オイルフィルタークーラーの効率を上げたい
インプレッサG4にはオイルフィルタークーラーを加工取付し、よく冷えるようにコルトのエアダクトを流用し、外気を当てるようにしています。
youtubeに以下の動画を上げたところ、放熱用グリスを塗った方が効率があがるというコメントを頂き、確かにそうだなと思いました。
そこで家にあった放熱用シリコーンを塗ることで、冷却効率が上がるか確認してみました。
目次
オイルフィルタークーラーに放熱用シリコーンを塗る
使用するのは固まる放熱用シリコーンです。
うまくオイルフィルター側に塗って固めて装着すれば何度も塗りなおさなくても大丈夫かもしれません。
今回は検証が目的なので、とりあえず塗って装着してみます。
少し厚みを持たせて均一に塗るのが良いとは思いますが、残量も少なく、固まる時間も待てない状況だったので、雑ですが、指で広げてみました。
このオイルフィルタークーラーの表面は小さい凹凸が多いので、この隙間を埋めてより密着させることが出来れば効率は上がりそうです。
装着してみます。若干、はみ出た部分がありますが、上側にもヒートシンクを乗せるので見えなくなるので気にしないことにします。
上側に乗せるヒートシンクにも塗ります。
オイルフィルターの頭の縁は角度がついているので、そこを厚めに盛って密着率を上げるのもよいかもしれません。
今回はそこまで追求はしませんでしたが、とりあえず塗ってみて効果があるかを確認することにします。
検証は前回と同様に温度計のセンサーをヒートシンク上部やダクト出口などに装着し、各部の温度をモニタリングします。
センサーは前回検証時と同じ場所に配置しました。
オイルフィルタークーラーの冷え具合確認(峠)
前回検証したコースと同じところで確認を行います。
気温は30℃前後とかなり暑い日でした。
前回と同様の条件とするため、エアコンは使用せず、窓全開で確認しました。
前回検証時は気温は20℃でしたが、この時点で油温は89℃、ヒートシンク上部は同じ55℃台でした。油温が低いのはすでに効果が出ているという証かもしれません。
峠の上り区間入り口で油温は89℃でした。前回検証時は気温20で10℃も低いのに油温は90℃でした。やはり効果が出ているのか?
マニュアルモードで2速固定で上りました。
油温が徐々に上がっていきます。ヒートシンク上部の温度は前回は40℃台でしたが、今回は60℃前後まで上がっています。
峠を上りきりました。前回は96℃でしたが、今回は95℃でした。
気温が10℃違うのに1℃下がっていることから、効率は上がっているのは確かのようです。
続いてしばらく下りとなるので、最小限のアクセル開度でクーリングしてみます。
どれだけ下がるかを確認します。
結果は前回確認時と同じ92℃まで下がりました。
この時点で水温は88℃で安定しており、サーモスタットのおかげでこれ以上は下がらないレベルとなっていました。
もう少し確認します。
ここも下っていて、アクセル開度は少なくてすむ区間です。
一瞬91℃まで下がりましたが、信号でとまる直前に92℃に戻りました。
ヒートシンクの温度はそれほど下がらず60℃前後で落ち着いている感じです。
オイルフィルタークーラーの冷え具合確認(街乗り)
前回と今回の峠道での確認ではエアコンを使用していません。
エアコンを使用すると冷却ファンが回り、エンジンルーム内に熱風が吹き荒れるのですが、エアコンオン時にどうなっているのかも確認してみます。
エアコンオンにすると、やはり熱風の嵐になるのためか、ヒートシンク上部とダクト出口の温度がかなり高いです。
ヒートシンク上部は70℃を超えました。
信号待ちでも冷却ファンで水温も下がるのか、油温は90℃未満で安定していました。
ちょっと流れに乗って走っていると、ヒートシンク上部の温度は下がりますが、なかなか70℃を下回りません。ダクト出口もエアコンをつけていない時はほぼ外気と同じ温度でしたが、外気温より10℃以上高い温度になるようです。
流れに乗っているとヒートシンク上部は70℃以下、ダクト出口も40℃以下にはなるのですが、信号待ちでちょっと停まるとぐんぐん温度が上がります。
ストップ&ゴーが続く道路状況だと、ヒートシンクの温度を下げるのは難しいようです。
ある程度下がっても信号や渋滞で止まると温度が上がるので微妙ですが、温度が高いながらも冷却ファンの風は常にあたっているので、放熱はできているのかもしれません。
動画でもこの検証を紹介していますので、興味があればご視聴ください。
まとめ
オイルフィルタークーラーに放熱用シリコーンを塗ってみたわけですが、結果から見ると、気温が10℃も高いのにやや油温が低い結果となったので効果はあるんじゃないかと思います。
場所によってはもう少し放熱用シリコーンに厚みを持たせれば、密着面積は増やせるので、もう少し効率アップは測れるかもしれません。ヒートシンクに放熱塗料を塗ってみたらどうなるか興味があるので、機会があれば試したいところです。
エアコンオンで冷却ファンが回ると、エンジンルームの温度は全体的に高くなる様でした。
エンジンルーム内の温度は高いですが、風が流れており、オイルフィルタークーラー自体は放熱できているような感じはします。
今後のオイルフィルター交換時にも放熱用シリコーンを塗っていこうと思います。