吸い込みが悪くなったダイソンクリーナーのヘッドを分解清掃してみた | 車な週末Life

吸い込みが悪くなったダイソンクリーナーのヘッドを分解清掃してみた

以前と比べてゴミの取り残しが増えたダイソンDC62

購入してすでに6年は経ったと思われるダイソンのコードレスクリーナーのDC62ですが、最近フローリングのごみの取り残しが多くなってきました。特に米粒。
下記の画像のように、外見的にも傷んできたなという感じになっています。

ヘッドのブラシはちゃんと回っているので、モーターは大丈夫そうですが、あちこちほこりなどが詰まっていそうなので、分解清掃することにしました。

詰まりだけでなく、ローラーの摩耗が大きな要素となっていそうだったので、分解清掃の工程と合わせてご紹介します。

目次

DC62のモーターヘッドを分解する

まずは簡単に取れる部品を外していきます。

大きいマイナスドライバーや10円のような硬貨を使ってひねります。

ブラシのカバーが外れます。
ここを外すと吸い込み口付近でごみが詰まっている場合もあります。

ブラシは横から緩めると引き出せるようになります。

これでブラシが洗えます。すでにこの状態では髪の毛や糸くずなどを取っていますが、ノーメンテだとかなり巻き付いていると思います。ひどい状態の場合はこれだけでも吸い込みが改善されるかもしれません。

モーターヘッドのネジはトルクスです。ホームセンターなどでドライバーセットが売っているので購入してきました。T10、T8あたりが必要になると思います。

ネジを外していきます。2本長いのがあるので場所を忘れないようにしましょう。

モーターがある部分のカバーもネジを外すと外すことができます。

裏側を見るとほこりが大量に積もっていました。

DC62 ヘッド分解 ほこり

ネジをはずすと上側のカバーを外せます。

モーター側がしっかりはまっているので外れにくいかもしれませんが、上側に引っ張れば外れます。意外とシンプルな作りでした。

白い部品の固定ネジを外すとジョイント部分が外れるようになります。

組み付ける時に困らないように配線の通る場所などを忘れないようにしておきましょう。

モーターとギア、ベルト部品は一体化しており、これもはまっているだけなので外すことができます。

当方のは問題ありませんでしたが、ベルトとギアの間に固形ゴミが挟まってブラシが回らなくなることがあるようです。ベルトの状態も問題なさそうでした。

モーターの周りもほこりが積もっており、排熱用の穴の周りにもたまっていたので、エアブローで吹き飛ばしておきました。

johnson製のモーターのようでした。モーターに書いてある数字などで検索しましたが、ドンピシャの物は見つけられませんでした。
海外サイトではダイソン用のモーターも販売している通販サイトはありましたが、適合するかよくわからないのと、日本に発送してくれるかは不明でした。モーター買うならヘッドを新品にしたほうが安上がりになるかもしれません。

