純正レカロが加減速時にガタっと動く
以前から、強めのブレーキング時などに、シートレールがガタっとわずかに動き、音がすることが時々ありました。
シートを前後に動かした際に、きちんと固定されていなかったのかなと思っていましたが、最近では信号で止まるときや、信号から緩やかに加速する際にもガタっとなるようになっていました。
運転にも集中できなくなるので、調べてみることにしました。
目次
- 1.純正レカロを外す
- 2.シートレールを確認する
- 3.純正レカロのシートレールを外す
- 4.社外シートレールをつけてみる
- 5.まとめ
純正レカロを外す
シートレールをボディに留めているナットとボルトを外します。
当方のコルトは余計なサイドバーを取り付けていますが、外さずにシートの脱着ができそうでした。
リア側はボルトで、フロント側はナットですね。
ドアを全開に開けて、一旦置くためにダンボールを準備します。シートは前かがみにしておきます。
シートベルト警告灯のコネクターがシートレールに固定されているので、外しておきます。
シート下に100円とかは落ちていませんでした。いい機会なので、掃除しておきます。
シートレールが重いですね。ぎっくり腰に注意。
シートレールを確認する
純正レカロのシートレールは左右は別々の部品となっていました。
固定は片側2箇所でトルクスのボルトで固定されています。
サイズはT40でした。ソケットを持っていなかったので、L字のレンチをパイプで延長して緩めました。
ネジ緩み止め剤がついているので、外すのは結構固いです。
ガタつきがあるのは右側のシートレールですが、3箇所のツメで固定されているようでした。
ロックされている状態。
銀色のツメの部分が飛び出て固定されます。
調整のバーを引くと銀色のツメの部分が引っ込んで前後に移動できるというわけです。
手で押したり引いたりした程度ではガタはありませんでした。
溶接の部分にひびなどは無いか確認しましたが、特に問題はありませんでした。
とりあえず、ガタの原因も良く分からなかったのと、調整の術も無さそうなので、戻すことにしました。
ドアの内装などにぶつけないように注意してシートを入れます。シートレールの先をぶつけると、内装などの樹脂に傷がつき、微妙に精神的ダメージがあります。
手で押したり引いたりしても動きませんでしたが、シートに座って足を使って体重をかけると、やはり右側のシートレールが微々たる量ですが、動いて音が出ました。
1mmに満たない量ですが、動いていました。長年の使用でツメが当たる部分が磨耗してしまったのかもしれません。まぁ、15万5千キロだから無理もないか・・・
純正レカロのシートレールを外す
調整などでの修理が不可能と判断したので、シートレールを替える事にしました。
アップガレージの通販で見つけた3000円のコルト用のシートレール。
当然新品が確実ですが、新品は1万円後半以上の金額なので、安く済まそうと中古を購入しました。15万キロの純正シートレールよりは問題ないんじゃないかと期待して。
再び、シートを外して、シートレールを外します。
アストロプロダクツでソケットレンチを購入してきました。
左右のシートレールを外しても調整のバーが残ってしまいました。
クリップではまっているようなので、マイナスドライバーでクリップを外します。
調整バーも外せました。
購入したシートレールと純正レカロのシートレールの比較。
社外シートレールは左右をバーで固定されているので、フロアのボディ剛性アップにも貢献しそうです。
社外シートレールをつけてみる
ここで問題発覚。
ボルト穴の位置が合いませんでした。純正レカロのほうが、ボルト穴間の距離が微妙に長い。
仕方が無いので、リューターで長穴化しました。
第二の問題発覚です。
純正シートレールの左側はスペーサーが溶接されていました。社外シートレールは左右同じ高さなので、高さが合いませんでした。
とりあえず、長穴化して装着はできるようになりましたが、ボルトがかかる面積が減りました。
長年の車弄りでストックしていたワッシャーにちょうど良いのがあったので使用しました。
スペーサーの問題はワッシャーを5枚重ねで対応しました。
本当はカラーを溶接したいところですが、ハードルが高いので、せめてワッシャーをちょうど良い高さのスチールカラーに替えようと思います。
サーキットでタイムアタックするような人はちゃんとしたシートレールを使いましょう。
ただ交換するだけの予定が思わぬ問題で2時間くらい余計にかかってしまいましたが、何とか装着できました。
最後に第三の問題です。純正レカロのシートレールにはシートベルトキャッチを取り付けるナットが溶接されているのですが、社外シートレールにはありませんでした。
ここでもたまたまストックしていたボルトにちょうど良いのがあったので何とかなりましたが、19mmのスパナがなかったのでプライヤーで固定したのと、シートとのクリアランスが無さすぎであたっています。
純正レカロに無理やり社外シートレールを組みましたが、無事に車にシートを装着できました。
錆を補修し、タッチペンで塗ったのですが、車に乗るときに目に入る部分なので、いずれ綺麗に塗りなおそうかなと思います。
シートリア側の固定部分。シートバーを自作していましたが、シートレール自体が左右に連結されているので、取り付けなくても同じような効果が出ると思います。
純正レカロより調整時のスライドが重くなりましたが、動作に問題はありませんでした。
助手席と比べると若干低くなりました。5mmほど下がったようです。
シートレールの足の部分が錆びたりしていたので、黒のタッチペンで塗装していたのですが、見た目が汚いのでカーボン調シートを貼りました。だいぶ良いですね。
まとめ
シートのガタつきが気になり、シートレールを交換して、無事に交換し問題は解決することができました。
たまたま純正レカロに小加工で取り付けられたのでよかったですが、調査不足でした。
レカロといっても純正レカロはアフターパーツとして売られているレカロシートとは別物という認識が欠けていました。
体を預けているシートのガタつきもなくなり運転に集中できそうです。