純正サイドスカートをぶつけたら4万円コース?
WRX S4に乗っている友人が車をぶつけたと連絡をよこしてきました。
左折の際、ブロックが見えておらず、サイドスカートをぶつけたようでした。
純正品の型番は96051VA110W6のようなので、モノタロウで検索してみると・・・
税込み\40,590でした。高いですね・・・
前々からこの手の修理をやってみたかったので、修理してみようか?と打診すると、お願いしますとのこと(笑)
上手くいくかわかりませんが、S4のサイドスカート修理にチャレンジします。
目次
サイドスカート取り外し
サイドスカートを取り外します。
こんな感じで、サイドスカート後端の下側と側面に深い傷があります。
ボディは無傷のようでした。
サイドスカートはクリップで固定されているので、マイナスドライバーなどで、真ん中の部分を引き上げてから引っこ抜きます。
一番後端側の固定箇所は衝撃で剥がれてしまってボディ側に残っていました。
クリップを外すのは慣れないと難しいかもしれませんが、一度コツがわかると簡単です。
見えないところに汚れが積もってますね。
砂、土まみれなので、一旦洗います。
真ん中らへんのクリップ固定箇所も片側が剥がれていました。
スポンジシールは経年劣化で洗ったら剥がれてしまいました。
外してまじまじと確認します。
かなりえぐれていますね。
側面もプラサフで何とかなるレベルではないので、パテで埋める必要があります。
完全に剥がれてしまった固定箇所も直さないといけません。
ということで、今回はまず剥がれてしまったクリップ固定の土台を修理していきます。
剥がれた部品の修理(半田ごて改良)
固定は半田ごてで樹脂をとかして溶着でくっつけることにしました。
半田ごてでも出来るのですが、海外の動画で銅棒を使ってツールを作っていた人がいたので真似してみました。6mmの銅棒を用意して、半田ごての先端と同じ長さで切断しました。
先端をトンカチで叩いて潰します。
潰した後に、作業しやすいように角度を付ける為、これまたトンカチで叩いて曲げます。
出来たのがこちら。
半田ごてだと丸いので、一部分が溶けてしまいますが、こちらは平面にしたので、均等に溶かすことが出来ます。
いつも使っている半田ごての先端を交換します。
プラスネジを2本緩めれば先端が外れるので交換します。
準備できました。溶着作業をやっていきます。
剥がれた部品の修理(溶着&JB WELD)
まずは片側が剥がれてしまった部分から直していきます。
マスキングテープで固定します。
溶着にはステンメッシュを使うことにしました。
ステンレスですが、ハサミでも簡単に切れます。
このステンメッシュを熱して樹脂に溶け込ませて固定しようという作戦です。
樹脂が固まるまでちょっと待つのがコツです。
ステンレスは形状が変わりにくいので、銅のメッシュ材の方が作業はしやすいと思いました。
樹脂に溶かして固定できたら、上から結束バンドを溶かして強度を持たせます。
今回初めて、半田ごての先端を替えて作業してみましたが、通常の半田ごての先端だと溶かし過ぎてしまう傾向がありますが、平面だとそこが改善されました。
完全に剥がれた方も同じように直していきます。
マスキングテープで位置を決めて固定します。
片側はステンメッシュを溶かし込みがっちり固定するようにしました。
樹脂にステンメッシュが溶けて埋め込まれたら、上から結束バンドを溶かしていきます。
作成したこてはこんな感じになりました。
ステンメッシュのみでもかなりがっちり固定されていますが、エポキシパテで固めてみることにしました。ちょうどストックとしてJB WELDがあったので、こちらで固定します。
2材を良く混ぜ合わせます。
気温30℃オーバーなので、かなり柔らかくなっています。
剥がれた部分を裏表両方からクイックウェルドを塗りたくっていきます。
完全に剥がれた方も同じように塗っていきます。
裏表両側からクイックウェルドを盛りつけたので、かなりがっちり固定されると予想します。
こんな感じでステンメッシュを使った溶着&クイックウェルドで修理してみました。
数時間後に確認しましたが、クリップ固定箇所をつまんでサイドスカートを持ち上げてもびくともしないので、大丈夫だと思います。
動画でも紹介しています。
まとめ
修理の第一弾として剥がれた部品の溶着にチャレンジしてみました。
ステンメッシュを使ったので、強度的にはかなりがっつり接着できたのかなと思います。
銅棒から作成した半田ごての先端改も、溶かし過ぎることなく綺麗に仕上げることが出来たと思います。
パテ埋めに続く