ベルトが切れたりしていたらちょっと修理は大変かもしれません。汎用品で合うのがあれば修理は可能かもしれませんが、個人で探すのは厳しそうです。

ジョイント部分を外していきます。

ストッパーのようなものがない部分があるので、その位置でぐりぐりやっていると外すことが出来ました。

ジョイント側の配線を外して水洗いしようと思い、さらに分解していきます。

何も考えないで外していくとたぶんわからなくなると思います。

同じように組まないと多分配線の長さが足りなくなったりして組めなくなります。

樹脂の部品は外せたのですが、配線のヘッドと合わせになる部分が引き抜けなかったので、丸ごと水洗いはあきらめて、雑巾などで拭いて戻しました。

DC62のモーターヘッドを洗ってみる

ヘッド側のばらした部品は中性洗剤で水洗いすることにしました。

ブラシ的なものでゴシゴシ擦って洗いました。リブの隅のほこりがなかなかとりにくいです。

ジョイントの通路の内壁にも汚れがたまっていました。

透明な部分も丸ごと洗います。ここを洗うと透明度が増して若返ります。
スポンジのようなもの溝にはまっているので、切ったり無くしたりしないように気を付けましょう。

水洗いして乾かしました。
洗うだけでもだいぶ見違えました。

ブラシがスムーズに回るようにするのと、見た目をよくするために内側をコンパウンドで磨きました。

洗う前とは別物になりました。

完全に乾いたら組みなおしていきます。

モーターは特にへたっている感じはなく回りもスムーズなので問題はなさそうでした。

ちゃんと動くか確認しましたが、スムーズでした。
配線を逆に付けるとブラシが逆回転するかもしれないので気を付けましょう。

床とのクリアランスとローラー交換

ネットで床との隙間の量が実は重要だという記事を見つけました。
ローラー間に定規を当ててみたところ、ヘッドの前側の隙間がほとんどありません。

この状態だとちょっと大きいゴミは床とヘッドの隙間を通って吸い込まれることなく、ヘッドに押されて前にはじかれるだけなんじゃないかと思われます。

なんでかなと思いローラーをよく見てみるとだいぶ傷んでいました。

ローラーも軸がはまって固定されているので、外してみます。

軸の片側を上げて、ラジオペンチなどで引き抜きます。

左前側のローラーの痛みがひどく、右側と比べても外径が小さくなっていました。

2層構造のようですが、外側がボロボロで一部剥がれていました。

ローラーだけ売っていないか調べましたが、国内では売ってませんでした。
他のメーカーのローラーや汎用部品で使えるものがないかいろいろ調べましたが、ちょうどよいのはありませんでした。

楽天フリマアプリで交換用ローラーを自作して販売している人がいたので利用させていただきました。「ダイソン ヘッド車輪」で検索すると出てくると思います。

海外サイトだと「Dyson Slim Roller Assembly」とか「Dyson Axle Roller」などで検索すると出てきますが、日本に発送してくれるかなどは未確認なのと送料がかかるので高くなりそうでした。

以下は購入した自作ローラーです。外径が違います。

交換していきますが、ヘッド右後ろのローラーは軸が簡単に外れないので、一旦ローラーを破壊しました。

軸だけにして、軸をラジオペンチでつまんで横に動かします。

ローラーを入れて軸を叩いて戻して交換しました。

自作ローラーは角ばっているので、端っこが当たってスムーズに回らなかったのでカッターで切りました。

左側前後のローラーです。
右が後ろ側についていたローラーですが、前側のほうが消耗が激しいようです。
だいぶ摩耗して小さくなっていたようです。

ダイソン ローラー ヘッド 劣化 摩耗

自作ローラーに交換して再び定規を当てて隙間を図ってみましたが1㎜以上空きました。

ダイソン ヘッド 床との隙間がミソ

よく見るとヘッド裏側のちょっと出っ張っている部分が床にあたって削れていました。
フローリングだと床を傷つけていたかもしれません。

フェルトを補修

一部フェルトが傷んでいたので交換しようと思いましたが、こちらも純正でついているのと同じようなものはなかなか見つかられませんでした。
「Dyson Bottom Strip/Plush Strip」などで検索すると海外通販サイトで使えそうなものは出てきましたが、国内サイトではなさそうでした。

ということでこんなものを購入しました。Amazonで400円くらいでした。

スーツなどについたほこりを取るやつです。これのナイロンブラシ部分を貼ろうと思います。

剥がします。

同じサイズに切って貼って完了。
ブラシ一本一本が垂直に立っておらず、斜めに出ている形状なので、一方向にはスムーズでも逆が抵抗を感じます。そこが純正にはかなわないですが、無いよりは良いかなと思いました。

ダイソン ヘッド フェルト 代替品

無事だった反対側はこんな感じ。材質的にもナイロンだと思います。

もともとのは米粒か何かがこびりついたのか、黒い塊が固まった状態でした。

ローラー交換もし、床との隙間も改善したので、吸い込み自体は新品に近づいたんじゃないかと思います。

まとめ

当方のはモーターも問題なくブラシも回っていましたが、床との隙間が小さくなりすぎて米粒などの大きめのごみが吸えなかったという状態だったようです。

分解、組付け自体はそれほどむつかしくはないと思うので、長年ノーメンテの人はチャレンジしてみてもよいかもしれません。透明な部分を洗って磨くだけでも印象がだいぶ変わります。

モーター不調やローラー、フェルトもろもろひどい状態の場合は、思い切って新品のモーターヘッドに交換したほうが安く上がる可能性もあるので検討してもよいと思います。

当方はバッテリーも変えたばかりなので、まだまだ頑張ってもらわないと困るといったところでした。


並行輸入品だと国内仕様のものよりヘッドの幅が長いものがあります。
広いところを掃除する場合は楽になりますが、狭いところが掃除しにくくなるデメリットもあるので気を付けましょう。

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