グリーンボルトで低抵抗化とオルタアーシング追加
前回、アルト(HA36S)の純正アースの見直しということで、カーボングリスを導入したわけですが、ネジ穴の塗装を落とした方が良いということで、さらに見直しを行うことにしました。
いろいろ調べて知ったグリーンボルトやオルタネーターへのアーシング追加、クランプメーターでの電流の測定などをしてみたのでご紹介します。
目次
- 1.ネジ穴の塗装や錆を落とす
- 2.グリーンボルトで低抵抗化
- 3.グリーンボルトの取り付け
- 4.オルタネーターへのアーシング追加
- 5.クランプメーターで電流の確認
- 6.純正エンジンアースの差し替え
- 7.まとめ
ネジ穴の塗装や錆を落とす
前回、カーボングリスを塗りましたが、ネジ穴の錆や塗膜を落とすために再びバッテリーを外しました。純正アースのボルトを取り外します。
ボルトは特にサビなどは無い状態です。
ネジ穴を綺麗にしていきます。
タップでサビや塗膜を落としていきます。
バッテリー下側のアース部分は施工しやすいので特に問題なしでした。
作業スペースが広ければ問題ないですが、ハンドルのバーが当たってしまうようなところだと、回すのが面倒です。
塗膜か鉄の破片かわかりませんが、多少何かがとれました。
ヘッドライトのアースと思われる方ですが、エアコンの配管で作業が非常にしずらかったです。
タップハンドルではやりにくかったので、5.5mmのメガネがちょうどぴったりだったので、これで回したりしました。
こちらの方が鉄片が取れたようで、導通が良くなりそうな気がします。
グリーンボルト(アース端子用ボルト)で低抵抗化
ネットで知った真鍮製のグリーンボルトを導入します。
抵抗値に差があるか確認してみます。
純正のボルトは最大で0.5Ω位でした。
グリーンボルトを測ってみます。
0.2前後をうろうろしますが、0.4Ωの時もありました。
あまり差が無いのか・・・
ユーボン GRB-M6(10個入) グリーンボルト(アース端子用ボルト)
グリーンボルトの取り付け
グリーンボルトも電蝕の恐れがあるので、カーボングリスを塗ることにします。
グリスなので、水をはじいてくれると期待します。
前回、指で塗って手が真っ黒になったので、綿棒を使うことにしました。
純正のボルトは塗装を剥がすためにネジ部がちょっと違います。
取り付けするとこんな感じです。緑のボルトの頭が結構目立ちます。
運転席側も同じようにネジ穴にタップをたてて、グリーンボルトに交換します。
この形状のタップハンドルだと作業がしにくいですね。
ラチェット型のハンドルがある様なので、導入しようと思います。
多少は効率が上がりそうです。
端子も軽く被膜を削ってカーボングリスを薄く塗ります。
本締めします。
緑の頭はいいアクセントになりますね。
オルタネーターへのアーシング追加
エンジン始動中はバッテリーのマイナスではなく、オルタネータに戻るので、アーシングをするなら、バッテリーのマイナスではなく、オルタネータへ効率よく電気を戻すのが良いということを知りました。
エンジンからはボディにアースが落ちているので、オルタとボディーの間も効率良くして上げると良いかと思いました。
数年ぶりにアーシングをしたいと思います。コーナン系ホームセンターで8sqのケーブルを購入しました。
オルタネーターのステーにちょうど良いネジ穴があるので、これを純正アースのボルトのところにつなげてみることにしました。
8sqのケーブルなどのサイズになると、キボシなどで使う圧着工具では役不足です。
この辺りのゴツイ圧着ペンチが必要になります。
7年ぶりくらいに工具箱から引っ張り出してきました。
被覆を剥がして端子をあてがいます。
このゴツイ圧着パンチでおりゃっとカシメます。
こんな感じになります。
抜け防止と、酸化防止のため、ハンダを流し込みました。
熱収縮チューブで仕上げます。
端子をカシメる前にケーブルに通しておく必要があります。
エンジンは揺れるので、無理のない取り回しで取り付けます。
こんな感じで取り付けてみました。
最小限のアーシングで最大の効果を出す感じで仕上げてみました。
エンジンをかけてみて、異常が無いか確認します。
特に問題なしでした。
クランプメーターで電流の確認
今回の対応前後でクランプメーターで電流を測ってみました。
エンジンを始動した状態で計測してみました。
こちら施工前のバッテリーのマイナスにつながっている太いケーブルです。
こちらは施工前のバッテリープラスにつながっている太いケーブル。
施工前のエンジンアース部分。
施工後のバッテリーのマイナスにつながっている太いケーブル。
施工後のバッテリープラスにつながっている太いケーブル。
施工後のエンジンアース。
追加したオルタネーターアーシング。
値をサンプリングしてみたところ、以下のような感じになりました。
オルタネーター部分からボディに効率よく電気が流れるようになったので、エンジンアースからボディに流れる電流が減ったようです。
値の振れ幅が大きいので、バッテリー側の方は良くなったのかどうか不明ですが、エンジンとボディの間では、追加したアーシングケーブルが有効に働いていると思って良さそうです。
純正エンジンアースの差し替え
2024/3/17追記
純正のエンジンアースのコルゲートチューブの中を確認したら、それほど太くなかったので、改善の余地ありと思い、14sqのケーブルに差し替えることにしました。
純正のケーブル固定の部分は使って、取り回しは同じにしました。
これでアーシングはいったん完了です。
ここだけごちゃごちゃしてますね。オルタネーターのアースは8sqで作成したので、こちらも14sqに替えたほうがよいか・・・
まとめ
取り付け後に試走してみました。
感想としては、低回転で粘る感じが増した感じがします。
ダイハツ純正のマルチスパークイグニッションコイルで低回転を維持したままスピードが上がる傾向が強まったのですが、それが一層強くなった感じです。
よく言えばトルク感があがったとなりますが、悪く言えばレスポンスが悪い感じです。
マニュアルだったらまた違うと思いますが、CVTなので、そんな感じでした。