車高調の乗り心地の悪さを何とかしたい
コルトにはテインの車高調を装着しています。
乗り心地が悪いならそんなもんつけるなと言われそうですが、以前ミニサーキットを走っていた頃に車高調をオーバーホールするついでに仕様変更してみようと思ったのがそもそも間違いでした(汗)
通勤にも使っているのに減衰を30%アップしてみたところ、予想以上に固くなり、路面の悪いところや段差での突き上げがかなりひどい状態になってしまいました。
少しでも改善できないかと以前装着していたエーモンのロードノイズ低減プレートを引っ張り出してみました。いつのまにか生産終了になってしまったようで、代わりの物はないかと調べてみました。
既にアルトに装着して記事にも上げていますが、振動を熱に変換する制振ワッシャー(M2052)を導入することにしました。
アルトの記事はこちらを参照してください。
「アルト(HA36S)制振ワッシャー(M2052)で乗り心地を改善しよう」
「アルト(HA36S)フロントセクションに制振ワッシャー取り付け追加で乗り心地改善」
目次
- 1.ストラット周りの制振ワッシャー取り付け
- 2.フロント周りの制振ワッシャー取り付け
- 3.エアコンコンプレッサー周りの制振ワッシャー取り付け
- 4.フロア補強バー固定部の制振ワッシャー取り付け
- 5.補強プレート固定部の制振ワッシャー取り付け
- 5.リアショック固定部の制振ワッシャー取り付け
- 5.リア周りの制振ワッシャー取り付け
- 6.まとめ
ストラット周りの制振ワッシャー取り付け
ストラット付近にアクセスするにはワイパーカウルとその下のパーツを外す必要があります。
まずはワイパーを外し、ワイパーカウルのクッション部品裏側の爪を外していきます。
ラジオペンチなどで挟んで上に引き抜きます。
下の金属部品に固定されているところをすべて外します。
両サイドはクリップで固定されているので内装はがしでぐりぐりやって外します。
固定を外すと、手前側に動かせるので、手前にずらしてから上方向に持ち上げます。
花粉や砂が堆積してます。
続いてワイパーモーター一式を外します。10mmのボルト3か所を外します。
配線が金属パーツに固定されているので、こちらも裏側からラジオペンチ等で挟みながら上に引き抜きます。
幅があるので、ウォーターポンププライヤーの方が楽かもしれません。
配線がゴムのグロメットで固定されているので、こちらも一旦外して、配線自体を金属部品から分離します。
一旦引っ張って、ゴムを潰してエンジンルーム側に押し込みます。
エンジンルーム側に配線を引き抜いておきます。
金属部品は10mmのボルトで固定されているのですべて外します。
これでようやくストラット周りにアクセスすることができます。
当方のコルトはストラット補強プレートを作成して補強しています。
ストラット補強プレートの記事はこちらを参照してください。
「ストラット補強プレートで回頭性をあげてみた」
最初にボディに衝撃が加わるのはこのストラット周りだと思うので、重点的に制振ワッシャーを取り付けることにしました。
ストラット固定部にはロードノイズ低減プレートを追加し、ストラット補強プレート固定部に制振ワッシャーを追加しました。
1箇所はスタッドボルトの長さ的にナットのかかりが悪くなってしまうので取り付けていません。
タワーバー固定部にもロードノイズ低減プレートを装着しました。
反対側も同様に装着し、ワイパー周りをもとに戻します。
フロント周りの制振ワッシャー取り付け
フロント周りによさそうなところはないかとあちこち候補箇所を探しました。
ラジエターコアサポートの固定部が良いかなと思い追加してみることにしました。
M8サイズの制振ワッシャーを追加しました。
ヤマハのパフォーマンスダンパーはボディの前後終端に取り付けているので、ボディ先端のレインフォース固定部は有効なのではないかと思いました。
4箇所すべての固定部に制振ワッシャーを追加しました。
ここは効果があるのではないかと期待しています。
エアコンコンプレッサー周りの制振ワッシャー取り付け
エアコンコンプレッサー周りも振動が減るという記事があったので真似してみました。
1箇所だけですが、コンプレッサー取り付けステーに制振ワッシャーを追加しました。
フロア補強バー固定部の制振ワッシャー取り付け
サブメンバーとフロアをつなぐ補強バーの取り付け部も振動を伝えているところだと思うので、制振ワッシャーを取り付けることにしました。
固定ボルトはM12なので、M10の制振ワッシャーの穴を拡大して取り付けました。
硬くてなかなか削れなかったです。
後ろ側の左右2箇所に取り付けします。
きっちり締めて取り付け完了です。
補強プレート固定部の制振ワッシャー取り付け
リアタイヤ前方に補強なのか保護なのかわかりませんが、金属プレートが装着されています。
当方はこちらとサイドブレーキワイヤーを固定している部分にステーを追加して補強を行っています。ボディの継ぎ目があるのでつなぐと補強につながるかなと思っています。
ここにも制振ワッシャーを取り付けることにしました。
だいぶ汚れていたので外して清掃しました。
錆びも浮いていたのでついでに塗装してみました。
パネルが重ねられているのがわかると思います。こういう部分をつなげるような補強が効くのではないかと思います。
ボルトを長めのものに交換して制振ワッシャーを取り付けました。
効いてくれることを願います。
リアショック固定部の制振ワッシャー取り付け
リアの突き上げもかなりひどいので、リアショック下部の固定部にも追加することにしました。コルト特有のめったに使わないサイズの18mmです。
柄の長いスピンナーハンドルを使ってボルトを外します。
ここもM10の制振ワッシャーの穴を拡大して使用します。
本締めはタイヤを接地させた1G状態で行います。
リア周りの制振ワッシャー取り付け
リアシート前側の固定ボルトにも追加しました。
カーペットをめくると左右に2箇所固定されている部分もあるのですが、カーペットをめくってアクセスするのが大変なので、そちらはまたの機会にしました。
自作の補強バーを追加しているので、そこから伝わってくる振動も吸収してくれると効果がありそうですがどうでしょう。
補強バーについてはこちらの記事に上げています。
「ボディ剛性を上げるためサイドバーをつけてみた」
Cピラー付近に純正で補強プレートがボルト留めになっているのでそちらにも追加することにしました。
シートベルトの上側の固定を外して、内装を剥がしていきます。
パネルボンド補強で汚い仕上がりですが、純正で補強プレートが装着されています。
上側にもあと2箇所ほどボルトがあります。
M6サイズですが結構固かったです。
下側3箇所に取り付けしてみました。反対側も同様に取り付けして完了です。
まとめ
装着後、最寄のダム湖周辺のワインディングロードや通勤路を走って確認してみました。
段差でのショックは明らかに減って、突き上げのストレスはだいぶ減りました。
ただ、車高調を変えたわけではないので、普通の車と比べると乗り心地が悪いのは変わらないですね(汗)
ワインディングロードによくある減速帯は相変わらずがたがたしますが、道路の継ぎ目でいままでイライラしていたところはだいぶ緩和されたので、通勤時のストレスは確実に減りました。
取り付け箇所を増やせば増やすだけ効果があるのかというとそうもならない気もするので、ポイントを絞って装着すれば、コストパフォーマンスは結構いいと思いました。