AZのエンジンオイル、4000キロ走行後の状態は?
燃料添加剤FCR062でAZというメーカーはコスパの良い商品をだしているなと思い、エンジンオイルはどうなのかと口コミを見ると高評価でした。
それならばとアルト(HA36S)に入れてみたのですが、オイル交換後4000キロ走行したので、オイルを抜いて状態を確認してみることにしました。
4000キロ走行しても、特段オイルが劣化してがさつくとか吹け上がりが悪いといった印象は無かったです。謳い文句のエステルテクノロジーが効いているのか?
エステルは水分に弱いようですが、冬場でエンジンが温まりにくく、水分が飛ばないケースも多々あったかと思いますが、結果はどうか。
目次
新品、3000キロ、4000キロのオイルの汚れ比較
AZのオイルは82132キロ時点で投入しました。
オイルフィルターも同時交換しています。
途中、オイル交換後3000キロ時点で少量オイルを抜き取りました。
オイル交換後4000キロ、オイルを抜いて、オイルフィルターも外しました。
まずは汚れ比較です。瓶のままだと黒すぎて比較にならないので、見やすくします。
新品、3000キロ走行、4000キロ走行のオイルをガラス板に垂らして比較します。
左から新品、3000キロ、4000キロの順です。
右の4000キロの方が若干色が濃いですね。
まだまだ洗浄能力には余裕がありそうではあります。
エンジンオイルの粘度低下の確認
45度に傾けたアルミ板にオイルを垂らして粘度を確認します。
まずは常温で確認します。外気温は23℃程度でした。
左から新品、3000キロ、4000キロの順です。
それほど大きな差はないようですが、使用済のほうが粘度が低いようです。
3000、4000キロはさほど変わらないようですが、新品と比べると粘度が柔らかくなっているようです。
冬場だと柔らかい方が燃費には有利かもしれませんが、この程度の粘度差がどれだけ効いてくるかはわかりません・・・
続いて、温めた状態で確認します。
湯煎で95℃程度まで温めました。
アルミ板も裏からミニヒーターで温めています。
それでは確認していきましょう。
常温より差が広がりました。
4000キロが一番柔らかい結果となりました。
新品と比べると粘度は確実に落ちているようです。
オイルフィルターの確認
オイルフィルターを分解して濾紙の状態を確認します。
パイプカッターMで分解して行きます。
フィルターを回してはネジを締めて刃を押し付けて、また回します。
ある程度締めて回し続けると、パキッと分離します。
濾紙は結構黒いですね。
PEA配合の燃料添加剤を使うと、ねちょねちょ系のスラッジが発生するのですが、今回は4000キロの間、一度も燃料添加剤を使っていません。
フィルターの底を確認してもねちょねちょまでは行ってないようです。
濾紙をカッターで切って剥がしていきます。
慣れもありますが、モノタロウ製のフィルターは分解しやすいです。
こちらはオイルが通過した後の面です。
特に鉄粉や粒子状のカーボンは見当たらないです。
こちらはオイルが入ってくる側の面です。
若干ざらざらしているような感じもします。
少ないですが、粒子状のカーボンのようなものが捕獲されています。
見やすいように手袋に擦りつけてみましたが、こんな感じのカーボンが捕獲されていました。
まとめ
当方のアルトはNAのCVTで街乗り主体ですが、たまに峠道の上りで6000回転まで回すことがあるので、そこそこシビアコンディションだと思います。4000キロ使用しましたが、劣化したなという印象はなく、街乗りだけならばまだ使用してもいいかなと思いました。
粘度低下はある様ですが、スラッジ生成も少なく良いオイルではないかと思いました。
CEH-002はラインナップから無くなってしまったようですが、後継はSP規格のCEH-102になるのかと思われます。こちらの方がSP規格なので、直噴エンジンやタイミングチェーンの車両には良いと思います。
動画での紹介していますので、よろければご参照ください。
HA36Sのアルトはぎりぎりポート噴射のエンジンなのでSN規格でも問題ないですが、タイミングチェーンの伸びを考えるとSP規格を使用したほうが良さそうです。