SEAHORSEのグラウド WORKS 0W-25 SPとSUNOCOのSveltを比較してみた | 車な週末Life

SEAHORSEのグラウド WORKS 0W-25 SPとSUNOCOのSveltを比較してみた

0W-25という粘度のエンジンオイルを試してみた

アルトとインプレッサG4にはSUNOCOのSvelt 5W-30を入れていますが、冬場は油温も上がらないし、もう少し粘度を下げてもいいかなと思うようになりました。
しかし、上が20は高回転まで回した時に摩耗が進むのではないかという不安があるので、何かいいものはないかなと思っていたところ、中国興業が出しているSEAHORSEに0W-25という粘度のエンジンオイルがあったので導入してみることにしました。

0W-25

目次

0W-25の粘度を考える

0W-25という粘度なので、いままで使ったことのあるSUNOCOの0W-20、5W-30とどれくらい違うのかを確認してみました。

SEAHORSEのGLOUD WORKSはペール缶で買うとかなりコスパもよいので、狙った粘度、性能であれば、継続使用したいと考えています。

SEAHORSEとSUNOCOの公表されている粘度をまとめると以下のようになり、数値通りだとすればSEAHORSEはSUNOCOの0W-20、5W-30の中間になりそうです。

粘度を計算するツールを使って0℃、80℃、120℃を追加すると、以下のような値になりました。あくまで推測値になりますが、5W-30よりは柔らかいので期待した効果が得られそうです。

グラフで表すとこのような形になります。

80℃以上が密集しすぎてわかりにくいので、範囲を絞って表現するとこんな感じですね。

SEAHORSEとSUNOCOの粘度比較

実際の粘度はどうなのか確認していきます。
外気温19℃前後の日に確認しました。

試験管にそれぞれのオイルを入れて、45℃の傾斜にしたアルミ板に流して粘度を確認します。

まずは常温で確認します。

スタートを揃えるのがなかなか難しいのですが、SEAHORSEの0W-25がわずかに早い感じですが、流していきます。
SUNOCOの0W-20の流れが早く、追いついていきます。

公表されている数値通りの順番になったかと思います。
0W-20と0W-25ではそれほど差は無い感じでした。

5W-30は他二つより固いので、冬場の始動時や始動直後は二つのオイルと比べると、エンジンの回りが重いかもしれません。

続いて90℃以上に温めて比較をします。

オイルを暖めてもアルミ板を流れている間に冷えてしまうという欠点があったので、裏からヒートガンで温めて影響を少なくしてみました。

95℃近くまで温めました。

それでは比較開始です。

今度は5W-30がフライングしてしまいました。

後半は0Wの二つが追い上げ、5W-30が一番粘度が固いことがわかります。

フライング気味でしたが、0W-25が一番最初に下まで到達しました。
0W-20と0W-25はそれほど差が無いのかもしれません。
裏からヒートガンで温めましたが、真ん中が一番温まっていた可能性もあるので、微妙な比較になりましたが、傾向はなんとなくわかったかなと思います。

エンジンオイル耐熱実験比較

続いて、耐熱実験をやってみます。
オイルを熱してスラッジ化するかどうかの確認をします。
左にSUNOCOの0W-20、右側にSEAHORSEの0W-25を入れています。

着火します。

100℃位だとあまり変化はありません。

120℃くらいから煙が出るような感じになります。

実際のエンジンで200℃になるのはピストンリング付近ではあり得るのかなと思います。

加熱し続けいくと煙がかなり出てきます。
オイルが気化しているのか臭いもきついです。

300℃近くになるとオイルから気泡もかなり出ています。

SEAHORSEのほうが色が濃くなっています。

煙がすごすぎて、辺りが真っ白になりました。

300℃以上に熱してみました。
ここまでエンジンオイルの温度が上がることは無いので、この実験の評価は意味があるのかという考えもあるかと思いますが、シリンダー壁面のオイルも燃えたりするのではないかと思うので、意味はあるんじゃないかと思っています。

この辺で実験終了。消火します。

SUNOCOの方も色がだいぶ濃くなりました。

粘度を見てみます。

色はだいぶ濃くなりましたが、傾けてもスムーズに流れます。

今までGRモーターオイル、ロイヤルパープル、ペンズオイルと試してきましたが、SUNOCOと比べるとスラッジ化が進んでいましたが、SEAHORSEはSUNOCOとほぼ同じでした。

この結果は驚きでした。
SEAHORSEの方が安いので、同じような性能であればSUNOCOからSEAHORSEに鞍替えも考えなければいけません。このあたりは数千キロ使用後の粘度低下やフィーリングで決めたいと思います。

温度が下がってからの粘度も見てみました。

冷えてからも結果は同じような感じでした。

新油と比べると粘度は低下してるかもしれません。

ぐるりと傾けてもきちんと流れるので、熱に関しては両者強いオイルなのかなと思います。


まとめ

粘度に関しては公表されている数値通りの形でSUNOCO比較だと0W-20、5W-30の中間の粘度になっているのかなという認識となりました。

驚いたのが耐熱実験でスラッジ化が非常に少なく、熱に強いオイルということです。
使うならスラッジ化が少ないオイルを選びたいと考えているので、今後数千キロ走って、粘度低下やフィーリングの変化をみて、メインオイルを決めていきたいと考えています。

価格からするとかなりコスパが良いオイルになるんじゃないかと思っています。

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