アルト純正のソリッドディスクで十分なのか?
アルトのフロントブレーキはソリッドディスクとなっており、アルトワークスなどのターボ車はベンチレーテッドディスクで、放熱性に優れているブレーキとなっています。
車重650kgのアルトで、パワーもないので十分ということなのでしょうが、スポーツ走行や長い下り坂をずっと下っていった場合など、十分なのか気になりました。
山中湖から富士スピードウェイ方面に抜ける三国峠、明神峠はかなりの勾配があり、ブレーキを多用しないと走れないところなので、そこを走ってどれくらいブレーキの温度が上がるか試してみたいと思います。
現状の仕様は、キャリパーの表面のざらざらを削って、ゴールドにペイントしたのと、ブレーキパッドをアクレのダスト低減タイプに交換しています。
目次
ブレーキ温度確認(ほぼブレーキを使わない)
温度測定は非接触の赤外線温度計を使いますが、走った後に測るため、本当にMAXの温度は測れないのかなと思いました。
そこで、エンドレスのサーモシールを導入しました。
140℃から240℃まで測れます。
フロントブレーキにはディスクローターのハット部分の側面、ブレーキパッドに貼ってみました。
ブレーキキャリパーの前面にも貼ってみました。
リアのドラムブレーキもどれだけ温度が上がるのか興味があったので貼ってみました。
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最初のテストとして、宮ヶ瀬をドライブしてきたので、停車時に温度を測ってみます。
アクセルコントロール、エンジンブレーキのみでほぼ走れるため、フットブレーキは駐車場に入る直前の下り坂と、停車時くらいしか使いませんでした。
ほとんどブレーキを使っていない状況だと、全然あがらないですね。
気温は30℃位でした。
ブレーキより、路面温度の方が高いくらいでした。
ブレーキローターも40℃程度でした。
ブレーキパッドも全然温度は上がっていませんでした。
ブレーキ温度確認(下りでブレーキを使用)
宮ヶ瀬から道志道へ行く途中の下りでブレーキをある程度使用するので、その走行直後の温度を測ってみました。
距離は500m位で、ヘアピンカーブもあり、しっかりブレーキを掛ける必要があります。
惰性で走ってもどんどんスピードが増すような感じです。
国道413に合流した直後に駐車場があるので、そこに停めて確認してみました。
ブレーキローターは100℃を超えていました。
キャリパーは40℃ちょっととあまり温度は高くありませんでした。
ドラムブレーキは60℃程度でした。
これくらいの距離で、ちょっとブレーキを使った程度では問題なさそうです。
問題あったら大変ですね。。。
ブレーキ温度確認(急坂ブレーキ多用(三国峠・明神峠)
つづいて、忍野でそばを買った後で三国峠、明神峠に向かいました。
コースはこんな感じです。最大斜度18%のところもあり、エンジンブレーキを多用してもぐんぐんスピードがでるようなところです。
今回はエンジンブレーキの効くSモードは使用せず、通常のドライブモードで確認してみることにしました。1名乗車で基本は惰性で走って、コーナー手前でフットブレーキをシッカリ掛けるという感じです。
それでは頂上付近の駐車場から下っていきます。
外気温は27℃位で、雲行きが怪しくなり、ポツポツ雨が降ってきてしまいました。
後半は勾配が急になり、ブレーキを使用する時間も長くなります。
途中から何やら焦げ臭いにおいがしてきましたが、前走車なのか、アルトからなのかはわかりませんでした。
突き当りで信号を左折したところで停車して計測してみました。
ブレーキローター表面は280℃にもなっていました。
キャリパーも100℃近くまで上がっていました。
ブレーキパッドも150℃を超えていました。
リアのドラムブレーキも140℃を超えていました。
外周付近だと200℃を超えていました。
その後、この峠の下り以上の負荷をかけないようにして、帰宅後、ホイールを外して、サーモシールを確認してみました。
ブレーキローターハット側面は200℃近くまで上がっているようでした。
ブレーキパッドは200℃を超える位になっていたようです。
ブレーキキャリパーの側面は140℃には達していないようです。
ドラムブレーキも200℃は超えていたようです。
動画でも紹介しています。
まとめ
エンジンブレーキを掛けないでフットブレーキだけで三国峠・明神峠を下ると、フェードしたりするんじゃないだろうかと思っていましたが、アルトに関しては問題ないようでした。
キャリパー温度がもう少し上がり、150℃付近となると、ブレーキフルードがDOT3で長い間交換していないような場合、ウェット沸点の140℃あたりを超えることになり、べーぱーロックが発生し、エア噛みする可能性もあるのかなと思いました。
若干、後半ブレーキのタッチが甘くなったような気がしましたが、大きな違和感は有りませんでした。
この結果からすると、スポーツ走行などでは役不足になりそうだなと思いました。
今後は放熱対策など、改善してみようと思うので、実施したら記事にあげたいと思います。