SUNOCOのSveltの劣化具合を確認してみた
当方が愛用しているSUNOCOのSveltですが、インプレッサG4での使用走行距離が5000キロを超えたので、劣化具合を確認してみました。
Sveltは100%化学合成で、エステル配合で油膜もしっかりしており、ペール缶購入だと2万円ちょっとで購入できるので、1200円/リッターくらいなのでコスパもよいオイルだと思います。
交換後、5000キロ走行したので汚れ、粘度の状態とオイルフィルターの濾紙の状態を確認していきます。
目次
エンジンオイルの汚れ具合(スラッジ)を確認
G4のエンジンオイル量は4リッターを超えますが、5000キロも走行すればだいぶ汚れてきます。とくにチョイ乗りが多いので、燃料希釈などで劣化が進んでいるかもしれません。
廃油はこんな感じです。
瓶に入れて、空にかざしてみましたが、真っ黒ですね。
3000キロ時点で少量抜き取っておいたので、新油、3000キロ、5000キロのオイルを比較していきます。
まずは汚れです。ペットボトルや瓶に入れても真っ黒で比較にならないので、以下のようなガラス板に挟み込んで確認していきます。
やはり5000キロが一番色が濃いですね。
3000キロ時点ではまだまだ汚れを取り込む能力には余裕がある感じのようです。
粒子状のスラッジは特に確認できませんでした。
エンジンオイルの粘度確認
常温と90度以上で暖めた状態で粘度の比較をしていきます。
まずは常温ですが、この日は気温18度位でした。
45度くらいに傾けたアルミ板にオイルを垂らして確認します。
左から新油、3000キロ、5000キロの順です。
5000キロが若干フライング状態で、早く垂れてしまいました。
結果としてはそれほど粘度の差はないようでした。新油と比べると3000キロ、5000キロは多少粘度低下はしているようですが、その差は小さいようです。
使用後のオイルは横に広がる傾向があるのですが、SUNOCOはその点でも変化が少ないようです。
つづいて90度以上に温めた状態で比較します。
温度計は96.5度でした。
この確認の仕方でひとつ問題があり、アルミ板上で冷えてしまい、粘度が高くなってしまうという欠点がありました。
今回はその影響を小さくするため、アルミ板をヒートガンで温めました。
裏からヒートガンで温め続けながら確認を行います。
温めた状態での確認です。
序盤はほぼ差が無いです。
中盤でも差が非常に少ないです。
新油が一番時間がかかりましたが、その差は微々たるものでした。
SUNOCO推しではありますが、変化が少ない結果となり、うれしくなりました。
5000キロ使用したオイルフィルターの確認
最後にオイルフィルターの状態を確認します。
オイルフィルタークーラーという余計なものを付けているので、その取り外しから始まります。
いつもなら内部の中心にも黒くスラッジが溜まっている感じなのですが、今回は少ないようです。
燃料添加剤(FCR-062)を定期的にいれていますが、燃料添加剤を入れるとオイルの汚れが進み、スラッジが多くなる傾向です。
オイルフィルターをパイプカッターで切断していきます。
慣れると2分もあれば分解できます。
フィルターの底には、ねちょねちょ系のスラッジが溜まっています。
燃料添加剤を使用した頻度が多いとねちょねちょ具合も進む感じです。
いままで見てきた中では少ない方です。
濾紙も分解して確認します。
燃料添加剤を使った後だと、濾紙が真っ黒になります。
指でなぞってみると、粒子状のスラッジが付着します。
フィルターでしっかり除去はできていますが、スラッジはやはり発生するようです。
燃料添加剤を多用する方は、オイルフィルターの早期交換をお勧めします。
まとめ
SUNOCOのSveltの確認をしたわけですが、チョイ乗りが多く、シビアコンディションに該当する使用状況だと思いますが、劣化は非常に少ないのかなと思いました。
サーキットなど高負荷、高回転での使用やターボ車で使用すると結果は異なるかもしれませんが、エンジンオイル選定の参考になればと思います。