プロクソン(PROXXON) ミニルーター(28400)の修理にチャレンジしてみた | 車な週末Life

プロクソン(PROXXON) ミニルーター(28400)の修理にチャレンジしてみた

長年使用してきたプロクソン28400が絶不調

プロクソンのミニルーター(28400)を長年愛用してきました。
古くはヤマハFZ400のエンジンヘッドオーバーホールの際のポート研磨、コルトのエキマニ研磨やステンレスステーの穴拡大など活躍してくれています。

この手の工具の名称はリューターだと思っていたのですが、リューターというのは日本精密機械工作株式会社が製造する電動切削工具のブランド名のことを指すみたいです。
ルータ(Router)が一般的な名称のようです。知りませんでした・・・

そんなプロクソンのルーターですが、酷暑の中、先日のスロットルスペーサーの加工で負担をかけすぎてしまったのか、ガラガラと異音がするのと、回転のボリュームが反応しない、電源を入れても回らないという事象が発生するようになりました。

連続使用は15分以内に抑えていましたが、モーター部分が素手では触れないくらい熱くなっていたので、負荷をかけすぎたのかもしれません。

スロットルスペーサーで削る部分がかなりあり、相当負荷をかけてしまったのかもしれません。

目次

プロクソン28400を分解してみる

ネットを見ると、28400以外のシリーズになりますが、回転ボリュームやベアリングをDIYで交換して修理している人もいました。同じように修理できないかチャレンジしてみます。

精密ドライバー、通常のドライバーで外せるネジを外していきます。

中央が分割でき、基板部分が見えてきました。

ボリュームを固定しているナットも外してみます。

反応がいまいちとなった回転ボリュームですが、汚れがかなり付着しています。

モーター部分はこちら、みっちりはまってますね。外せるのか?

先端を押し込んでみますが、うんともすんとも言いませんでした。

続いて、ハンマーで先端を叩いみましたが、こちらも変化はなし。

隠しネジがあるのではないかと思い、PROXXONのステッカー部分を調べると、押すとへこむ部分がありました。

ステッカーを剥がしてみます。

爪のような部分が見えてきました。ここを解除してあげないとそりゃ動きませんね・・・

爪が押し込まれた状態にするべく、マイナスドライバーを突っ込んでモーター部分を引き抜こうとしました。

なかなか外れる気配もなかったので、両側の爪を精密ドライバーで押し込んだ状態で、ビットの先端をハンマーで叩いてみました。

衝撃でモーター部分の固定が外れたのか、ようやく引き抜けました。

外したモーターには鉄粉が大量に付着していました。

ビットの先端とモーター部分は溝ではまっているだけのようでした。若干熱で溶けたような跡がありました。

回転がスムーズじゃないのと、回転ボリュームの反応の悪さを改善できないかと、パーツクリーナーで洗浄することにします。

基板にも汚れが付着していました。

パーツクリーナーを吹き付けて拭き取ります。

同じような小型ボリュームを探して交換しようと思っていましたが、ひとまずパーツクリーナーで洗浄してみます。

モーター部分の鉄粉や、ブラシの摩耗分を洗い流してみます。

内側に吹き付けたら洗浄液が真っ黒になりました。

かなり汚れていたようです。

完全に乾かしてから、この状態で電源を入れて回転ボリュームの動作確認をしてみましたが、以前のように、ボリュームと回転が比例するようになり、問題はなさそうです。
ガラガラといった異音もしないので、異音はベアリングで間違いなさそうです・・・

プロクソン28400のベアリング交換断念

先端部分がどうやっても外れないので、ベアリング交換は不可能と判断しました。
異音も激しく、軸も若干ブレ気味なので、修理は断念しますが、構造がどうなっているのか確認したいとおもいます。

グラインダーで真っ二つに切断してみました。

構造的にはこんな感じでした。
完全に樹脂部品にはめ込まれていて、外れないようです。それとも先端の部分はネジ式になっている?プライヤーで挟んで回してみましたが、びくともしなかったのと、固定のボタンがあり、どちらにせよ引き抜けなさそうなので、分解修理は想定していないかもしれません。

プロクソン 28400 修理

モーター部分との連結部分です。この板状のでっぱりが引っかかって回る仕組みです。
奥にCリング的なもので固定されているようです。

板ははまっているだけのようで、ペンチでぐりぐりしたら外れました。

問題はCリング的なものですが、この小さいリングを外す工具は持っていなかったので、マイナスドライバーでこじって外してみます。

破壊前提でなんとか溝から外すことが出来ました。

取れました。Cリングは広がってしまったので再利用不可ですね。

もろもろ外れました。先端のベアリングは引き抜くことが出来ませんでした。

モーター側のベアリングを回してみましたが、ゴリゴリしていて、まったくスムーズではありませんでした。ベアリングがだめになっていたようです。


まとめ

長年使ってきて、樹脂や金属の研磨で大活躍してくれていたプロクソンルーターですが、ベアリングの交換ができないため、買い替えとなりました。

個人的にはかなり良い工具だと思いますが、ステンレスなど金属加工をメインにするとなると、若干パワー不足なのかなと感じました。回転を上げれば削れるのですが、かなり負荷をかけているなという感じがするので、低回転で使用することが多かったです。
樹脂がメインで、たまに金属も削るという方には28400はお勧めです。

しょっちゅう使っていたわけではありませんが、25年以上活躍してくれて、お値段以上の活躍をしてくれたかなと思います。

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