ステンレスの穴開けは難しい?
ちょっと前にオイルキャッチタンクのステーを作成した際にステンレスのフラットバーに穴をあける必要がありました。ドリルで穴を開けようとしたのですが、なかなか刃が嚙みこまず、半ば無理やり穴を開けました。
しかし、ネットでステンレスの穴開けについて検索してみるとダイソーの鉄鋼用ドリルでも簡単に穴が開けれるという記事もありました。
今回はステンレス用の専用ドリルとダイソーの鉄鋼用ドリルでステンレスに穴が開けれるか試してみることにしました。
目次
- 1.ドリルの刃とカッティングペーストの準備
- 2.SUS430の穴開け(三菱マテリアル3.0mm)
- 3.SUS430の穴開け(ダイソー3.0mm→2.8mm)
- 4.SUS304の穴開け(三菱マテリアル3.0mm)
- 5.SUS304の穴開け(ダイソー2.8mm)
- 6.SUS304の穴開け(チタンコーティング3.0mm)
- 7.SUS304の穴開け(ダイソー3.2mm)
- 8.まとめ
ドリルの刃とカッティングペーストの準備
ネットで検索してみて、ステンレスの穴開けで評判の良かった三菱マテリアルのドリルとダイソーのドリルを用意をしました。
検証は3.0mmの刃で行うことにしました。
ステンレスの穴開けでカッティングペーストを使うのがよいとのことだったので用意してみました。検証ではこのカッティングペーストを使っています。
ドリルはリョービのMD-12Rです。お手軽価格で販売しているものです。
ステンレスの穴開けは回転をゆっくりにするのが良いようですが、こちらは回転調整はできないので、その点ではステンレスの穴開けには向いていないのかもしれません。
SUS430の穴開け(三菱マテリアル3.0mm)
まずはステンレス430と思われるバーに穴を開けていきます。
三菱マテリアルのステンレス用から試していきます。
カッティングペーストを使って穴開けを行います。
いままでこの手のものは一切使っていなかったので、ドリルの刃を痛めていたかもしれません。
刃につけるのが正しそうですが、バーの穴を開けるところに塗りました。
穴開け開始直後に削りかすが出てきました。
17秒ほどで穴が開きました。いままでのドリルの刃では全然開かなかったのに・・・
簡単すぎて拍子抜けです。綺麗に穴が開きました。
SUS430の穴開け(ダイソー3.0mm)
続いてダイソーの鉄鋼用ドリルで穴を開けていきます。
ダイソーの格安の刃で穴なんて開けれるものか!と思っていましたが、削りかすが出てきました。
お、行けるか?と思ったとたん、ドリルの刃が折れました。
結構いい感じで削れていたんですが、刃の強度的にはもろいのかな。
とりあえず、同じサイズの刃は持っていないので2.8mmの刃で続行します。
切子も出てきて穴が開けられそうです。
開きました!
ダイソーの刃でも穴を開けることが出来ました。
左側の小さい穴が三菱マテリアルのドリルで開けた穴です。
右側の小さい穴がダイソーのドリルで開けた穴です。
三菱マテリアルのドリルで開けた穴のほうが綺麗ですね。ダイソーはちょっとズレた感じがあります。
SUS304の穴開け(三菱マテリアル3.0mm)
続いてSUS304のバーを試してみました。
ダイソーで売っていたステンレスバーは磁石が付いたのでSUS430だと思います。
エーモンとかホームセンターでステンレスバーとして売っているのはSUS304だと思います。強度的にはSUS304の方が強いので、穴を開ける難易度は高いと思われます。
こちらも三菱マテリアルのドリルから行います。
削り始めます。
早速切子が出てきて順調です。
20秒かからずに穴が開きました。専用ドリル&カッティングペーストの組み合わせは素晴らしいです。
SUS304の穴開け(ダイソー2.8mm)
続いてダイソーの刃です。3.0mmは折れてしまったので2.8mmで検証します。
穴開け開始です。
かなり長時間頑張ったのですが、ちょっとは削れましたが、そこから進まなくなったので断念しました。SUS430の穴開けで刃が傷んでしまった可能性もあります。
SUS304の穴開け(チタンコーティング3.0mm)
いつも使っているホームセンターで購入したチタンコーティングの刃でも試してみます。
前回、オイルキャッチタンクのステーの際はこれを使ったのですが、全然開かなかった実績があります。その時使ったのは3.2㎜だったと思いますが、すでに刃が相当傷んでいた可能性があります。
使用頻度が少なかった3.0mmで穴開け開始です。
切子は出るのですが、なかなか進みません。
途中でカッティングペーストを追加して1分くらい頑張っていたら穴が開きました。
真ん中の穴がホームセンターのチタンコーティングドリルで開けた穴です。
SUS304の穴開け(ダイソー3.2mm)
ダイソーの2.8㎜の刃はSUS430の穴開けで傷んでいた可能性があるので、未使用の3.2mmでリベンジです。
穴開け開始です。
なんかドリルの刃がしなっているような感じがします。
切子は出てて穴が開けれそうだったのですが、刃が折れました。
ステンレスに穴を開けれるけど、耐久性と強度が足りないということなのかもしれません。
もっと径の太い刃だと折れないのかもしれませんが、3mm前後だと結果的には折れているので、強度は足りていないんじゃないかなと思います。
1/3くらいは削れています。予備のドリルを揃えていれば穴が開けれそうです。
右側から以下となります。
三菱マテリアル3.0mm
ダイソー2.8mm
チタンコーティング3.0mm
ダイソー3.2mm
三菱マテリアルで開けた穴です。時間もかからず簡単に開けれました。
ダイソー2.8mmは途中で断念。SUS430の穴開けで刃がだめになってしまったようです。
ホームセンターで購入したチタンコーティングのドリル。
時間はかかりましたが、穴は開きました。
ダイソー3.2mmは途中で折れて断念。
切子も出ていたので、折れなければ穴を開けれたんじゃないかと思います。
まとめ
結論としてはダイソーのドリルの刃で穴は開けれるけど、折れるかもしれないので、複数買っておく必要があるという感じかなと思いました。
専用の三菱マテリアルの刃は優秀で、こんなに簡単に穴が開けれるんだと驚きました。
滅多にステンレスに穴は開けないけど、普段使っているドリルの刃を痛めたくないとかいう場合にダイソーの刃をいくつか買って対処するというのはありかなと思いました。
動画はこちら。
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