浴槽のグリップが劣化してボロボロ&カビている
お風呂に入る時に目に入る浴槽内握りバー(グリップ)なんですが、樹脂でできていて、劣化してボロボロになっています。ボロボロだけならまだよいのですが、そのボロボロの部分にカビが生えてしまい、見た目はかなり悪い状態になっていました。
思い切って、グリップを外して研磨して復活させてみたのでご紹介します。
目次
- 1.浴槽内握りバー(グリップ)の状況確認
- 2.浴槽内握りバー(グリップ)の取り外し
- 3.浴槽内握りバー(グリップ)の研磨
- 4.浴槽内握りバー(グリップ)のコーティング
- 5.浴槽内握りバー(グリップ)の取付け
- 6.まとめ
浴槽内握りバー(グリップ)の状況確認
バスタブを洗っても、気になる浴槽内握りバー(BG-A-0090)の劣化。
表面がボロボロになり巣穴のようなもの出来ています。
ボロボロで穴が開いているところにカビが生えてしまったようで黒ずみも落ちません。
表面がボロボロと崩れてしまっています。
プラスネジで固定されているようです。
浴槽内握りバー(グリップ)の取り外し
グリップを外して研磨するため、プラスネジを外す必要があります。
ドライバーを押し付けながらネジの頭を舐めないように慎重に緩めます。
右側は何とか外すことが出来ました。
ステンレス製のようで、サビなども特にありませんでした。
左側ですが、右側に比べて固い・・・
ネジの頭を若干舐めてしまいました。
ネジの奥に型番らしきものがありました。BGA0090のようです。
検索すると楽天市場で販売していました!
しかし、お値段1万ちょっとで予想以上に高い。これはやはり研磨するしかないです。
このままだとネジの頭を完全に舐めて取り外しできないと予想されたので、ショックドライバーで緩めることにしました。
ショックドライバーのお尻をハンマーで叩いて衝撃を与え、緩める方向に回してくれる優れものです。
ショックドライバーで緩めつつ、プラスドライバーをハンマーで叩いて、ネジに食い込ませて、力いっぱい押し付けながら回したところ、なんとか外れました。
ネジが2本外れれば簡単に取れます。
ネジを舐めてしまって取り外せなくなった場合、バスタブの裏側のナットを外さなくてはならず、かなり大掛かりな作業になってしまいます。
浴槽内握りバー(グリップ)の研磨
裏側もカビの進行がかなり進んでいました。
樹脂表面の劣化が進みかなりボロボロです。
劣化した部分を削り取ってしまいます。
ベルトサンダーで削ろうと思いましたが、思うように削れなかったので、カッターで削ることにしました。
劣化した部分は脆く、簡単に削れるので、削っていて爽快感があります。
劣化していない樹脂部分は固いので、劣化したところだけ削るのは思ったより簡単でした。
ほぼ全面劣化しているので、削る箇所はかなり多いです。
劣化が酷いところは巣穴のようなものが出来てしまっているので、かなり深く削ることになりました。
上側の部分はまだ劣化部分が残っています。これらを全部綺麗に削ります。
劣化しているのは表面からわずかなところまでで、内部は問題はなさそうです。
劣化部分が無くなるまで削りました。
全体的に削ったので一回り細くなりました。
結構な量削りました。
続いて、紙やすりで研磨していきます。
150番でカッターでついた段差を消していきます。
樹脂が固いのか、思うようになかなか削れません。
カッターで付けてしまった凹みを消すのはかなり大変でした。
こんな感じで、削る時に劣化していない部分を深く削ってしまったところが残ってしまっています。
L字の内側もカッターで削りにくかったので、ガタガタになっています。
150番を2枚使い切った後に320番で研磨していきます。
表面はだいぶなだらかに仕上がりました。
カッターで付けた傷もほぼ消えました。
本来なら800番、1000番と順を追った方がよいのでしょうが、この樹脂は非常に固く、320番で研磨した状態でも目が細かい感じがしたので、一気に飛んで2000番の耐水ペーパーで仕上げることにしました。
2000番の耐水ペーパー1枚使い切ってここまで仕上げました。
艶は出てませんが、手触りも悪くないので、このまま付けてもいいかなと思いました。
しかし、表面をツルツルにしておいたほうが劣化の進みが遅くなる気がしたので、磨きを続けることにしました。
続いてコンパウンドで磨いていきます。
手持ちの3Mの細目で磨いていきますが、磨けている気がしませんでした。
手磨きでは埒があかないと思い、アストロプロダクツのポリッシャーを使って磨きました。
電動ポリッシャーでかなりの時間磨いてようやくこんな感じで光沢がでました。
光沢が出たのは一部だけで、大半は細かい磨き傷だらけの状態です。
ホームセンターで粗目のコンパウンドを購入してきました。
傷消し用を電動ポリッシャーで磨いたのですが、光沢が出るまでにはかなりの時間を要しました。
新品の状態まではいきませんが、かなりツルツルに磨けたと思います。
手触りもツルツルなので、目に入る上側を念入りに磨いて、下側は手を抜きました。
電動ポリッシャーを使えばあっというまに磨き終わるだろうと思っていましたが、この握りバーの樹脂は非常に固いのか、なかなか磨けませんでした。
手を抜いたといってもそれなりに光沢が出るまで磨きました。
一部くすんで光沢が無いところがありますが、これ以上労力をかけてもしょうがないと思い、妥協しました。
浴槽内握りバー(グリップ)のコーティング
洗面台のコーティング剤があまっていたので、こちらでコーティングし保護することにします。
さっと塗ったところ、恐ろしく艶がでました。
テカリ具合が半端ないです。
劣化する前に定期的にコーティングするのが良いかなと思いました。
浴槽握りバー(グリップ)の取付け
コーティングが触っても問題ない程度に乾いたら、取り付けをします。
取付けの出っ張りに嵌めてみます。
輝いています。これなら新品といってもわからないかもしれません。
プラスネジは舐めやすいので、6角のヘキサゴンのボルトに交換しました。
レンチで締めていきます。
ボルトの頭の高さがあるので、ちょっと出っ張りますが、使用上問題はないです。
反対側も締めていきます。
装着完了。
印象が見違えました。
予想以上に綺麗に仕上げることが出来たと思います。
ネジを外すところと、紙やすり、コンパウンドで磨くのは非常に大変でしたが、この仕上がりを見ると、やった甲斐があったと思います。
かかる労力と時間を惜しみたい人は新品を購入するのが良いと思います。
まとめ
いままで劣化はしょうがないとあきらめていましたが、研磨で新品のように復活させることが出来て良かったです。
プラスネジを外すのが第一関門で、第二関門としては磨き作業の労力に耐えられるかというところだと思います。
業者に依頼するとかなりの費用になるようなので、安く仕上げたい人はチャレンジしてみてはいかがでしょう。