コルト(Z27AG)エンジンオーバーホールにチャレンジ ①圧縮確認、ヘッドカバー取り外し | 車な週末Life

コルト(Z27AG)エンジンオーバーホールにチャレンジ ①圧縮確認、ヘッドカバー取り外し

オイル下がりを直すべくオーバーホールにチャレンジ

コルト(Z27AG)ですが、オイル交換後3000キロでエンジンオイルが1リッター減るようになってしまいました。
4番シリンダーの点火プラグが真っ黒で、ファイバースコープで燃焼室を確認してもカーボンが非常に多く、オイル下がりが起きているようです。走行距離は18万キロを超えています。

シリンダーヘッドは10万キロ時点で一度オーバーホールしていますが、そこから8万キロでオイル下がりになったのはちょっと早いのではないかと思うところです。

目次

オーバーホール前の圧縮確認

3000キロ時点でレベルゲージ下限を下回っていたので、オイルとちょっと補充していましたが、さらに1000キロ走行した4000キロ時点で確認したところ、やはりオイルが減っています。

オーバーホール前にエンジンの圧縮がどうなっているのか確認します。
点火プラグを外していきます。

1番ですが、特に問題なしでした。
ちなみに使っている人が少ないと思われるボッシュの点火プラグを付けていました。
Porscheのカイエンも同じプラグのようでした。

2番、3番も綺麗に焼けている状態で問題なしでした。

問題の4番です。

電極にカーボンが積もっています。
やはりオイルが燃えているのは間違いないようです。

こんなに電極にカーボンが積もっていても失火もなく、普通に走れています。

圧縮を測るのにセルを回すので、燃料を噴射しないように燃料ポンプのヒューズを外しておきます。(赤丸のところ)

ストレートのコンプレッションゲージです。

セルを5秒ほど回します。
アクセルを踏んでスロットルを開いて測るのが一般的のようですが、毎回アクセル踏まずに測ってます。電子スロットルなので、アクセル踏むと開くのかもよくわかりません。
同じ条件で測ればよいかと思っています。

1番、2番は1190kpaほど。

3番は1180kpa、4番はカーボンが堆積しているのか高めの1220kpaほどでした。
特段低いということもないので、オイル上がりではないと思っています。

エアコンベルトの取り外し

タイミングベルトを外すために順を追っていろいろ外していきます。
まずはエアコンベルトです。

アジャスターが付いているプーリーを外します。

下側のボルトを外すとテンションが緩みます。

こんな感じになってます。

ベルトは細かいヒビが入っていました。

ドライブベルトの取り外し

つづいてドライブベルトを外します。
オルタネーターのテンションを調整しているボルトを緩めます。

固定しているボルトを緩めて、アジャスターも緩めておきます。

下側のナットも緩めておきます。

緩みが足りなかったのでさらに緩めました。

アジャスターも最大限に緩めました。

オルタネーターを手前に引くとベルトが緩みます。

なんとか外せました。

ウォーターポンププーリーで引っかかって外れません。
後ほどウォーターポンププーリーも外します。

ベルトの状態を確認してみます。

ドライブベルトはヒビもないので再利用しようと思います。

クランクプーリーの取り外し

作業の難関箇所のクランクプーリー外しに取り掛かります。
180N・mで締められているのですが、外せるかが問題です。
まずは日立のインパクトで挑戦です。これは最大165N・mでなので厳しいはず・・・

やはり外せませんでした・・・

続いて中華インパクトのSeeSiiの1300N・mを謳っているもの。

うーむ、緩まない。さらにバッテリーがすぐに外れてしまう。

バッテリーを嵌めた後に赤いロックを上までしっかり上げる必要がありました。

何度かチャレンジしていると外れました。
ギリギリな感じがするので実力は何N・mなのだろうか・・・
日立のWR14DSLよりはパワーはあるようです。

クランクプーリーのゴム部分には細かいヒビがありました。
まだまだ乗るなら交換したほうがよさそうです。

タイミングベルトの取り外し

いよいよタイミングベルトを外していきます。

エンジンマウントを外す必要があるので、オイルパンにジャッキを当てエンジンを支えます。

エンジンマウントを固定しているボルト、ナットを緩めていきます。

ナットの掛りが浅く、12角のソケットを使ったら舐めました・・・
予想以上に固く締まっており、ソケットも破損してしまいました。
高トルクのところは6角を使った方がよいですね。

