3万キロ使用のBRISKからPremiumRXに交換
インプレッサG4に取り付けていたBRISKのLGS(MOR14LGS)も3万キロを超えたので状態を確認することにしました。
走行距離は8万7千キロまじかになりました。
イグニッションコイルは5万キロ時点で3万キロ使用の中古品に交換していたので、イグニッションコイルも7万キロ近く使用していることになります。点火能力が衰えたりしていないか確認してみます。
目次
水平対向エンジン(FB20)の点火プラグ取り外し
水平対向エンジンの点火プラグの交換は他のエンジンに比べスペースが少ないので、やりにくいという問題があります。
一応、過去に交換はしていて出来ることは確認済なのですが、やはり面倒です。
運転席側はエアクリーナーボックスとインテークパイプを外して作業を行います。
イグニッションコイルはボルト1本で固定されているので、ボルトを外します。
イグニッションコイルを抜きますが、点火プラグと固着してなかなか外れない場合があります。今回まさにそれでなかなか引き抜けませんでした。
カプラーを外すのですが、カプラー自体が小型でケーブルも短いのでこれまた外しにくい。
手前側のコイルも同様に外します。
久しぶりの交換で、以前どうやったか忘れてしまっている状態です。
短いエクステンションとユニバーサルジョイントの組み合わせでチャレンジします。
フレームが邪魔で長すぎると入らないし、短いと届かないという難しさがあります。
ユニバーサルジョイントだと、力が逃げがちで緩めることが出来ませんでした。
点火プラグが固着しているのかかなり固いです。
7cmほどのエクステンションとプラグレンチを先にはめる作戦にしました。
ラチェットレンチでは歯が立たなかったので、ちょっと長めのスピンナレンチに換えました。
スピンナレンチにしても固くてなかなか緩められません。
力を入れにくい所ですが、なんとか緩められました。
過去一固かったです。
ラチェットで緩め、最後は手で回しますが、これまた緩めるのに力が必要でした。
ねじ山にカーボンがたまって固くなっているようです。
外せました。ねじ山が黒くなってますね。
BRISKの点火プラグ自体は問題なさそうです。
手前側も同じように外していきます。
こちらも固かったです。
ねじ山の先端にサビのようなものも付いていました。
固着していたようです。
つづいて助手席側の作業を行います。
こちらはブリーザータンクという余計なものを付けているので、まずはこちらのステーを外してブリーザータンクをよけます。
イグニッションコイルの固定ボルトを外します。
もう一方も同じように外します。
今回、イグニッションコイルの状態確認をするためコネクタを外していますが、点火プラグ交換のみであれば外す必要はありません。
こちらも7㎝のエクステンションとプラグレンチの組み合わせです。
こちらはハンドルにソケットを付けたままプラグホールに入れることが出来ました。
やはりかなり固く締まっていて取り外しに難儀しましたが、外せました。
ねじ山が錆びている箇所があります。水分でサビるのだろうか?
3万キロ使用したLGSがこちらです。
中心電極は新品に比べると摩耗はしているようです。メーカー推奨は6万キロまたは4万キロというアバウトな指定で、どういう車での使用を前提にしているかもよくわからないので、ここで交換することにします。
上から見ると中心電極は結構摩耗しているようです。
失火やパワーダウンなどは全くないですが、予防交換の意味も兼ねて交換することにします。
電極のアップ画像です。
碍子部分が黒ずんでいる箇所もありますが、いろんな燃料添加剤を使ったせいだと思います。
こんな状態でも特段不具合は有りませんでした。
7万キロ弱使用のイグニッションコイルの性能確認
イグニッションコイルも劣化して火花が弱くなったりするのか気になったので確認することにしました。イグニッションコイルに点火チェッカーをつなげて確認できるようコネクターを調達し、延長コードを作りました。
どの気筒でもよいですが、車体側のコネクタに繋げます。
イグニッションコイルをつなげます。
点火チェッカーをつなげて火花を確認していきます。
以前、確認した際は4万ボルトの目盛りでも力強く火花が飛んでいました。
セルを回しますが、燃料噴射しないように燃料ポンプのヒューズを外しておきます。
右下のヒューズ抜きが付いているところが燃料ポンプのヒューズです。
まずは3万ボルトの目盛りから確認します。
火花が確認しやすいように段ボールを被せて暗くします。
力強い火花が飛んでいました。
まったく問題なさそうです。
つづいて4万ボルトの位置にして、再度確認してみます。
4万ボルトの目盛り位置でも以前確認したときと同じような強力な火花が飛んでいました。
全然問題ないようです。
他のイグニッションコイルも確認します。
いずれのコイルも力強い火花が飛んでいて、性能的には問題ないようです。
イグニッションコイルが故障する場合は突然ダメになる感じなんですかね。
LKAR7ARX-11Pの取り付けとコイルのメンテ
今回交換するプラグはNGKのPremiumRX LKAR7ARX-11Pにしました。
入手のしやすさと価格で決めました。
固着防止にねじ山にカッパーコンパウンドを塗っておきます。
ねじ山全周に塗っておきました。
締め付けは軽く締めていき、止まったところから2/4~3/4回転なので、45度で3回締めました。
運転席側も同様に点火プラグを取り付けていきます。
締めるのもスペースの関係でやりにくいです。
こちらも大体45度締めを3回で完了としました。
イグニッションコイルに2種類のグリスを塗ってみました。
ゴムの部品は外せるので引っ張って外します。
嵌っているだけなので、引っ張れば外せます。
接触効率を良くするため、導通部分にカーボングリスを塗ってみます。
コイル本体側に薄く塗ります。
バネの前後にもカーボングリスを塗っておきました。
もう一つがパーマテックスのDielectric Grease 81150です。
訳すと誘電グリスとなるわけですが、ネットで見ると接点に使っている人も多いです。
メーカーの説明だとコイルのゴム部分や点火プラグの碍子部分に塗ると書いてあります。
接点に塗ると抵抗になるという話もあるのですが、接点にも塗ってもよさそうな記載もあり、何が正解かわかりません。メインは点火プラグとイグニッションコイルの固着防止だと判断しました。
組み付けて完了です。
イグニッションコイルを点火プラグに装着し、カプラーをつなぎ、ボルトで固定します。
ノーマルでは必要のないブリーザータンク戻し作業です。
運転席側も取り付け完了。
インテークパイプなどを戻し、エンジン始動してみましたが、始動が早くなった感じがしました。
まとめ
水平対向エンジンの点火プラグ交換はやはり少々面倒ですが、できないことは無いと思います。
3万キロ使用したBRISKの点火プラグですが、パワーダウンてきなものは感じられなかったのですが、NGKのPremiumRXに替えたところ、坂道などでSモードにした際に力強さを感じました。微妙にパフォーマンスは落ちていたのかもしれません。