5000キロ使用したGulfのエンジンオイルの状態は?
コルト(Z27AG)にGulfのARROW GT40を入れて5000キロ走行したので、状態を確認してみました。
100%化学合成でエステル、PAO、VHVI配合のようです。
目次
新品、4000キロ、5000キロのオイルの汚れ比較
オイルのフィーリングもよく、5000キロ走行しても特段劣化したという感じは無かったです。
ごくたまにブーストを掛けて高回転まで回すことは有りましたが、大半は街乗りという使用状況でした。
走行距離が177118キロ時点でGulfのエンジンオイルを投入しました。
純正指定は10w-30だったかと思いますが、ブーストアップもしてるので上は40のオイルを入れるようにしています。
約4000キロ時点ということで180930キロ時点で少量オイルを抜き取り、181878キロ時点でオイルを全量抜き取りました。(ちょっと距離がたりてませんが、約5000キロということで)
オイルの汚れ具合を確認します。
左から新品、4000キロ使用、5000キロ使用です。
ガラス板で挟み込んで透かして汚れを確認します。
垂らしている時点で5000キロが一番黒いことがわかります。
コルトはオイル下がりを発症しており、オイルが減っていたので、通常より煮詰まった感じで汚れが濃い状態だったかもしれません。
5000キロがい一番黒いですが、まだまだ洗浄能力は有りそうです。
エンジンオイルの粘度低下の確認
45度に傾けたアルミ板にオイルを垂らして粘度を確認します。
まずは常温から確認ですが、外気温は21℃ほどでした。
左から新品、4000キロ使用、5000キロ使用です。
試験管から出る時点で粘度の差が出ているようです。
そんなに差は大きくないですが、粘度低下はしているようです。
4000キロ使用と5000キロ使用の差は少ないですが、新品と比べると確実に粘度低下はしているようです。
続いて、湯煎して95℃まで温めた状態で比較します。
こちらも5000キロ使用が一番速く流れ出しました。
アルミ板を裏からミニヒーターで温めていますが、下に行くほどアルミ板で冷やされていると思います。
使用距離に応じてちょうど同じような差のようです。
粘度低下はしていますが、低下率は少ないように思えます。
オイルフィルターの確認
最後にオイルフィルターを分解して濾紙の状態などを確認します。
オイルフィルターは愛用しているモノタロウ製です。
パイプカッターMを使って分解して行きます。
分解したところ、スラッジは少なかったです。
PEA配合の燃料添加剤を使うとねちょねちょ系のスラッジが溜まるのですが、5000キロの間、燃料添加剤は使用していません。
フィルターの底にもスラッジは無く、粒子状のカーボンも見られませんでした。
濾紙を剥がして確認していきます。
こちらはオイル通過後の面です。特に捕獲されているものは有りませんでした。
こちらはオイルが入ってくる面です。
5000キロも走れば、多少粒子状のカーボン・スラッジが捕獲されるのですが、まったく見られませんでした。
指でなぞっても黒い粒子が付いてきません。
スラッジの生成を防止する能力は高いと思います。
まとめ
5000キロ使用しましたが、体感として劣化は感じられませんでした。
粘度低下も少なく、スラッジもほとんど出ていないのは非常に好感が持てます。
5000キロを超えてもまだまだ使えるとは思いますが、良いフィーリングを保てる距離と動作に問題はない距離とは違うので、オイル交換の交換時期論争はなかなか答えが出ないのだと思います。
今回のGulfは確認できたところではスラッジ生成が少ないですが、距離が進めば、エンジンの各所にスラッジが溜まっていくので、フィーリングよく長く乗りたい場合は早めのオイル交換をすべきという結論になるのかなと思います。