車検前点検でオイルパンからのオイル滲みを発見
車検まであと1ヶ月ほどとなり、スタビリンクのブーツ破れは認識していましたが、下回りの作業をした際に、オイルパンがオイルでベタベタになっているのを発見しました。
他にもタービンからオイルリターンの配管を伝ってオイルが垂れていました(涙)
オイルパンは写真を取り忘れましたが、オイルリターンは以下のような感じでにじんでおり、オイルリターンを伝ってアンダーパネルに数滴オイルが垂れていました。
車検まで期間もあまりないので、急いで部品を発注し、オイルパン交換にチャレンジすることにしました。
目次
- 1.ジャッキアップ
- 2.フロントパイプ(第一触媒)外し
- 3.エンジンオイルを抜く(トラブル有)
- 4.オイルリターン外し
- 5.トランスミッションカバー外し
- 6.15万キロエンジンのスラッジ蓄積
- 7.オイルパン取りつけ
- 8.オイルリターンのガスケット交換
- 9.まとめ
ジャッキアップ
自宅にリフトがあるようなガレージ生活ではないので、ジャッキアップして作業スペースを作ります。
そこそこの高さに上げる必要があるので、大きめのフロアジャッキを使います。
2.5トン対応のを購入しましたが、今思うと持ち運びが楽なもう少し軽量なジャッキを買えばよかったと若干後悔しています。
ウマも使用し、確実にジャッキアップします。
対応重量や上げる高さによりますが、15キロ以下のフロアジャッキにすればよかったです。
今持っているジャッキは25キロ位あるので、持ち運びのたびにぎっくり腰に怯えています。
コンパクトカーなら以下くらいので十分だと思います。
フロントパイプ(第一触媒)外し
オイルパンにアクセスするために、フロントパイプを外す必要があります。
タービンアウトレットの2点と、センターマフラーへの2点、車体に固定している3点のボルトを外します。
触媒が外れました。
エンジンオイルを抜く(トラブル有)
ジャッキアップした後で、エンジンオイルを抜いたのですが、勢いが弱まったときにオイル受けからずれて、1リッター以上床にこぼしました(涙)
低い位置で先にオイルを抜いておくべきでした。ペーパータオルとパーツクリーナーを大量消費してなんとか拭き取りました。
いままでずっとエンジンオイルを上抜きで抜いていたので、いつ外したか覚えていませんが、磁石付きドレインボルトにはそこそこ鉄粉が付いていました。
オイルリターン外し
タービンからのオイルリターンがオイルパンに接続されているので、こちらも外します。タービン側2箇所、オイルパン側2箇所、車体1箇所の計5個のボルトを外します。
ここはガスケットを新品にしてオイル漏れが直るか試します。
こちらのガスケットがへたってオイルがにじみ出てきているのではないかと思っていますが、違ったらちょっと途方に暮れますね・・・
タービン側は綺麗にはがれましたが、オイルパン側は固着していました。
カッターの歯でそぎ落としました。
トランスミッションカバー外し
オイルパンの下にミッション側部品が張り出しているので、ミッションを降ろさないとオイルパンは外せないと思っていましたが、単なるカバーで外せることが分かりました。
パーツリストで気が付きましたが、知らなかったら、オイルパン交換は無理と判断し、ディーラーにお願いしていたでしょう。
カバーを外すことで、ミッションが落ちてくることは無いと思いますが、念のため、ジャッキで支えてから外すことにしました。
ミッション側のボルトが非常に固く、長いスピンナーレンチでようやく外れました。
オイルパン側も4箇所固定されていて、外すとようやくオイルパンにアクセスできます。
大量のボルトで固定されているので10mmのボルトをひたすら外します。
ボルトを全部外しても、ガスケットで接着された状態になっているので、ガスケットをカッターとかで切り目を入れていきますが、スペースもなくカッターの刃が入るのは一部分だけでした。
なので、1個所をまず剥がそうと思い、タガネで隙間を作る作戦にしました。
エンジン側に傷を付けるとオイル漏れの原因になってしまうので、傷をつけないように慎重に叩いていきます。
タガネでミッション側に近い部分に隙間を開け、オイルフィルター側にもマイナスドライバーを突っ込んで、ステーの部分を使いテコの原理でこじるとパカっとオイルパンが外れました。
15万キロエンジンのスラッジ蓄積
この作業の時点で走行距離は15万3千キロだったのですが、シリンダーブロックバッフルに黒いスラッジが付いていました。
シリンダーヘッドにはスラッジはなかったので、これはちょっとショックでした。
左下はペーパータオルで一拭きしたのですが、拭き取れていますね。
ストレーナーは特につまりも無く問題なさそうでした。
3000キロ前後でオイル交換してきたので、詰まっていたら何も信じられなくなります。
フラッシング剤とか入れると落ちるのか実験してみたいところですが、もう一度オイルパン外すのは嫌なので、やらないと思います。
見える部分はパーツクリーナーで落としておきました。
オイルパン取りつけ
続いてオイルパンを取り付けるのですが、残ったガスケットを剥がす必要があります。
ここはカッターの刃を適当な長さに折ったものを使うと結構簡単に除去できました。
オイルパン新旧比較です。
オイルパンを外すときにこじったので変形しています。
オイルパン交換は新品交換なのはこれが理由ですね。
液体ガスケットは知人推奨のワコーズのGMを使用しました。
粘度があるので、絞り出すのに握力を使います。
結構しんどい作業でした。
整備書には4mmくらいの幅で塗布せよとありました。
ずれないようにエンジン側にあてて、すかさず数箇所ボルトで固定します。
10mmのボルトを締めていきます。
締め付けトルクは7.0N・mとの記載がありましたが、小さいトルクに対応したトルクレンチは持っていなかったので、気持ち緩めで締めました。
オイルリターンのガスケット交換
オイルリターンのガスケットですが、タービン側とオイルパン側で型番が異なります。
下側の白い円があるほうがオイルパン側です。
オイルパン側のほうが漏れに強そうですね。
MD194403:タービン側
MR258477:オイルパン側
フランジが歪んでいるかもしれなかったので、紙やすりで整えました。
歪みはほとんど無かったです。
タービンとオイルパンの挟まれ、位置がぴったりならば問題ありませんが、若干、無理やり押し込まないと入らない状態でした。
タービン側から取りつけたほうが作業が楽な気がします。
オイルパン側のフランジの下側に隙間があるっぽかったので、液体ガスケットを押し込んでおきました。フランジ穴を長穴加工して、微調整すると良かったかもしれません。
ミッションカバーやフロントパイプをつけ、交換作業は完了です。
3時間くらいで乾燥するようですが、念のため、乾燥に一日置きました。
はみ出したガスケットも固まっているようなので、オイルを入れて作業完了です。
まとめ
オイルパンのオイルにじみは、ちょっと前にオイルフィルターを交換した際にはなく、車検も問題ないなと思っていただけにちょっとあせりました。
日ごろの点検は重要ですね。15万キロを越えているので、次はラジエター周りが怪しいかな・・・
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