RECSの注入位置はどこが良いのか?
RECSを行う上で迷うのはどこから液剤を注入するのかという点です。
注入口が1個所しかなければそこから注入するしかないのですが、インマニに複数のホースが刺さっていて、何箇所か候補がある場合は迷います。
一般的にはスロットルに近い位置から注入されると、満遍なく各気筒に行き渡るイメージかとおもうのですが、ちょっとそれは違うのかなということがありました。
目次
気筒間のカーボン除去量の差
アルト(HA36S)で何度かRECSを施工していて、ファイバースコープでピストンヘッドを確認するようになって気が付いたことがあります。
こちらが左端のピストンヘッドの状態。
こちらが右端のピストンヘッドの状態。
エンジンの右側にスロットルが付いており、スロットル手前のブレーキマスターの負圧ホースから注入していました。
均等に注入されていると思いましたが、左端のピストンヘッドが右端と比べて圧倒的にカーボンが多いです。
RECSは霧状ではなく壁面を伝っているのでは?
注入機器にはタコ管というところから空気を吸わせて霧状にしていると思っていましたが、インマニまでの細いホースで霧状を保っているとは思えないし、インマニ内も壁面を伝っているのではないかと考えました。
イメージだとこんな感じです。
以下がスロットル手前のブレーキマスターの負圧ホースから注入した場合。遠くの気筒に行くにつれ量が減るイメージです。
いままでこのやり方で実施していたので、左端の気筒に液剤が十分に行き渡らなかったのではと考えました。
アルトにはPCVバルブのホースがエキマニ裏側に付いており、ここから注入すれば左端の気筒にも十分行き渡ると予想しました。
違う箇所から注入した結果
こちらがPCVバルブのホースからRECSを注入した結果です。
左端のピストンヘッドですが、バルブの逃げのくぼみのカーボンまで除去されるようになりました。
こちらは右端の気筒ですが、湿っているということはRECSの液剤は届いているようではあります。ガソリン臭はしなかったのでRECS施工で湿っていると思っています。
理想的な注入方法
インマニに複数の注入箇所がある場合は、施工の途中で注入箇所を替えて実施するのが良いと思います。
下記はコルトの例ですが、赤から100cc、青から50cc注入するのが良いと思います。
ショップで実施する場合は、施工方法を見せてくれるお店であれば、どこから注入しているか確認してみるのも良いと思います。
どこどこでこんな風に言ってんですが、とか話をしてみて、快く引き受けてくれるようなショップで実施するのが良いと思います。
お店によっては、このことを理解して、初めから複数個所で実施しているところもあるようです。
DIYであれば、自分で好きなように出来るので自分でやり方を確立できます。実施する場合は、注入速度を早くしすぎてウォーターハンマー状態にならないように気をつけてください。