オイル漏れしないオイルキャッチタンクに変更
かれこれ6年以上使っているオイルキャッチタンクですが、どうしてもオイル漏れしてしまうため、別の製品に交換することにしました。
対策のしようはあるのですが、ターボ車でブーストがかかった際にオイル量を見る為のホースつなぎ部分から漏れが発生してしまっています。ブースト1.2キロには耐えられなかったようです。
目次
いままで付けていたオイルキャッチタンク
いままで付けていたオイルキャッチタンクは上側が外せるタイプでした。
ブローバイガスのオイルミストをより確実に捕獲するため、中にアルミ板で仕切りを入れていました。ガスケットが紙で弱そうだったり、ボルトがすでにサビていたりとマイナス点もありましたが結構気に入っていました。
仕切りも何もないクスコ製とかよりきちんとオイルをキャッチしてくれていました。
こんな感じでアルミ板を中に入れてオイルミストを板にぶつけてオイル化しやすいようにしていました。
取付けはエンジンマウントの上のボルトです。
ホースやステーの手直しを繰り返し、今まで使っていました。
約8年前のエンジンルームです。
オイル漏れとオイルキャッチ具合の確認
ふとエンジンルームを眺めているとウォッシャータンクにオイルらしきものが付いていたので調べてみると・・・
以前も漏れて、ホースを新品にしたりしていましたが、オイル量を見る為のホースの下側固定部からオイルが噴き出していたようです。
タンクの下側が非常にオイリーな状況になっていました。
タンクの下側を見ると結構な量が漏れていたようです。
3000キロのオイル交換時にオイルを捨てるようにしていますが、多くても100ccくらいなので、このホース無くてもいいんですよね・・・
今回も100ccくらいオイルが出てきました。
中を確認するとこんな感じです。
前回、たしかオイルキャッチタンクを念入りに清掃したので、これでも綺麗な方です。
スラッジが結構多いです。
コルトは水が混じらないようですが、車両によっては水が混じって乳化してどろどろになることもあります。
当方はPCVバルブとインマニ間にオイルキャッチタンクを付けていますが、タンクがなければ、そのままインマニに吸い込まれていくのでぞっとします。
コルトはポート噴射ですが、直噴エンジンだとインテークバルブにカーボンとして蓄積されていくと思います。
直噴エンジンのブローバイガスの影響については下記の記事を参照してください。
「直噴エンジンのカーボン堆積問題を考える」
2500円前後のオイルキャッチタンクの手直し
購入したのはアルト(HA36S)や後輩のスイスポ(ZC33S)にも装着しているこいつです。
オイル量を見るホースは無く、代わりにレベルゲージが付いているタイプです。
これなら漏れる心配は有りません。2500円前後とリーズナブルなところもよいです。
タンク本体にネジが切ってあって、上部とタンク部分に分解できます。
レベルゲージが付いているのと、オイルミストをオイル化しやすくする構造になっていて良い設計だと思います。
レベルゲージでオイル量は確認できます。
さっそく大きなバリ発見。
この手の製品の残念なところですが、品質はあまりよくありません。
バリがエンジンに吸い込まれては良かれと思って装着しても逆効果になりかねません。
他にもバリが多数ありました。
少なくともパーツクリーナーで洗浄して、バリなどをふっとばした方が良いです。
右上のところにも剥がれたバリが付着していますね。
ネジ切りの精度が悪いのかバリが残っています。
Oリングも半年もすればカピカピになり、ひび割れが激しくなります。
スイスポで確認済。
なので、あらかじめ耐久性のよいOリングに交換してしまいます。
53mmx48.2mmx2.4mmのOリングがぴったりのようでした。
ヤスリでバリを取ってしまいます。
ヤスリでなくてもカッターなどが入れば切り落としてしまいましょう。
ミストをオイル化するところもバリが残っています。
丸棒ヤスリの先端でぐりぐりしてバリを落としました。
地味な作業ですが、バリを噛みこんでエンジン不調にならないためにもしっかり加工するのが良いと思います。
裏表共に削りました。
バリの問題は解決しました。
設計は良いだけに残念なところです。
もう一つ、ジョイントのところですが、こちらにもOリングが付属していますが、耐久性があやしいので汎用ガスケットを切ったものを挟み込むことにします。
以前、バイク用品店で購入した汎用ガスケットを引っ張りだしてカッターで切り出していきます。
こんな感じです。
ジョイント部分も完成です。
レベルゲージのところにも径の小さいOリングを入れました。
オイルキャッチタンク取り付け
取付けは以前と同じエンジンマウント手前にします。
ステーの位置が逆側になってしまったので、ちょっと考えました。
タンクの下側を通して固定することにします。
針金を合わせて形状を決めていきます。
こんな感じのステーを作ります。
当サイトではお馴染みのハンドプレートベンダーの登場です。
ホームセンターでステンレスの板を買ってきました。
針金の形状と同じように曲げていきます。
グラインダーで切断して形状は完成です。
固定用の穴をドリルで空けます。
ステンレスなのでちょっと手間取りました。
オイルキャッチタンクに固定したのがこちらです。
車体に装着していきます。
エンジンマウント上部のボルトのところに固定します。
締める際にステーが回ってしまうので、ちょうどいい位置で固定するのが難しいです。
ホースをつなぎバンドで固定します。
出来上がりです。
ホースは負圧でつぶれない厚みのあるものが良いです。
ステー一本だと振動で揺れるので、もう一箇所固定しました。
こちらは汎用ステーの組み合わせです。
まとめ
NAだと問題はあまり起きないかもしれませんが、ターボ車でブーストがかかる場合はインマニとオイルキャッチタンクの間にワンウェイバルブを入れたりするのがよさそうです。
今回はオイルキャッチタンク自体を交換してオイル漏れしないようにしましたが、最初からそういったことを前提に取り付けを行うべきでした。
手直しは必要ですが、Amazonなどでよく目にするこのタイプのオイルキャッチタンクはなかなか良い製品だと思います。