので微調整も出来ません。
この角度は許しがたいですね・・・
締め付けの最後に調整できるよう、内部にゴムを詰め込んでテンションを掛けることにします。
丸く切って、重ねてシフトノブの中に入れてみます。
ロッドのセンタに両面テープで貼ってみました。
締めていきます。
結果としては2個ではまだテンションが足りず、3個重ねていい感じに固定できました。
高さも純正とほとんど同じで、操作に違和感もありません。
シフトノブ頭にパターンが無くなるので、別途シフトパターンのシールを購入しました。
こんな感じで貼っておきます。シフトパターンが無いと車検に通らないはずです。
まとめ
ネジ式でしっかり固定でき、高さも純正と変わらない状態で取り付けできました。
木製だと表面がツルツルなので、革製から変えると違和感があるかなと思っていたのですが、ちょっとこちらを使うと、革製の紐の部分のごつごつの方が違和感を感じるようになりました。
大きさも若干大きいので、手を乗せやすくなった感じがします。
茶色いシフトノブもクラシカルで、さりげないアピールにもなり良い感じになったと思います。
シフトノブ一つでこれほど変化するとは思いませんでした。
しばらくはシフトをするたびに、いいなこれと思いながらドライブが出来そうです。
色合いもよいですね。保護のため、ガラスコーティングしておきました。