エアコン室外機の改善で効率アップするのか?
スマホでネットサーフィンしていると、エアコン室外機の上に濡れたタオルを置くと、気化熱で温度が下がり、効率が上がり、電気代が安くなるといった記事をよく見るようになりました。
以前、youtubeでエアコン室外機にアルミテープをまんべんなく貼って太陽光を反射し、温度を低くするとよく冷えるといったような動画も見たことがあります。
なるほどなーと思って、ネットを検索していると、エアコン電力セーブ25という断熱塗料があることを知りました。
MR2のエキマニにも同じような断熱塗料のヒートカットという塗料を塗ったことがあるので、面白そうと思い、購入してみました。結構前から販売されているようですね。
目次
- 1.エアコン室外機の分解
- 2.エアコン室外機の清掃
- 3.ファンモーターに極圧剤スプレー投与
- 4.サビ転換剤塗布
- 5.エアコン電力セーブ25塗布
- 6.ファンにアルミテープ貼り付け
- 7.濡れタオルで冷えるのか実験
- 8.まとめ
エアコン室外機の分解
もう15年くらいは使用している東芝のエアコンで実施しようと思います。
そのままの状態で塗ってもよいのですが、外したほうがきれいに塗れると思うので、パネルを外すために分解してみました。
ネジがかなりサビていたので、潤滑剤を吹いて緩めやすくしました。
ねじ山を舐めずに緩めることができて一安心です。
上蓋パネルを固定しているネジを何本か外すと、上蓋パネルが外れました。
長年の歳月を感じさせる汚れっぷりでした。土みたいなのがかなりたまっていました。
モーターからファンをつないでいるロッドがサビサビでした。
エアコン室外機はシンプルな構成ですね。
冷却フィンがL字型になっていて、横と後ろから空気を取り入れて、前から排出する形です。
ファンを固定しているナットもサビていました。
このネジは逆ネジでした。反時計回りに回すと締まるタイプです。
潤滑スプレーで難なく緩みました。
モーターのロッドは錆びていましたが、表面のみだったので、折れたりはしなさそうでした。
エアコン室外機の清掃
パネルはエアコン電力セーブ25を塗るので、中性洗剤とブラシで洗いました。
裏側も汚れていました。苔で緑色になっていました。
本体内部も土が積もっていたので、洗い流しました。
冷却フィンもシャワーで洗いましたが、それほど汚れてはいませんでした。
虫や葉っぱみたいのが多少ついていたくらいです。
冷却フィンに放熱塗料とかを塗れば確実に効率アップしそうですが、この状態で塗るのは無理ですね・・・
だいぶすっきりしましたが、モーター付近のサビが気になります。
車のように走って虫とか小石の直撃を受けるわけではないので、非常にきれいな状態ですね。
本体右側の制御系をかこっているフェルトをめくってみたら、こちらにも土とか蜘蛛の巣とかがすごかったです。
こちらも水で洗い流しました。
ファンモーターに極圧剤スプレー投与
以前、youtubeでモーターの軸部分にベルハンマーというスプレーを吹きかけると、異音もなくなりスムーズに回るようになったという動画を見ました。
当時、やりたいなと思い、極圧剤スプレーをいろいろ調べて、塩素が入っていないAZのCKM-001が良いと思い、価格も安かったので一本買っていました。
扇風機のモーターの軸部分とかに使いましたが、ようやく本命に塗布する出番となりました。
シューとひと吹きし、軸をぐるぐる回して完了です。
内部のグリスを洗い流してしまったり、効果が無いなどの否定的な意見もありますが、試さずにはいられないのでやってみました。
もともと動きが渋かったわけではありませんが、多少スムーズに回るようになった気がします。
サビ転換剤塗布
気になるサビの部分はサビ転換剤で黒サビにして進行を遅らせます。
エアコン電力セーブ25塗布
ようやくエアコン電力セーブ25の登場です。
2台分塗れるようです。
結構サラサラして牛乳みたいです。
付属の刷毛で塗っていきますが、ムラが激しくきれいに塗れません。
注意喚起のシールの上から塗りましたが、文字が見えています。
ある程度乾いてから上塗りすると、塗膜も厚くなり全体的に白くなりました。
3度塗りくらいでシールの文字も見えなくなりました。
前面パネルの網目の部分は塗ると汚く仕上がりそうだなと思ったので、塗るのはやめました。
一度塗り目。
乾ききる前に上塗りすると、塗った塗料が持っていかれてきれいになりませんでした。
あまりきれいに仕上がりませんでしたが完了としました。
ファンにアルミテープ貼り付け
トヨタが取り入れた、アルミテープで静電気を除去して空力性能などを上げるというものがありますが、こういったファンのようなものを見ると貼りたくなります。
表裏に数か所貼っておきました。
騒音低減と汚れが付きにくくなればいいなと思います。
塗料が乾いたら組み付けて完了です。
表面のパネルもかなり汚れていたので、ちょうどいい機会だったのかもしれません。
日向で作業していましたが、手で触ると、確かに温度は低くなっているようでした。
濡れタオルで冷えるのか実験
室外機に濡れタオルを置いて冷えるのかというのもやってみました。
タオルを置かない部分は41度でした。日差しが強いときは46度くらいのときもありました。
塗れタオルの端をバケツの水につけるようにして、エアコン室外機にかぶせるようにしました。しばらく放置して温度を測ると34度と何もしていない部分よりは温度は低かったです。
ちなみにバケツの水は19度でした。
この日は猛暑日とまでにはならず、そこまで暑い日という感じではありませんでしたが、水温によっても効果が変わるのかなとも思います。
今回は冷えていることがわかりましたが、タオルの色や水のしみこみ具合などで全然違う結果にもなりそうです。
メンテナンスフリーではないことと、風でタオルが排出口をふさいでしまうなどの恐れもあるので、ちょっと微妙かなと思いました。
まとめ
エアコンのパネルの温度を下げるためにエアコン電力セーブ25を塗ったわけですが、パネルを外して中の構成を見る限り、確かにパネルに近いフィンの部分は冷えやすくなるとは思いますが、ファンで空気が常に移動しているわけで、あまり効率アップや省エネ効果は期待できないのではないかなと思ってしまいました。
濡れタオルについても同じです。
効果があるとしたら、室外機の温度が何もしていないよりは低いので、エアコンを付けた直後の冷えやすさに違いが出るのかなと思いました。
ファンが回ってある程度温度が一定になったら差はないのかなと思います。
室外機自体よりも、室外機の空気取り入れ口の前に物が置いてあって吸いにくい状態になっていないかなどを確認するのが先決かと思います。
当方のエアコン室外機の状態を確認したら、お隣さんの室外機の排熱をもろに吸っている状況でした。
暫定対処として、お隣さんの室外機の排熱が上のほうに行くように板を設置しました。
室外機のパネルの温度を下げても、入ってくるのが熱風だとなかなか冷やすのも大変ですよね。
取り入れる空気の温度を下げるように工夫したほうが効果は高そうだなと思いました。