出来るだけ費用をかけず、安上りに水温を確認したい
梅雨も明け、30度を超える日々になってきた今日この頃。
アルト(HA36S)やG4(GJ7)には水温計がついていないので、余裕があるのかどうかもわからない状態です。
サーキット走行や峠でエンジンを回しまくるような使い方はしていないので、問題ないのはわかっているのですが、気になってしまいます。
クーラント交換もしようと考えているので、交換前後の水温の状況も確認したく、水温計が欲しくなりました。
Pivotが以前販売していたOBD2ポートにポン付けできる水温計のみのシンプルなメーターが欲しかったのですが、生産終了しているのと、OBD2ポートにつなぐ後付けメーターはちゃんとしたものはやはり高いです。
海外製品で安めのメーターもあるのですが、すぐ故障したというレビューのものや、フロントウインドに投影させるタイプばかりでいまいち導入に踏み切れませんでした。
ならばとOBD2ポートにつなげて、Wi-FiやBluetoothで接続してスマホアプリでモニタリングすることにしました。

なお、今回使用したツールとアプリの組み合わせで、アルト(HA36S)のほか、インプレッサG4(GJ7)で動作確認ができました。
目次
OBD2スキャンツールを使ってみる
OBD2スキャンツールをネット通販で検索すると、かなりの種類がでてきます。
あまりに安いのはすぐ故障したり、使えなかったするレビューの評価があったので、3000円台でWi-Fi接続できるものを選びました。

OBD2ポートにつなぐと常時電源が入ってしまって、バッテリー上がりになってしまうケースもあるので、スイッチ付きのものにしました。
通販サイトの説明には以下があったので、使えそうかなという判断です。
「対応車類:1996年以降のアメリカ車、2001年以降のヨーロッパ車(BWM AUDI Benz)、2005年以降のアジア車(日産 ホンダ トヨタ)に使用できます。」
アルト(HA36S)は運転席足元右側にあります。
黒い台形の形をしたコネクタが該当します。

コネクタに装着します。
そのままでは電源オフのままなので、中央の青いスイッチを押すと電源が入ります。

ランプがつけば、電源が入っている状態です。

暗いところや夜だとわかりやすいです。

インプレッサG4(GJ7)も同じく運転席足元右側にありました。

アルトとは上下の向きが逆ですね。
コネクタにはめるとき、土台のステーが動いてしまうので、ステーを抑えて嵌めると確実です。

あとはスマホのアプリの作業となります。
OBD2診断アプリを使ってみる
スマホで使うOBD2のアプリもかなりの種類があり、どれを選んでよいか迷います。
当方はandroidなので、Playストアでよさげなものを探してみました。
とりあえず、水温さえ表示できれば良いので、シンプルそうな「Car Scanner ELM OBD2 自動車診断システム」をインストールしてみました。

起動するとなにやらでてきたので、選択しますが、適切でない広告を表示するをわざわざ選ぶ必要はないなと思い、上のほうを選択しました。

Car Scannerのメニュー画面が表示されます。
画面下にある「接続する」を選択します。

スキャンツールに電源が入っていればECUに接続を試みます。
エンジンはかけた状態で接続しました。
うまく接続できなければ、Wi-Fiの設定を確認します。
一覧にOBDなんちゃらというのが表示されていれば、それを選択すれば接続できるようになると思います。
それでもだめな場合はその車種は対応していないということかもしれません。
違うアプリで試すなりしてみましょう。

接続できたら、メニューのダッシュボードを選択します。
リアルタイムでOBD2から取得した値を表示する画面です。

設定で表示項目や、表示形式を選択できます。
メーター風の表示が雰囲気があってよいですが、数値のみだとはっきりわかるなどそれぞれメリットがあるので、試して気に入ったものにすればよいと思います。

画面右上の三つ並んでいる真ん中のを選ぶと設定ができます。
表示などを変えたければ「ページを設定する」を選びます。

表示のレイアウトや個数なども変えられます。

メーター風ではなく、単純に数値にもできます。

デフォルトだと字が小さいです。
設定が面倒だったのでメーター風のゲージにしました。

グラフ形式にもできますが、ゲージが無難ですかね。

夏場に気になる吸気温と水温、速度を表示することにしました。

縦に4つ表示もできます。

縦4個だとそれぞれが小さいので、2×2のほうがいいですね。

リアルタイム表示だけでなく、それぞれの値のロギングもできるようです。
メニューから「データ記録」を選びます。

OBD2で繋いでいた時間帯の単位で記録されるようです。

データを選ぶと、表示する項目の選択画面になります。

今回は水温に着目しているので、冷却水温度を選びます。

個別のグラフで見ると、時間毎の温度がわかります。

速度や回転数も記録していれば、相関関係がわかるので良いですね。

結合グラフは無償版では2個までのようです。

アルト(HA36S)では下記が記録されるようでした。
設定追加等でもっと選べるのかもしれませんが、今回は水温が把握できれば十分なので、当方には十分評価できるアプリでした。

上の続きです。

まとめ
OBD2スキャンツールとアプリで水温を確認できるようにしましたが、なかなか面白いです。
後付けメーターで常時監視しなくてもよければ、この方式が安上がりでよいかなと思います。

なにかパーツを付けたり、セッティングの前後でモニタリングやログを記録して比較すると、効果の有無なども数値でみれるので面白いです。

ちょうどクーラント交換をしたかったので、水温が把握できるとエンジンの暖気具合やサーモスタットが開く温度や、ファンの回りだす温度がわかって面白いです。
作業ミスによりオーバーヒートしてないかも確認できて非常に助かります。

使わなくなったスマホをWi-Fiで有効利用できたりもするので、試してみてはいかがでしょうか?