海外では定番?R8コイルの流用
コルトはADバンのガスコイルを装着し点火強化を図って満足していましたが、ECUのドエルタイムをいじっていないため、本領発揮できない状態でした。
海外の情報を探ると、R35やヤリスのコイル流用などがあるようですが、VWやBMWでアウディのR8のイグニッションコイルを流用する点火強化があることを知りました。
日本でもやっている方がいて、ドエルタイムをいじらない状態であれば、R35コイルより強力という記事もありました。
海外のイグニッションコイル比較ではR8よりR35のほうが強力という評価もありましたが、赤いコイルは流用できたらかっこいいだろうなと思いました。
R8のイグニッションコイルを一本購入して、火花を確認しましたが、たしかに火花が強力なのを確認できたので、勢いで流用することにしました(笑)
R8のイグニッションコイルについては別記事を上げているので参照してください。
「R8のイグニッションコイルの性能を確認してみた」
目次
R8コイルとコネクターの準備
R8のイグニッションコイルですが、純正でも複数メーカーが出しているようで、OEMや純正代替品も含めると種類があり過ぎて何を選べばいいかわかりません。
大きく下記の画像のようなタイプと筒の部分が金属のものがあるようです。
下記の方が年式が新しいもののタイプのようでした。
当方が見たネットの記事ではDENSOのが強力だとありましたが、Amazonで品切れだったので、ボッシュの以下のものにしました。トップが黒で文字無のタイプもありますが、文字があった方がなんかかっこいいなというのと、メイドインスロベニアというのも国産車乗りにとってはなんかアピールポイントだなと思ったのもあります。
コネクターもAmazonで発見したので購入しました。
ハーネスの作成
バッテリーから直接イグニッションコイルに電力を供給します。
まずはイグニッションコイルへの信号ラインをつなぎます。
ハンダと熱収縮チューブを使ってつないでいきいます。
できるだけ最小限の配線にしようとしましたが、実際に取り付け時に微調整ができるように長めにするか、実際にヘッドに合わせて確認しながら進めるとよいです。
キボシのカシメる部分だけを使って配線をつないで、半田を流して結線しました。
安全のため、ヒューズボックスも入れました。
熱や接触で配線が傷むのでコルゲートチューブなどで保護します。
コルゲートチューブよりも柔らかく、後入れ可能なものもあります。
デンカエレクトロン FLM-FRチューブを一部利用しました。
ハーネスも作成でき、いよいよ取り付けです。
R8コイルのコルト(Z27AG)への取り付け
ハーネスとR8イグニッションコイルを取り付けていきます。
まずは既存のイグニッションコイルを外します。
ブローオフバルブへのホースの下を作成したハーネスをブローオフバルブへのホースの下側に通します。
コイルをカプラーにつなぎ、プラグホールにはめていきます。
R8コイルはボルトなどで固定ではなく、点火プラグに直接嵌める形になります。
振動で外れないかとちょっと心配になりますが、ちゃんと嵌れば問題なさそうです。
グイっと押し付けて嵌めていきます。
見た目、嵌っているように見えますが、若干浮いています。
防水のためのゴム部品が長く、あと一歩はまっていないようです。
溝一つ分切ってしまいました。
差としてはわずかですが、しっかり嵌めたいので切りました。
車体側のカプラーにもつないで、ブローオフ下側付近で干渉しないようにまとめます。
バッテリーから直接電力を共有するので、プラスにつなぎます。
リレーはバッテリー固定している部分にステーを介して固定しました。
アースはECUの固定のボルトにつなぎました。
装着完了です。
赤いコイルで黒いトップに金の文字でメイドインスロベニア!いいです。
思いのほかすっきり装着出来ました。
ゴム部品もジャストフィットして防水もできていそうです。
R8コイルでエンジン始動&試走
ADバンガスコイルを装着していた時は昇圧コンバーターで15V半ばに設定していましたが、R8コイルは昇圧しなくても強力なので、電圧を下げました。
アイドリング時は15V以下で落ち着くような軽い昇圧でとどめています。
カプラーのつなぎ間違いや、ヒューズを入れ忘れたりして、なかなかエンジンを始動できませんでしたが、問題なくエンジン始動し、空ぶかしのレスポンスがすこぶるよくなりました。
3000回転くらいで回転を一定にすると、いままでよりエンジンが静かな感じがします。
高速の合流などで高回転まで回してみましたが、すこぶるよいです。
低回転での粘りもすごく、5速50キロ巡航が余裕でできます。5速40キロ走行も平地なら可能でした。街乗りでは2000回転以下で事足ります。
取り付けや試走の動画はこちらを参照してください。
まとめ
ガスコイルで満足していましたが、R8コイルはさらにいい感じでした。
ガスコイルもドエルタイムを長くすれば、劇的に力強くなりそうですが、ECU書き換えはコスト的にも厳しいので試せませんでした。
国内ではR8コイルで点火強化しているチューニングショップもあるようですが、まだまだR8コイルを導入している人は少ないと思うので、アピールポイントにもなりますね。