アルト(HA36S)3mm径拡大のビッグスロットルを導入していろいろ確認してみた | 車な週末Life

アルト(HA36S)3mm径拡大のビッグスロットルを導入していろいろ確認してみた

定番チューンのビッグスロットルを試してみる

アルトにシエクルのMINICON PROを導入してパワーアップをもくろんでいましたが、CVTのせいなのか、思ったように燃調が変わらず、ほぼ変化なしという結果となりました。

他に何かないかなと考えた結果、昔から定番のチューンであるビッグスロットルが思いつきました。

HA36S ビッグスロットル

目次

ビッグスロットルの確認と効果

今回購入したのは純正よりバタフライバルブの径を3mm拡大したものになります。
2mmというのが多い中、大きい方が変化も大きいだろうということでこちらにしました。
オークションで落札しました。

個人が加工したもののようですが、精度も悪くなさそうですし、スロットルコートも塗布されていました。

ビッグスロットルに変えるとどうなるのかというところですが、アクセルを同じ量踏んだとして、スロットルバルブが開きます。

バタフライバルブの角度は同じですが、スロットルの径を拡大しているので、空気が通る面積が増えることになります。

空気が増えると、ECUがそれに見合った燃料を吹いてくれることになります。
どうなるかというと、同じアクセルの踏み量だけど、エンジンに送り込まれる空気と燃料は増えることになります。これによりパワーが上がったように感じたり、レスポンスがあがったように感じるということです。

アクセル全開時以外については、同じアクセル踏み量でも、純正スロットルでよりアクセルを踏んだのと同じになるということです。

スロットルの径が小さくて、抵抗になっている場合は、アクセル全開時(スロットル全開時)にエンジンがより空気を吸うことができパワーアップも見込めることになります。

ビッグスロットルの謳い文句で燃費がよくなるとありますが、いまいち理屈がわかりません。
そう謳った方が売れるということなのかもしれません。むしろビッグスロットルを付けると燃費は悪化することのほうが多いと思います。

アルト(HA36S)へのビッグスロットルの取り付け

スロットルの交換作業自体はそれほど難易度は高くありませんが、アルトに限っていうと、ハーネスが邪魔でスロットルが引き抜けない点があります。

スロットルの固定箇所の一つがスタッドボルトになっているため、まっすぐ上に引き抜く必要があります。しかしながら、画像のようにスロットル左上のハーネスが邪魔になります。

エンジンヘッドカバー右奥にハーネスを固定しているクリップがあり、これを外すと、ハーネスが動かせるようになります。

マイナスドライバーで押したりしながらなんとか外しましたが、ここを外すのがちょっと面倒です。

外れてしまえば、スロットルを入れ替えて元に戻すだけです。

エンジンも無事にかかり、しばらく学習すればアイドリングも安定しました。

純正とビッグスロットルの比較

純正スロットルを外したので比較してみます。

インマニ側から見るとビッグスロットルの方が径が大きいように見えます。

純正のインマニ側の径は39mmでした。

ビッグスロットルは41mmでした。

純正のほうはスロットルバルブのあたりはさらに狭くなっています。ここを入り口と同じ径まで拡大することで3mm拡大となるようです。

ビッグスロットルは段付きもなく同じ径になっています。

ボディに刻印されている型番は74P0はおなじでしたが、その下の番号は異なっていました。

走行時のスロットル開度、吸入吸気量の確認

ビッグスロットル導入でどう変わるか、空燃比やパワーメーターでの馬力測定、OBD2でのスロットル開度、吸入吸気量を確認することにしました。

まずは純正スロットルでギアをパーキングした状態でアイドリング、2000回転、3000回転、4000回転の状態を確認しました。

つづいて、交換後にビッグスロットルについても同様に確認しました。

結果を表にまとめると以下のようになりました。
同じ回転数だと、ビッグスロットルのほうがスロットル開度、吸入吸気量の値が低くなることがわかりました。

ビッグスロットルに変えると、4000回転で回転数を維持することができず、アクセル一定でも回転数が上がってしまうため、4000回転の吸入吸気量だけ結果が逆になっています。

続いてアクセル全開でも確認しました。
純正スロットだと、アクセル全開にするとスロットル開度は87.45%に固定されます。
空燃比は最大12.0まで濃くなりました。(MINICON PROはオフにしています)
パワーメーターの馬力も45馬力でした。

つづいてビッグスロットルですが、スロットル開度は85.88%と純正の87.45%より小さくなりました。スロットル固有なのかECUが何かを検知してその値になっているかはわかりませんでした。

空燃比も変わらず、MAX12.0まで濃くなりました。
馬力については44馬力でしたが、純正の確認を行った時の気温が20℃、ビッグスロットルの確認を行た時は30℃と10℃もちがったので、ピークパワーは上がっているかもしれません。
体感では違いはわかりませんでした。

山道での確認も行いました。
ぐっとアクセルを踏み込むと回転がしっかりついてきてくれます。
ただ、空燃比などの変化は純正スロットルと同様で、基本的に理論空燃比になるようになっているので、それほど加速がよくなったとかは感じられません。

アクセル全開時ももともとの馬力が少ないので、体感上は違いはわかりませんでした。

アクセルをオンオフ、パーシャルとコントロールするのも純正同様で違和感は有りません。

一定速度で巡航や下り坂などを最小限のアクセルで速度を維持する時などはいままでよりもアクセルが少なく済むので走りやすいと感じました。

まとめ

ビッグスロットル導入で劇的な変化は有りませんが、もしかしたら数馬力上がっているかもしれないのと、巡航時などアクセルの踏む量が少なくすむので、当方の走り方だとアクセル操作が楽になり、メリットはあったかなと思います。

エアコンオン時もいままでよりパワー不足感が減った感じがします。ただ、こちらについてはいままでよりもアクセルを多く踏んでいるのと同じ状況なので、その分ガソリン消費が多くなっていると思います。

気になる点としてはアイドリングから踏み始めや、アクセルを一気にオフにしたときなど、ぎくしゃく感が増えました。ストップ&ゴーが多いところを走るのが多い場合は、ちょっと不快になるかもしれません。

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