エンジンマウントを引き抜きます。

外すとこんな感じです。
スペースが出来ましたね。

タイミングベルトカバーを外していきます。
上下2分割でカプラーのステーやボルトを外していきます。

上側は比較的簡単に外せます。

上側カバーを外すとこんな感じです。

下側はボルトの箇所が多いです。

ウォーターポンププーリーも外します。
プーリーが回ってしまうので、長いボルトをプーリー内側とエンジンに引っかけて回らないようにします。

ボルト4本で留まっているので、メガネレンチで外しました。

隙間が無く、引っかかって取れないので、フロアジャッキの柄でエンジンを横にちょっとずらして無事外せました。

下に落ちたところ、ベルトがかかる部分に傷が出来てしまいました。
紙やすりで修正しましたが、落ちてもよいように段ボールなどを敷いておくべきでした。

ステーが邪魔なのでいろいろ外します。

タイミングベルトカバーの下側は外すのが大変で、知恵の輪状態でした。
取り付けするときも大変そうだなと思いました。

不具合は出てませんが、ゴムの部品がめちゃくちゃ硬化してパキパキ折れました。

部品がある様なので、硬化したゴム部品を外しましたが、プラスチックのような固さでした。

いよいよタイミングベルトを外します。

今回はすぐに交換しませんが、位置を合わせておきます。
クランクのボルトを一旦取り付け回します。

ヘッドカバーとカムシャフトスプロケットの合口を合わせます。

下側も同様に位置を合わせます。

テンショナーを緩める為にボルトをホームセンターで購入してきました。

オルタネーターの手前のボルト穴に入れていきます。

このボルトを締めていくとテンショナーを縮めることが出来ます。
ボルトはゆっくり締めて、じわじわ縮めるとのことです。

縮めると横の小さな穴から細い棒を突っ込んで伸びないように固定できるのですが、微妙にロッドが回ってしまい、いくらやっても棒が入っていきませんでした。

締めすぎたせいか、ボルトが負けて曲がっていました。
取り外すのにかなり手こずりました。

無理に締めないことをお勧めします。

ロッドの固定はあきらめてテンショナーを外すことにしました。

取り外したテンショナーです。
サビなのかオイル汚れなのかわかりませんが、右のボルトがすんごい状態でした。

再利用するので、万力でじわじわ縮めました。

横の穴と位置が合うと細い棒が入れられます。

いつ取り付けになるかわかりませんが、一旦この状態で保管します。

タイミングベルトを横にずらして外します。

外れました。

細かいヒビは入ってますが、まだ使えるかな?
9万キロ使用したので、交換予定です。

ヘッド周辺部品の取り外し

ヘッドカバー周辺の部品を外します。
エアインテーク、エアクリーナーボックス、イグニッションコイル、点火プラグ、インマニにつながっているホース類を外していきます。

シリンダーヘッドも外すのでエキマニも外しました。

1本固着しており、取り外しにかなり苦労しました。

ハーネス類を外すのもなかなか面倒です。

ブレーキマスターのホースはかなり劣化してました。
モノタロウで調べるとこの部品は廃盤のようです・・・

ホース終端はかなりひび割れしてました。

気休めですが、シューズドクターでヒビを埋めておきました。

ハーネスやセンサーを外していきます。

ブローバイホースなども外していきます。

ソレノイドのセンサーのカプラーを外そうとしたところ、パキッという音とともにカプラーが割れました。樹脂部品は脆くなっていますね。

ハーネス類があちこち固定されていて手間がかかります。

配線が抜けないので、丸ごと外します。

どこに何が付いていたかわからなくなりそうなので、写真を撮っておくと良いですね。

イグニッションのハーネスを横によけてヘッドカバーを外せるようになりました。

ヘッドカバーの取り外し

それではヘッドカバーを外します。

固定しているボルトをすべて外していきます。

引っ張っても全く取れそうにありませんでした。

ブローバイのホースエンドをプラハンで下から叩いてみます。
叩きまくると、少しずつ浮いてきました。

ようやく外せました。

10万キロの時のヘッドカバーと比べてスラッジが全然多くてちょっとショックでした・・・

パッキンはまだ弾力があるようで、オイル漏れもしていませんでした。

カムシャフトが見えます。
目立った傷や摩耗は無いようでした。

カムシャフトカバーなどに黒いスラッジが付着しているところがありました。
ブローバイガスが増えたのか、燃料添加剤を多用し過ぎて、オイルに溶け込んだカーボンが回ってきたのかはわかりませんが、10万キロ時点では見られなかったスラッジが付着していました。

まとめ

ドライブベルト取り外し、クランクプーリー取り外し、タイミングベルト取り外しなど、苦戦したところもありますが、取り外すことができました。
ヘッドカバーを外したところ、無いと思っていたスラッジがあり、ショックでした。
10万キロ前は3000~4000キロでオイル交換してましたが、10万キロ以後は4000~5000キロ毎に交換時期を延ばしたのがいけなかったのか、燃料添加剤を連続投与してカーボンを含んだオイルが回ったことが原因なのか、はたまたピストンリング回りが摩耗してブローバイが増えたのか?いろいろ考えてしまいますが、これからさらに分解していくと何かわかるかもしれません。

動画でも紹介していますので、よろしければご覧ください。

次はシリンダーヘッドを外していきます。

この記事の最初に戻る

「Assetto Corsaでドライビング技術を磨こう」メニュー

「車の整備をDIYでやってみよう」メニュー

「週末のお出かけ」メニュー

「車以外のDIY&おすすめなもの」メニュー

ブログランキング

記事内容が良いと思った方はクリックをお願いします。

人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ

スポンサーリンク
kurumana-pc




kurumana-pc




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
kurumana-pc