社外サスで乗り心地が悪いアルトを改善したい
先日、シートレール部分にバーを装着し、なんとなくボディのバタつきが減ったかなという感じがしましたが、まだまだ乗り心地が改善されたとは言えません。
社外サスやRSターボの足回りは段差とかで「ガタンッ!」という衝撃が大きく、かなりストレスになります。

やってみたいのはヤマハのパフォーマンスダンパー装着ですが、ネットでの評価も高く、効果は確実にあるんだろうなと思いますが、価格が高すぎて、そこまで出せないというのが正直なところです。
以前、エーモンが出していたロードノイズ低減プレートを装着してみようと思いましたが、生産中止となっていました。

似たようなものはないかと探したところ、制振ワッシャーというものがあることを知りました。
目次
- 1.ロードノイズ低減プレートと制振ワッシャーM2052
- 2.制振ワッシャーをシートレール固定部に取り付け
- 3.制振ワッシャーをサブフレーム補強部に取り付け
- 4.リアシート固定部に取り付け
- 5.リアショック固定部に取り付け
- 6.まとめ
ロードノイズ低減プレートと制振ワッシャーM2052
エーモンのロードノイズ低減プレートですが、材料となる大同特殊鋼株式会社の制振合金D2052が生産終了になったため、生産終了になったようです。
当時、オカルト的なものと思っていましたが、振動を熱に変換し、振動を吸収するという理論的にもしっかりしたものだったようです。
D2052を海外に輸出する際は経済産業省が定めるキャッチオール規制という法令に従う必要があるのことで、効果があることを証明している感じです。このあたりの技術的なところでやむなく生産終了になったのかどうかはちょっとわかりませんでした。
で、調べると、同じような効果をうたっているM2052という制振ワッシャーが販売されていることを知りました。今回はこちらを使用して不快な振動を減らして乗り心地を改善することにしました。

制振ワッシャーをシートレール固定部に取り付け
まずはロードノイズ低減プレートでも定番のシートレール取り付け部に装着することにしました。

運転席と助手席で8個必要です。

アルトのシートを固定しているボルトはトルクスです。T40のレンチが必要です。

制振ワッシャーはM8サイズがちょうどよいです。
ボルトにかまして装着します。

サイズ的にもピッタリでした。

後方の取り付け部にも装着します。シートレールバーを装着して制振ワッシャーをかましてもボルトの長さには余裕がありました。

同じように他の部分にも制振ワッシャーを取り付けて完了です。

ロードノイズ低減プレートにはM8サイズはなかったと思うので、制振ワッシャーはサイズが豊富なのが良いと思います。

制振ワッシャーをサブフレーム補強部に取り付け
ヤマハのパフォーマンスダンパーの謳い文句の説明を見ると、車体全体に振動は伝わっているようなので、継ぎ目となる部分にこの制振ワッシャーを装着するとよいのではないかと考えました。
ということでサブフレームと車体の固定部分に装着することにしました。

知らぬ間に擦っていたようで、ボルトが変形してソケットが入りませんでした。
14㎜のソケットです。

リューターで削ってソケットが入るようにしました。
ここのボルトは削れてますが、マフラーや他の低い部分は擦っていないのでちょっと謎です。

購入した制振ワッシャーはM8とM10サイズでしたが、ボルトはM12なので、穴径を広げる必要がありました。M12サイズを購入するのがベストですが、サイズが大きくなるにつれ値段も上がるので、M10サイズを加工します。

リューターで加工しました。ステンレス並みに削りにくかったです。

サブフレームの補強材と車体の固定部に取り付けます。

しっかり締めこんで完了です。

反対側も同様に。こちらのボルトも擦って一部削れていました。

リアシート固定部に取り付け
大きいものや重量物の固定部分も効果があるのではないかと考えました。
リアシート後ろ部分に一箇所制振ワッシャーをかませる場所がありました。

シート前側にも固定部分がありそうですが、カーペットをめくらないとでてこなさそうなので、手っ取り早いこちらにしました。

こちらも14㎜です。

こちらも本来M12サイズがちょうどよいですが、M10サイズの内径を広げました。

あとはワッシャーをかまして締めるだけ。

リアショック固定部に取り付け
リア側からガタンという音がするので、リア廻りをできるだけ改善したいと思っていました。
ショックの取り付け部に装着して効果があったという記事もあったので、リアサス下部の取り付け部にも装着しました。

こちらもM10サイズだと内径が小さいです。

再びリューターで拡大しましたが。削る手間を考えるとM12サイズを買った方が楽かもしれません。

ワッシャーをかまして装着します。

ブッシュのねじれをなくすため、1G状態で締め付けます。

まとめ
一通り効果がありそうなところに装着して試走してみましたが、効果を実感できてちょっとびっくりしました。
サスペンションを変えたわけではないので、突き上げのショックはあまり変わりませんが、振動の感じと音は変わったと思います。ガシャンという高音が減ったので、不快感はだいぶ減りました。
パフォーマンスダンパーを装着した場合、どれだけ改善されるかは不明ですが、1万円未満でこれだけ効果を実感できるのであれば満足の結果です。
パフォーマンスダンパー(COXダンパー)は8万円とかしますからね・・・
制振ワッシャーを追加した記事はこちら。
アルト(HA36S)フロントセクションに制振ワッシャー取り付け追加で乗り心地改善