燃料添加剤FCR-062で有名なAZのオイルを試す
SUNOCOのエンジンオイルを愛用している当方ですが、他のメーカーのオイルも試したくなり、今回は燃料添加剤FCR-062で有名なAZのエンジンオイルを試してみることにしました。
アルトに使用するので、粘度は0W-30が良いなと思い、CEH-002 HYBRID+にしてみました。
使用した方のレビューも高評価が多く、AZ独自の添加剤配合技術を大々的に謳っていることから、かなり自信がありそうな感じがします。
エステル配合ということで、高性能な予感がします。
目次
エンジンオイルの粘度比較(VS Svelt 5w-30)
まずはスペックから見ていきましょう。
いつも使っているSUNOCOのSvelt 5W-30と比較してみます。
動粘度は数値が小さいほど柔らかいです。
AZは冷間時の粘度が0Wですが、5WのSUNOCOとほとんど変わらないです。
0W-20と比べると差はありますが、Sveltの5W-30と大差ない感じです。
ツールを使ってメーカー公表の無い0℃、80℃、120℃を足してみるとこんな感じになりました。0℃だとSvelt 5W-30と差が出てきましたね。
40℃以降はあまり変わらない感じですね。
では実際にオイルを使って粘度比較をしていきます。
AZのオイルの方が、色が濃いですね。
45度に傾けたアルミ板にオイルを垂らして、下に到着するまでの様子を見ていきます。
この時の気温は28.7℃でした。
試験管にオイルを入れて同時に垂らしていきます。
それでは垂らしていきます。
ほぼ同時スタート。
大差ないですが、粘度とは逆にSUNOCOの方が微妙に速い。
30℃弱だとSUNOCOの方が柔らかいようです。
結果はSUNOCOの方が柔らかいということになりました。
粘度の数字もこんなかんじで全然ちがうので、あくまで参考ですね。
つづいて、95℃位まで温めたオイルで試してみます。
湯煎で温めました。
それでは比較していきましょう。
若干AZがフライング。
途中でSUNOCOが逆転しました。
アルミ板で冷えて温度は下がってしまっていますが、90℃以下ではSUNOCOのほうが柔らかいようです。
このくらいの差だと燃費やレスポンスも特に変わらないですかね。
エンジンオイルの耐熱実験(VS Svelt 5w-30)
続いて、ガスバーナーで熱してどう変化するかを確認していきます。
右側にAZ、左側にSUNOCOを入れていきます。
着火して熱していきます。
数秒で100℃オーバーになりました。
実際にここまで油温が上がることは有りませんが、200℃オーバー。
AZの方が煙が多く出てきました。気化しやすいのかな。
SUNOCOに変化は有りませんが、AZの方は色がどんどん濃くなっていきました。
一旦火を消します。
結構濃い色になりましたね。
まだ200℃近くありますが、粘度を確認します。
この温度だとサラサラですね。
一旦、常温になるまで冷ましてみました。
わずかですが、AZの方が粘度が上がった感じがします。
若干ですが、AZの方が粘度に変化がある様です。
さらに過酷な実験をします。
温度を上げて行くとどうなるのか?
AZの方は気化が進み、量が減った感じがありますね。
AZに引火しました。気化したガス状のオイルに火が点いたようです。
AZはメラメラ燃えていますが、SUNOCOには火が点きませんでした。
ガスを止めます。
エンジンオイルは一度火が点くと非常によく燃えます。
濡れタオルをかけて酸素を遮断し消火しました。
煙がすごいです。臭いもすごいです。
オイルの状態を確認します。
燃えたAZは黒いもやもやが発生していますが、スラッジまみれという状態ではなかったです。
手で持てるくらいまで冷ましました。
オイルという状態は保っていました。
ポリマーが多いオイルだと、スラッジまみれになったりします。
さすがに燃えたりすると粘度が上がってしまいますね。燃えなかったSUNOCOとかなり差が付きました。
耐熱実験は以上です。
アルトにAZオイルを入れます。
4000キロ走ったら、劣化確認をしてみようと思います。
まとめ
粘度は0W始まりのAZの方が柔らかいと思いきや、5W始まりのSUNOCOの方が柔らかいという以外な結果でした。あまりこの数字は鵜呑みにできないですね。
耐熱実験の方も、火が点いた後もスラッジ化が少なかったので、実際のエンジン内でもわずかにオイルは燃えて行くので、カーボン発生もすくないのかなと期待します。
しかし、SUNOCOの耐熱性能はかなり高いなと改めて思いました。
4000キロ使用したら、劣化確認の記事を書こうと思うので、お待ちください。