サクラ(SAKURA) 訳ありエンジンオイル
インプレッサG4はエンジンオイルとオイルフィルターを交換すると、4Lでは足りません。
SUNOCOに匹敵するいいオイルは無いかなと探していると、SAKURAの訳ありエンジンオイルは5リッターというサイズのものもあり、安価なので一度試してみようと思いました。
選んだのはSP 5W-30です。
通販のページの画像によると詳細は以下のようでした。
いつも使用しているSUNOCOのSvelt 5W-30と比較すると低温、高音ともにわずかにSAKURAの方が、粘度が高いようです。粘度指数は同じ160でした。
グラフにするとこんな感じでわずかな差があります。
ツールを使って0℃、80℃、120℃を追加するとこんな感じです。
それほど粘度については差はなさそうです。
目次
SAKURA SP 5W-30の粘度比較(VS Svelt 5w-30)
いつものようにアルミ板にオイルを垂らして比較していきます。
まずは常温から。確認時の気温は32.5℃で夏日でした。
試験管に入れて同時に流します。
左がSUNOCO、右がSAKURAのエンジンオイルになります。
それでは比較開始です。
ほぼ同時にスタート。
流れる速度はほぼ同じです。
粘度の差はほぼなさそうです。
ほぼ同着といってよい結果でした。
続いて95℃以上に温めた状態で比較します。
アルミ板で冷えてしまうという問題を最小限にすべく、セラミックヒーターを使います。
裏から温めることにします。
前に試したヒートガンより全然準備しやすくてよさげです。
非接触の温度計で測るとほぼ常温となり、おかしいなと思い、接触タイプの温度計で測ると60℃近くになっていました。
このような反射するものは非接触の温度計では正しく計れないようです。
ひとつ学びました。
さて、温めた状態での比較を行います。
スタートを合わせるのが結構難しいです。
ほぼ同時スタート。
ややSUNOCOの方が流れるのが速いか?
中間地点ではほぼ同じと言っていい感じです。
下側に行くとかなり温度は下がっているかと思います。
結果はSAKURAの方が速く下に到達しましたが、ほぼ同じと言ってよいと思います。
SAKURA SP 5W-30の耐熱実験(VS Svelt 5w-30)
続いて耐熱性能の比較を行います。
耐熱に関しては無類の強さを誇るSUNOCOにどれだけ迫れるか。
ステンレスのトレーにオイルを入れて、ガスバーナーで熱します。
左がSUNOCOで右がSAKURAです。
着火しました。
ぐんぐん温度は上がり、200℃を超えてくると、オイルが気化して煙が出てきます。
しばらく熱してみました。
両者色が濃くなりましたが、SAKURAの方が明らかに濃くなっていますね。
粘度は両者同じくらいで、変化は無いようです。
スラッジ化もしてないようで、耐熱性能は高そうです。
常温まで冷まして、粘度を確認します。
冷えても特段大きな変化は出ていないようです。
両者ほぼ同じような粘度を保っているようです。
さらに熱するとどうなるか試してみます。
300℃近くで熱し続けてみます。
SAKURAが色がだいぶ濃くなりました。
SAKURAのエンジンオイルに引火しました。
いつもはSUNOCOの方にもすぐに引火するのですが、なかなか燃え移りません。
SUNOCOにも引火しました。
ガスを止めて、濡れタオルで酸素を遮断して消火しました。
300℃を超えていたようです。
粘度を確認してみます。
あれだけ燃えても粘度は滑らかでした。
極端に粘度が上がるといったこともなく、スラッジ化も非常に少ないようです。
再び常温まで冷まして確認します。
SAKURAの方はかなり燃えていたのにエンジンオイルの体を保っています。
粘度も大きな変化は無いようです。
まとめ
SAKURAとSUNOCOの比較をしてみましたが、粘度はスペック上も実際もほぼ同じくらいということがわかりました。
SAKURAの訳ありエンジンオイルはかなり安価なので、あまり期待はしていなかったのですが、余計な添加剤などが少ないのか、耐熱実験ではスラッジ化が少なく熱に強いオイルなんじゃないかと思いました。
潤滑性能やせん断性能、洗浄性能など今回確認できない面もあるので、これだけでいいオイルとは言えませんが、スラッジ化しないオイルを求めている当方には合っているオイルかもしれないと思いました。
4000キロ走行後に劣化具合の比較をしようと思います。