ホイールセンターキャップの劣化が気になる
社外ホイールを購入したときにホイールセンターから錆びたハブが見えるのが気になり、TE37をゲット(中古)したときに奮発して新品のホイールセンターキャップを装着していました。
しかし、紫外線や熱の影響でプラスチック成型の部分が激しく損傷しました。
そこでかわりにカーボン板(カーボン調シートではない)を貼り付けていたのですが、10年前も経つと、こちらも劣化してきました。
コーティングやクリアなどを何度か塗りましたが、白ボケしてきてしまいました。
再び、ホイールセンターキャップをカーボン板で手直ししてみたので紹介します。
目次
- 1.ホイールセンターキャップ(RAYS)の劣化
- 2.両面テープの残りカス除去の苦行
- 3.カーボン板でホイールセンターキャップのロゴ部分作成
- 4.ホイールセンターキャップ(RAYS)の取り付け
- 5.まとめ
ホイールセンターキャップ(RAYS)の劣化
10年以上前に新品で購入したRAYSのホイールセンターキャップです。
本体はアルミで金色のリングとVR(ボルクレーシング)の文字がかっこいいです。
コルトのフロントブレーキは熱がたまりやすいので、熱の影響と紫外線でロゴ部分が日に日に劣化していきました。
最終的には割れてしまいました。金色のリング部分も色が褪せてきています。
こちらは熱で溶けてしまっています。(フロントに装着)
このまま高かったホイールセンターキャップを外すのはもったいないということで、カーボン板を貼って手直ししていました。
しかし、ガラスコーティングや、ウレタンクリア塗装などしてきましたが、年数がたつと、劣化してしまいます。
新しいカーボン板で手直しすることにします。
ホイールセンターキャップを外します。裏側でOリングで外れないように付いていますが、強く押し込むと外れました。
Oリングはひび割れが激しかったですが、切れるまではまだしばらく大丈夫そうでした。
本来、キャップとホイールの間にもう一つOリングが入るのですが、一箇所、Oリングが無くなっていました。
前回、外した時につけ忘れていたのかもしれません。一箇所だけカタカタ動いていたのですが、Oリングが無かったのが原因だったようです。
ミニサーキットでのブレーキングで高熱になっていたのが原因かもしれません。街乗り主体だとここまで劣化はしないかもしれません。
ほぼ全体にヒビが入っていました。
真ん中のOリングがキャップとホイールの間に入るもので、右側が裏側から外れないように固定するOリングになります。
両面テープの残りカス除去の苦行
カーボン板を強力な両面テープで取り付けたのですが、粘着部分が大量に残ってしまいました。これを綺麗に剥がさなければなりません。
以前購入したテープ糊を剥がすケミカル(KSR-300)があったので使ってみました。
テープの残り糊に吹き付けます。
アルミなので傷はつかないと思ったので、内装はがしでゴリゴリ擦って剥がしました。
吹いてはこそぎ落としを繰り返すと何とか除去することが出来ました。
普段、この手の糊を除去するのにパーツクリーナーを使っています。
パーツクリーナーを使って除去もしてみました。
パーツクリーナーを吹きかけるとふやけてくるので、同じように内装はがしでこそぎ落とします。渇きの遅い遅効性のパーツクリーナーを使うと良いと思います。
こちらも同じような感じで除去できました。
どちらかというとパーツクリーナーの方が除去しやすかったので、残りはパーツクリーナーを使って除去作業を行いました。
30分ほど格闘し、4個綺麗に剥がせました。
カーボン板でホイールセンターキャップのロゴ部分作成
続いて、ホイールセンターキャップに貼り付けるカーボン板を加工していきます。
まずは直径を計ります。56、57mmほどでした。
全面がシールになっている付箋のようなものにコンパスで円を描きます。
ハサミで切ります。
ホイールセンターキャップにはまるか確認します。
購入したのは1mm厚のカーボン板(200×300)です。
先ほど作成した付箋を貼り付けてハサミで切っていきます。
1mm厚だとなんとかハサミでも切れます。
ハサミは大きめのしっかりしたものを使った方が良いです。
切れの悪いハサミだと、カーボン板の樹脂部分が割れて切断面が荒れてしまう場合があります。
大きめに切って、ヤスリで削っていく方法が安全かと思います。
こんな感じでハサミでも切れます。
切り出したらキャップに合わせてみてはまるかどうか確認します。
一部、はみ出ていてはまらないところなどが有ります。
紙やすりで削って整えます。
はまりました。これをあと3個同様に作業しました。
保護シートを剥がします。
こんな感じです。艶ありカーボン板にしました。つや消しも販売されていました。
両面テープで貼り付けて完成です。
個人的にはシンプルですが、なかなかいい感じだと思います。
ホイールセンターキャップ(RAYS)の取り付け
Oリングがひび割れだらけだったので、新調したいと思います。
まずは細部を計ります。
固定用のOリングは厚みが3mmでした。
外径は58mmほどでしたが、若干伸びている可能性もあります。
ホイールとキャップの間に入るOリングは厚みは2mmでした。
外径は65mmほどです。こちらも多少伸びている可能性があります。
モノタロウで同じくらいのOリングを探しました。
マスオカの注文コードが09353784のものになります。
内径寸法 49.4
外径 55.6
呼び 50
線径/公差 3.1mm
G-50
間に挟む方は、NOKのOリング AS568(ARP568)(固定用、航空機用Oリング油圧用) NBRにしました。
内径do(Φmm)60.05(±0.25)
外径(Φmm)63.61
線径(Φmm)1.78±0.07
注文コード37978884
品番AS568-036A
まず一番外側の縁に間に挟むOリングを取り付けます。
すぐに外れてしまうので、外れないようにしたまますかさずホイールに装着します。
こんな感じでちゃんと嵌れば第一関門クリアです。
ホイールセンターキャップを抑えつつ、ホイールを裏返しにし、固定用のOリングを嵌めていきます。
ホイール前面から押し込めばいいかとおもったのですが、入っていく気配がないので、このような形にしました。
内装はがしで押し込みながら全周嵌めていきます。
しっかりはまっていることを確認します。ちゃんと嵌れば外れることはまずなさそうでした。
装着完了したものがこちらです。
カーボン板も艶があるのでかっこいいと思います。
ガラスコーティングも行い、耐久性をアップさせました。
しばらくこの綺麗な状態が続いてくれると良いな。
まとめ
劣化して汚くなってしまったホイールセンターキャップですが、カーボン板を貼るなどして、手直しすることで、見た目的にかなり改善できるかと思います。
樹脂製の新品が安く手に入ればそちらのほうが良いかもしれませんが、アルミ削りだしのはそう安くはないので、今回、カーボン板で綺麗に直せたので満足度が高い作業でした。