K&Nエアフィルターの吸気抵抗は本当に低いのか?
アルト(HA36S)のエアフィルターを純正からK&Nエアフィルターに交換してみることにしました。
K&Nエアフィルターは洗って繰り返し使えるということと、高い集塵能力と吸気抵抗が低くパワーアップすることを謳い文句にしています。
実際のところどうなのか、OBD2で吸入吸気量を計測して確認してみました。
目次
アルト純正とK&Nエアフィルターの比較
HA36S型のアルトが出てなかなか発売されませんでしたが、いつの間にかラインナップに加わっていたようです。
左側がK&Nで右側がスズキ純正のエアフィルターになります。
青空にかざすと純正はこんな感じ。
K&Nはこんな感じで純正より目が粗いのがわかります。
これでもフィルターに塗っているオイルにより集塵能力を高い状態にできているようです。
OBD2での吸入吸気量の比較
吸入吸気量の確認はOBD2スキャンツールを使用しました。
スマホにWi-Fiでデータを飛ばして表示させます。
スマホアプリの「Car Scanner ELM OBD2 自動車診断システム」を使用しました。
以下の記事にOBD2スキャンツールを使って水温を計測したものがあるので参考にしてください。
「水温計代わりにOBD2スキャンツールで水温をモニタリングしてみた」
まずは純正エアクリーナーから計測します。
左下のMAFが吸入吸気量になります。
アイドリングでは1.14g/secでした。
続いてPレンジで4000回転ほどになるまで空ぶかしをしました。
4000回転付近で5.63g/secという結果になりました。
続いてK&Nエアフィルターで計測します。
アイドリングでは1.24g/secでした。
純正エアフィルターより値が大きくなりました。
4000回転付近で6.1g/secという結果になりました。
こちらも純正より大きい値です。スロットル位置は全く同じなので、エアクリーナーの吸気抵抗の差と判断してよいのではないかと思います。
アイドリング時の比較。(上:純正、下:K&N)
4000回転時の比較。(上:純正、下:K&N)
検証時の様子はこちらになります。
まとめ
簡易な検証となりましたが、OBD2で取得した吸入吸気量の値を見る限りは純正エアフィルターよりK&Nエアフィルターのほうがより多くの空気を吸えるという結論になったのかなと思います。
より多くの空気を吸えるということは、その空気量に応じた燃料を噴射するため、エンジン出力は多少上がるのではないかと思います。
値段は高いですが、繰り返し使えるのと、吸気抵抗は低いということが分かったので、K&Nエアフィルターを導入してよかったと思います。