自動でインタークーラーに水を噴射して冷やそう
以前、ミニサーキットを走っていた時期があるのですが、その際にリアウインドウのウォッシャーを利用してインタークーラーに水を噴射して冷やすようにしていました。
しかし、実際走っているときにワイパーのレバーを操作する余裕がなく、あまり有用性のあるものではありませんでした。
そこでスイッチをオンにすれば一定期間で自動で水を噴射するように自作してみましたのでご紹介したいと思います。
目次
ウォッシャーノズルの取り付け
インタークーラーやオイルクーラー、ラジエターなどに水を噴射し気て化熱で熱を奪って冷やすので、ウィンドウウォッシャーノズルを使います。
コルトのインタークーラーを冷やしたかったので、インタークーラーの前にあるシュラウドに穴をあけて取り付けました。
ワイドタイプのウォッシャーノズルを使用しました。
コルト純正のインタークーラーの面積ならノズル一個で十分かと思います。
バンパーを付けたときに干渉しないかを確認してノズル装着作業は完了です。
ウォッシャーポンプの追加
以前はリアウォッシャーの配管に三又の切り替えでインタークラーへのウォータスプレーにつないでいました。
ワイパーのウォッシャー機能はそのままにしたいと思ったので、ウォッシャーのタンクにモーターポンプを追加することにしました。サイズ的に使えそうな車両のウォッシャータンクアッシーを中古で購入して、そのモーターポンプを使用することにしました。
ホールソーで穴をあけてモーターポンプを追加取り付けしました。
別途スイッチから配線を持ってきます。ひとまず配線を室内に引き入れるところまででこの作業は完了です。
サイフォン効果対策
ノズルの位置がポンプより低いと、水が止まらずタンクが空になってしまうので、その対策をします。サイフォン効果というようです。
三又を使い、ワンウェイバルブを取り付けます。オンで水圧がかかると閉じるようにし、オフで圧がないときはワンウェイバルブが開き、サイフォン効果をなくすという仕組みです。
間欠機能(遅延リレー・タイマー)の組み込み
自動化はタイマー的なものを使って、何秒間隔で何秒オンにするというのができるものを探していました。LEDライト関係でそういったものがあったので使用しました。
雷太製作所のマルチライトコントローラーを使用しましたが、現在はもう販売していないようです。
モーターポンプはリレーを介してオンにします。
リレーの入力でこのコントローラーで間欠を実現します。
間隔が短すぎても気化せずダダ濡れになるだけで効果は薄いかなと思い、5秒間隔で1秒オンという設定にしました。
スイッチの戻し忘れが無いように、オン時に光るスイッチにしています。
つけっぱなしにするとウォッシャータンクが空になり、モーターポンプも壊す恐れがあると思います。
「間欠タイマー」や「タイミング遅延リレー」などのキーワードで調べると使えそうなものが出てきますね。
下記のようなものが使えるんじゃないかと思います。
価格も考えると2番目のが良いんじゃないかと個人的には思います。
リレーはエンジンルームに設置しました。
エアコンスイッチ下の小物入れ部分にスイッチとコントローラーを取り付けました。
外気温計と電波時計でコントローラーを隠して取り付け自体は完了です。
スイッチを押すと、自動で5秒おきに噴射してくれました。
結構広範囲に水がかかるので効果はありそうです。
ウォッシャータンク上部の細い部分ですが、一回の噴射で1.5㎜程水位が下がりました。
5秒間隔であれば、結構長い時間使えそうです。
まとめ
サーキットで走る人には有効なアイテムだと思いますが、夏場の峠の上りなどでスイッチオンにしておくなどの使い方もありかと思います。
ラジエターにウォータスプレーを設置して、水温が高くなったらスイッチオンなどいろいろ使い道があると思います。