アルト(HA36S)純正アースの見直し その1 塗膜剥がしとカーボングリス | 車な週末Life

アルト(HA36S)純正アースの見直し その1 塗膜剥がしとカーボングリス

良い点火には良い電気ということでアースを見直してみる

最近、イグニッションコイル流用でコイルばかり扱ってきましたが、良い点火には良い電気ということで、電気回りが気になるようになりました。

思い切ってリチウムバッテリー導入でもしてみようかとも思いましたが、車用で安心して使えそうな製品は5万円ほどの物ばかりなので、さすがに踏み切れず、それならばと、昔やっていたアーシングをあれこれネットで調べてみました。

ボディ側の塗装を剥がして端子を組むなどでも効果はあるということで、それなりに年数、距離を走っている車でやれば効果があるかなと思い、やってみることにしました。

メインはエンジンからのボディへのアース部分で、運転席側のエンジンマウントのところとストラット下側に接続されています。点火プラグや各種センサーのアースはここを通って、ボディ→バッテリーへと戻ると思われます。

ストラットのところにはもう一つ純正アースがあり、こちらはヘッドライトと思われます。

反対側はちょっと下の方にあります。

あとバッテリーのマイナスからボディにつながっているケーブル。こちらも確認していきます。

目次

バッテリーターミナル等に塗るグリスはどれがよい?

アースケーブルの端子やバッテリーターミナルに導電性の高いグリスを塗ると良い感じになりそうですが、銅を含むコパスリップが良いという情報もあれば、スパークグリースというものが良いという情報もありました。その中で、入手のしやすさと価格で気になったカーボングリスを購入してみました。

効果は通電安定化ということで、もってこいの商品ではないでしょうか?

ヘッドライトのコネクタにも塗られているトヨタのコネクタグリス、定番の銅を含むコパスリップ、そしてカーボングリスを比較してみることにしました。

実際、通電するグリスはどれなのか?テスターで測ってみました。

まずはコパスリップから確認します。テスターを当てても数値は変わりません。
端子を接着させて圧を掛けると通電するのかもしれませんが、グリスだけでは通電しないようです。

続いて、トヨタのコネクタグリスです。
こちらも数値に変化はありませんでした。

最後にカーボングリスです。
こちらは数値が変わりました。通電するようです。

抵抗の数値は安定せずまちまちでしたが、通電はすることがわかりました。
この結果から、端子に塗るグリスはカーボングリスに決めました。


エンジンとボディのアースの見直し

手始めにエンジンとボディのアースケーブルを外して確認していきます。

端子はそれほど腐食などはしていない様子でした。

ボディ側ですが、後付けのアースと共締めしており、作業しにくいです。

端子とボディの接触面は塗装されており、ネジ穴の部分で通電しているようです。

リューターで軽く塗膜を剥がしてみました。
がっつりやりすぎると後でサビるかなと思い、ちょっと控えめな感じになりました。

ケーブルはステーに固定されており、爪を下からも押す必要があり、フックレンチを使って爪を下から押し上げ、取り外しました。

外気にさらされていた部分はそれなりに変化していましたが、サビもなく状態は良い方だと思います。端子についても軽く研磨してみようと思います。

リューターで軽く削りました。
もう少し細かく研磨したほうが良さそうでしたが、ちょうどよいリューターの砥石がなく、カーボングリスを塗れば問題ないかと思い、粗目の仕上げとしました。

カーボングリスを塗っていきます。指で塗りましたが、黒く汚れるので、綿棒を使った方がよいです。

出来るだけ薄く、かつきちんと塗りこみます。

錆防止も兼ねているので、地金を出したところはもれなく塗ります。

ボルトにも薄く塗っておきました。

もとに戻して完了です。見た目的に何一つ変化が無いのがちょっと残念ですね。

ヘッドライトアースの見直し

続いて、ヘッドライトのアース部分を施工していきます。

端子をリューターで軽く研磨しました。

ボディ側も塗膜を削りました。

パーツクリーナーで洗浄します。

端子も両面、汚れを落としておきます。

こちらも爪が甘いと言われそうですが、一部は地金が出ています。

この後、カーボングリスを塗って、端子を装着しました。

バッテリーとボディのアースの見直し

続いてバッテリーのマイナスとボディを結ぶアースケーブルを見ていきます。
バッテリーの下側で端子が固定されているようなので、バッテリーを外します。

バッテリーのステーのボルトは8mmでロングソケットがあると取り外しが楽です。

バッテリそこのステーは12mmのボルト、ナットが3箇所で固定されているので外します。

こんなところに端子があります。
汚れていますが、腐食はひどくないようです。

端子を固定しているボルトを外します。

錆も無かったので状態はひどくないようです。

ヘッドライトのアース部分も同じようにボルトを外します。

ついでに汚れを拭いておきます。

端子を軽く研磨しておきます。

塗膜を研磨して地金を出します。

カーボングリスを塗ります。

締めなおして完了。

バッテリーの端子にもカーボングリスを塗っておきました。

端子はサビが進んできたので、薄くコネクタグリスを塗って保護しておきました。

手間がかかった割に代わり映えしないのが残念なところです。

エンジンも無事に始動しました。
バッテリーを外したのと、ダイハツ純正マルチスパークイグニッションコイルを装着しているせいか、アイドリングが異常に高い状態が続きました。しばらく走って、エンジン再始動したら落ち着きました。

まとめ

試走してみましたが、低速の粘りが増した感じです。
今までよりも60キロ、1200回転巡航が楽にできる感じです。

上り坂でも前よりアクセル開度が少なくても粘る感じがします。

低アクセル開度の巡航と上り坂がほんの少し力強くなった感じがします。
おそらくピークパワーなどは変わらないと思いますが、低回転、低スロットル開度時は変わった感じがします。

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