コルト(Z27AG)リアブレーキキャリパーをオーバーホールしてみた(166771キロ時点) | 車な週末Life

コルト(Z27AG)リアブレーキキャリパーをオーバーホールしてみた(166771キロ時点)

リアのブレーキローターのサビが取れない

コルトですが、雨が降った後など、ブレーキディスクが錆びると思いますが、いくら走ってもリアのブレーキディスクのサビが取れません。

以前、リアのブレーキパッドを交換したときに、ピストンの戻りが異常に悪かったので、もしかしたらピストンが固着しており、効きが悪いんじゃないかと思い、オーバーホールすることにしました。

こんな感じで意識してブレーキを使ってもサビが削り取れません。
ローターとパッドの相性が悪いのかもしれませんが、ビッグローター装着しており、ローター交換は高いのでオーバーホールしてみます。

8年前、走行距離が100617キロの時に一度オーバーホールしているので、どうなっているか?

目次

リアブレーキキャリパーのピストン外し

キャリパー本体を外すところまではパッド交換と同様の手順になります。
ギアを入れて動かないようにしてからサイドブレーキを解除しておきます。

キャリパー本体を動かせるようにサイドブレーキ固定のボルトを外します。

トーションビーム付け根部分にもう一箇所あります。

ブレーキホースを固定しているクリップを外し、ステーからホースを外します。

バージョンR特有の特殊サイズのオンパレードです。15mmのスパナと13mmのメガネレンチを使います。

共回りしないように15mmのスパナで固定してボルトを緩めます。

これでキャリパーが外れます。

つづいてピストンを外します。

片側ずつの作業であれば、ブレーキペダルを踏めばピストンが出てきます。
ここまで出せば手で引き抜けるかなと思い、この状態でとどめたのですが、ピストンが抜けるまでブレーキペダルを踏んで外してしまったほうが楽そうです。

ブレーキフルードが駄々洩れ状態で作業をしたくないので、ブレーキラインを切り離します。
フレアレンチを使って外します。

外した後はこのような専用のクリップでフルードを盛れないようにすると楽です。

あれだけピストンを押し出していれば簡単に引き抜けると思ったのですが、そうはいきませんでした。プライヤーで回してもなかなか取れません。

エアーの力を借りることにしました。ブレーキホースにエアーを送り込んで押し出します。

エアコンプレッサーが無くても自転車の空気入れでも抜くことが出来ます。
昔、MR2のキャリパーのピストンを自転車の空気入れで抜いたことがあります。

ピストンが抜けると同時にブレーキフルードが飛び散るので、ウエスなどでくるんでおいた方が良いです。予想以上の威力でブレーキフルードのミストを食らいました。

ピストンが抜けました。

サビの筋はありますが、表面を侵食してはいないようです。16万キロのブレーキとしては状態はいいほうじゃないでしょうか?

シールとブーツの間の金属部分が錆びていました。

リアブレーキキャリパーのオーバーホール

まずは古いシールを外します。マイナスドライバーを溝に入れて浮かせて外します。

出来るだけ錆を取ろうと、紙やすりで磨きました。

ちょっと残っていますが、グリスを塗れば錆の進行はとめられるかな?

ピストンはピカールで磨きます。

このピカール、20年ものでなかなか減りません。

表面の汚れだけだったので綺麗になりました。
錆で浸食されて凸凹になっていたら新品交換したほうが良いです。

シールやブーツを新品にします。
オーバーホールキットは「4605A733」になります。

シールにシリコンオイルを塗って伸ばしていきます。

シールをキャリパーに嵌めました。

ダストブーツの裏側にもグリスを塗っておきます。

ピストンにも薄く塗っておきます。
キャリパー本体への装着時にはブーツを下記のような状態にしてから嵌めると楽だと思います。

キャリパーの溝にブーツを嵌めていきます。

ブーツがはまったら、ピストンをまっすぐ入れていきます。

まっすぐ入ったらピストンツールで押しながら締めこんでいきます。

前回ブレーキパッド交換時は全然入っていきませんでしたが、今回は非常に簡単に押し込めました。

ピストン周りはこれで完了です。

つづいてスライドピンをメンテします。
こちらもブーツを新品に交換します。

古いグリスを拭き取ります。

こちらもシリコングリスを塗ります。

キャリパーサポートに取り付けます。
上下2箇所実施します。

ブレーキパッドを嵌めて、キャリパーを被せていきます。

取り付け完了と思いきや、ブレーキパッドのバネがちゃんとはまっていませんでした。
やり直しです。

バネをしっかり嵌めて再度取り付けします。

ボルトをきっちり締めてキャリパー本体は完了です。

ブレーキホースを戻します。

クリップをプラスチックハンマーで嵌めます。

フレアナットでバンジョーボルトをしっかり締めて完了です。

ブレーキの効きが良くなり、ブレーキローターの錆が取れればよいのですが・・・

ブレーキフルードのエア抜き

ブレーキフルードのエア抜きをしますが、いつものようにオイルチェンジャーを使って負圧で引き抜きながら実施します。

ブレーキはいつのまにかゴールデンクルーザーのDOT4が愛用となりました。

オイル差しを使うとこぼさずに補充することが出来ます。

負圧式だと、ブリーダープラグの隙間から逆流することが少なくてエア噛みしにくいと思います。

オーバーホール後だと、一度ブレーキに熱をいれてから再びエア抜きすると結構エアが出てきたりします。

まとめ

2回目のキャリパーオーバーホールでしたが、かなり久しぶりだったので、ブーツを嵌めるのにてこずりました。
ピストンにサビなどはなかったので良かったです。
しかしながら、その後しばらく走ってブレーキを多用してみたものの、状況はあまりかわりませんでした。

前よりは表面が削れた感じがしますが、大きな変化はありませんでした。
ブレーキ自体は前よりも効いているようで、リアがちゃんと効いているせいか、前のめり感が減りました。

ブレーキローター外周と内側のサビも気になるので、一度軽く研磨して再塗装しようか・・・

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